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思い切りおしゃれをするのがLA流。コンサート・ファッション

思い切りおしゃれをするのがLA流。コンサート・ファッション
「たまには思い切りおしゃれをしてみたいけれど、そんなにおしゃれをして行く場所がないから」「素敵なワンピースを見かけたけれど、おしゃれすぎて着る機会がないから」、そんな理由でおしゃれを諦めてしまうこと、ありませんか? 実はかつての私が、そうでした。特に南カリフォルニアで生活をするようになってからは、そんな言い訳をしてファッションに手を抜いてしまうことが多くなっていたのです。

LA(ロサンゼルス)は、ハワイのように一年中常夏で、冬でも日中はビーチサンダルとTシャツで出かけられる気候。しかも、雨の日がほとんどありません。日本で覚えた重ね着のテクニックなどまったくいらないというか、誰もそんなことには気を配っていないような、本当にカジュアルなファッションの街なのです。その環境にすっかり慣れてしまうと、年間300日ぐらいはラフな格好で過ごせてしまう。ファッション雑誌でLAのセレブリティーのスナップショットなどをチェックしている方は、「LAはみんなおしゃれー!」と思っているかもしれませんが、セレブはセレブ。やはり一般人とは違います。でも、LAの女性たちは、ここぞという時のお出かけには、ファッションのみならず、ヘアメイクも含めてかなり時間をかけておしゃれをします。ファッションに手をかける時とかけない時のメリハリがはっきりしているのです。

LAの人々がおしゃれをして出かける代表的な場所は、レストラン、バー、クラブ、パーティー、劇場、そしてコンサート会場です。中でもコンサート会場は、私が仕事柄よく足を運ぶ場所。好きなアーティストのショーを観るだけではなく、訪れている観客のファッションを眺めて、いつも刺激を受けています。そして自分自身も、コンサートを観に行く時は、事前に色々考えて、その時にできる一番のおしゃれをするようにしています。

コンサート会場といっても、ステージがあるレストランバーのようにごく小規模なものから、有名なサンセット通りにあるロキシーやヴァイパー・ルーム等のスタンディングのライブハウス、ウィルターン・シアターのように座席のある劇場、ハリウッドボウルやグリーク・シアターといった屋外会場、2万人近い収容人数を誇るアリーナのステープルズ・センターなど本当にさまざまですが、どんな会場でも必ず、お洒落な女性たちを見かけます。車社会のLAでは会場まで車で行けるという利点もあって、明らかに歩くのには不向きな高いハイヒールも履けるし、バッグもクラッチなど小振りなもので済んでしまうので、まるでパーティーに出かける時のようなファッションが可能なのです。

思い切りおしゃれをするのがLA流。コンサート・ファッション
コンサートのファッションで面白いのは、アーティスト/バンドによって、観客のファッションがどこか似通った方向性を持つこと。ビヨンセのようにゴージャスなアーティストのショーはゴージャスな服装の人が多いですし、ケリー・クラークソンのようにナチュラルな感じが魅力のアーティストのショーは、ファンの服装もナチュラル系。それぞれに違う服装をしていても、同系色だったり、雰囲気が似ていたりと、出演アーティストのカラーに合わせたファッションをする人が多いのです。誰かのファンになる時って、感性が似通っているからこそ好きになったり、惹かれたりすることって多いですよね。だから、同じアーティストを好きなファンも、「似た者同士」になるのかもしれません。ただ、10代の女子が集まるコンサートだと、それよりも明らかにアーティストを真似たファッションになっていたりします。例えば2年前のアリアナ・グランデのコンサートは、当時まだ10代だったアリアナが着ているフレアスカートを、8割位の観客が着ていて驚かされました。どちらにしても、ファッションで他のファンとなんとなくつながっているような一体感を感じられるのは、すごく楽しいこと。おしゃれもしがいがあります。

思い切りおしゃれをするのがLA流。コンサート・ファッション
今回の記事の写真は、9月14日にグリーク・シアターで行われたローリン・ヒルのコンサート会場で撮影しました。フージーズというグループのメンバーであるローリン・ヒルは、1998年に初のソロアルバム『ミスエデュケーション』で一世を風靡し、翌年グラミー賞を5部門も受賞したR&Bシンガーです。特にアラサー、アラフォー女子に大人気。皆それぞれに素敵なスタイルで自己主張していますが、それでいてローリン・ヒルのファンらしいアーバンな雰囲気とモノトーンカラーが共通項になっています。そしてステージに登場したローリンも、ブラック×ホワイトの衣装でした。


アメリカでコンサートを見ていると、ファッションのみならず、観客の楽しみ方にもいつも感心させられます。コンサートはアーティストが主役で、パフォーマンスを観て感動するもの、といった受け身の姿勢ではなく、そのアーティストを観に来た自分を主役にしてしまう人が多いのです。まるでそれが自分のためのパーティー会場であるかのように。だから演奏中に大声で騒いだりするのも普通だし、自分の好きな曲が始まると、「これ私の曲!」と叫んで周りに構わず大声で大合唱したりする人もいます。さらにはスマートフォンで、ステージではなく自分と友達にカメラを向けて、歌ったり踊ったりを録画したりしているのです。そうなるとステージで歌っているアーティストは、その人の動画の脇役。かなり贅沢な楽しみ方ですよね。恥ずかしがりの私にはなかなかできないことで、たまに羨ましくなります。だから私はファッションだけでも、思い切り頑張って楽しんでみるのです。

思い切りおしゃれをするのがLA流。コンサート・ファッション
おしゃれをしたくても、行く場所が見つからない時。買ったばかりの服をどこに着ていったらいいか分からない時。コンサートに行かれてみてはいかがですか? パーティやレストランは一緒に行ってくれる人が必要かもしれないけれど、コンサートは一人で観に来ている人もいるし、行った先で他のファンと出会えるという楽しみもあります。音楽はよく聞くけれど、ライブは見たことがないという人、おしゃれができて生の音楽に心を動かされるコンサートに、ぜひトライしてみてくださいね。



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鈴木 美穂  Writer

洋楽専門誌編集部に勤務したあと、1999年、カリフォルニア州ロサンゼルスに移住。フリーの音楽ライターとしてライナーノーツ執筆・取材・ライブレポートなどを数多くこなす。ファーマーズマーケットで仕入れる地元の食材を使ったナチュラルな生活と音楽ライブがエネルギーの源。

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