「スキニマリズム」新しい美の概念で肌も心も軽やかに!

コロナ禍を体験し、ニューノーマルな時代に突入したことで、昨今は美容に対する意識にも変化が現れています。今、世界の女性たちが注目しているのが「スキニマリズム」という新たな考え方。「初めて聞く言葉!」という方もいるかもしれませんが、根底に流れているのは、とてもおおらかな気持ち。「シミもそばかすも気にし過ぎなくても大丈夫」という考え方です。今回はこの「スキニマリズム」についてご紹介します。

 

スキニマリズムとは?

スキニマリズムは「スキンケア(skincare)」と「ミニマリズム(minimalism)」を組み合わせた海外発祥の造語です。簡単に説明すると、それはスキンケアのステップをミニマムにして、素肌に限りなく近いナチュラルなツヤ肌を目指そうというもの。毛穴、そばかす、シミ、シワ、ニキビ跡などを「絶対悪」とするのではなく、「それも私の一部」と捉え受け入れる美容トレンドです。それに合わせて、隠そう隠そうと塗り込むようなベースメイクは、だんだん時代に合わなくなってきました。「完璧じゃない自分」を受け入れて楽しむのが「スキニマリズム」の醍醐味なのです。

コロナによる意識の変化が背景に

「スキニマリズム」新しい美の概念で肌も心も軽やかに!

スキニマリズムの考え方が広がった背景には、新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)の影響が大きいとされています。私たちの日常はコロナによって明らかに変わりました。外出の自粛や長時間のマスク着用など、ライフスタイルの変化でメイクをする機会が減ったという人も少なくないはずです。そんな状況の中で女性たちの心境にも変化が現れました。コロナ前から海外セレブを中心に肌のアラとも言えるものを加工で隠すのではなく、そのままSNSなどでシェアする傾向がありましたが、パーフェクトに作り込んだ肌はいささか時代遅れ。自然なツヤ感のある、ありのままの素肌を受け入れる動きは着実に高まっています。

それともう一つ、「スキニマリズム」の流れを加速したとされるのが、コロナ禍でマスクの跡をつけながら、なかには肌荒れを起こしながら働く医療従事者の姿です。SNSの美肌加工はあくまでも遊び。自然体で人間味のある肌こそ本来の美肌なのではないかと思う人が増えたのでしょう。

すっぴん風メイクやナチュラルメイクとの違い

「スキニマリズム」新しい美の概念で肌も心も軽やかに!

メイクのスタイルとして愛されてきたすっぴん風メイクやナチュラルメイクは、ニキビやシミなど隠したいところはしっかりカバーして、素肌がきれいな人のように見せるメイクです。まるで何も肌トラブルがないかのように…。そのため、素肌を見せることに異様なまでに抵抗が生まれたりもしました。

それに対して「スキニマリズム」はあれこれ隠さず、ベースはツヤだけを出して、あとはポイントメイクを楽しみましょうというもの。ポイントメイクは鮮やかなリップやアイシャドウを重ねて遊ぶのもあり!という考え方です。初めは抵抗があるかもしれませんが、隠そうとしないことで自分らしくいれるので、肩の力が抜けてどんどん心地よくなっていくのも「スキニマリズム」の魅力です。「スキニマリズム」を取り入れることによって、「ニキビや肌荒れが改善されやすくなった」という声もあるようです。

「最小限の製品で効果的に」がスキニマリズムのお手入れ

「スキニマリズム」新しい美の概念で肌も心も軽やかに!

年齢とともに肌の悩みも複雑になり、使うアイテムが増えていく…。気がついたら朝晩のルーティーンはそれぞれ10ステップ。それ以外にパックもして、美顔器も使って…。「これ全部必要?と思いながらも、減らすのも怖くて続けている」という声は少なくありません。しかし、アイテムを使えば使うほど効果が上がるという根拠はありません。使う製品の数の呪縛から、まずは逃れることができればもう少し気持ちも楽になれそうです。スキンケアの無駄を省くことは時間やお金、環境、そして私たちの気持ち自体にも良い結果をもたらすのですから。

大切なのは、肌が本当に必要とする製品だけを使うことです。その点でもスキンケアのステップをミニマムにする「スキニマリズム」は、必要のないものを省くチャンスでもあるわけです。最小限の製品で効果的なケアを目指すビーグレンのお手入れは、肌悩み別に洗顔も含めて4〜6ステップ。「スキニマリズム」の考え方に添ったスキンケアといえます。

エイジングケアにメリット大の美容成分「ビタミンC」と「レチノール」

「スキニマリズム」新しい美の概念で肌も心も軽やかに!

肌のコンプレックスを隠すのでなく活かす「スキニマリズム」。とはいっても「きれいになりたい」「きれいでいたい」「老けたくない」という思いが私たちの心に宿り続けているのも事実です。 エイジングの悩みには、きちんと効果を出していく必要があります。なかでもしっかりとお手入れに組み込んでいきたい美容成分が「ビタミンC」と「レチノール」。ともに長期的に見てエイジングケアに手応えがあることが科学的に証明されている成分です。

年齢を重ねるほどに必要なビタミンC

抗酸化力に優れたビタミンCは、活性酸素によって起こる体や肌の錆びつきを抑えることができます。活性酸素の発生源は主に紫外線とストレスですが、年齢を重ねるというだけでも多くなってきてしまいます。この点は活性酸素のやっかいなところ。それは、活性酸素を除去する酵素が加齢とともに減ってしまうからです。

シミも、もとは活性酸素を取り除こうとして増えるメラニンの居座りが原因です。ビタミンCを肌に塗布しておくと、紫外線が当たった時にメラニンの生成を抑えてくれという司令を出す作用と、コラーゲンの再生を促すはたらきが期待できます。

レチノールはエイジングケアの代名詞

「スキニマリズム」新しい美の概念で肌も心も軽やかに!

レチノールとはビタミンAのことです。正確にはビタミンAはレチノール、レチナール、レチノイン酸などの成分の総称を指しますが、レチノールは人間の血液中にあるビタミンAの大半を占めることから、レチノールといえばビタミンAのことを指す場合がほとんどです。エイジングケアにレチノールを取り入れるのは、皮膚や粘膜を強化することができるからです。

【レチノール具体的な3つのはたらき】
①コラーゲン、ヒアルロン酸などの産生を促する
②角質の代謝を促してターンオーバーを活性化する
③肌の保水力を高める

 

つまり、シミもシワもたるみもくすみも、あらゆる年齢のサインに応えてくれる成分というわけです。しかも、レチノール美容を始めるのに早過ぎることはありません。ただし、レチノールは濃度が高いものほど刺激が強い特徴があります。化粧品の場合、配合濃度は0.01%~0.1%、肌の弱い人は濃度の低いものから試してみることをおすすめします。またレチノールは紫外線によって壊れやすいため、日中は日焼け止めをつけることを忘れないようにしたいですね。

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食生活の見直しで内側からの改善も

自然体な肌を受け入れ、引いては自分の肌を好きになる…。それを叶えるにはインナービューティの見直しも必要です。必要な栄養素は基本的には食事で取り入れるのが理想ですが、十分に補えない時はサプリを味方にしてください。この項目では美肌力が食材やレシピを紹介します。

ビタミンAが取れるニンジン!

「ゴジベリーの中華風ピクルス」、常備菜としてピクルスを作っておくのもニンジンをたっぷり食べる秘訣です。

「ゴジベリーの中華風ピクルス」、常備菜としてピクルスを作っておくのもニンジンをたっぷり食べる秘訣です。画像クリックでレシピページへGO!

「毎日食べると美容液をつけるよりもキレイな肌になる」ともいわれているのがニンジンです。ビタミンA(βカロテン)や鉄分・カルシウム・ビタミンB群・ビタミンC・食物繊維・ポリフェノールなど多くの美容成分が含まれている野菜。キャロットラペ、ピクルス、そして新しいキャロットベーコンなど常備菜として作っておくと、すぐに食べることができて便利です。

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「食べる美容液」アボカド

乾燥しない肌をつくるレシピ「サーモンとアボカドの韓国風和えもの」。

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アボカドは「食べる美容液」といわれるほど、栄養価の高い果物です。ビタミンEを豊富に含み、肌荒れ改善や抗酸化作用があります。タンパク質をしっかり取ることのできる食材をプラスすればさらにパワーアップが狙えます。「肌のスーパーフード」とわれている魚の中でもサーモンは、アスタキサンチンを豊富に含み活性酸素を消去するはたらきがあるため、アボカドと一緒に取るタンパク質として特におすすめ!アボガドをサーモンと和えた「サーモンとアボカドの韓国風和えもの」、ゆで卵にビタミンCが豊富なブロッコリーを加えた「アボガド、ブロッコリーと卵のサラダ」など、美味しくて肌にもうれしいレシピです。

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肌に必要な栄養分がたっぷりの赤身肉

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赤身肉には、タンパク質・鉄・ビタミンB1という肌に必要な栄養分がたっぷり。牛肉には体内への吸収率が高いヘム鉄も含まれているので、ぜひブロッコリーなどビタミンCが豊富な野菜と一緒に取って吸収率を高めましょう。

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今の「私」を受け入れよう!

今回は「スキニマリズム」についてお伝えしました。コロナの収束を願ってやまない毎日ですが、理想とする肌を追い求めるあまりギスギスしてしまうのはストレスも増える一方。このようなご時世だからこそ、ありのままの素肌を受け入れる「スキニマリズム」は、心のすこやかさにも一役買ってくれそうです。美容は「仕方なく」「やらなければならない」という面倒な義務ではなく、自然体でいられるもの、また、楽しむものとして、ますます変化していく傾向が見られます。「欠点」や「劣っていること」に執着せず、自分がもとから持っているものの素晴らしさに気付いて、それらを輝かせていきましょう!

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