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死者達と陽気に人生を祝福する日 — ハリウッドの墓地で開催される「死者の日」

死者達と陽気に人生を祝福する日 -- ハリウッドの墓地で開催される「死者の日」
ロサンゼルスは秋になると、街がハロウィンの準備で浮き足立ちます。スーパーから薬局までが、コスチュームやハロウィングッズをずらりと並べ、人々は仮装をして出かけるハロウィンに備えるのです。そのハロウィンとは別ものなのですが、同じぐらい盛り上がるイベントがあります。「死者の日(ディア・デ・ロス・ムエルトス)」です。

「死者の日」はメキシコを始めとするラテンアメリカ諸国の祝祭日で、11月1日と2日に死者がこの世に戻ってくると信じられている日です。2003年に、ユネスコの無形文化遺産に登録されたこの「死者の日」が日本のお盆と違うのは、とにかく明るく華やかで、フェスティバルのようであること。年に一度、皆でガイコツの仮装をし、故人の好きだった曲をバンド演奏するなどして、死者とその家族、友人たちが一緒に楽しむ日なのです。

死者達と陽気に人生を祝福する日 -- ハリウッドの墓地で開催される「死者の日」
今のロサンゼルスではヒスパニック系の文化もメジャーになってきているのですが、この祭日を一躍有名にしたのは、往年のセレブリティーが多数眠る墓地、ハリウッド・フォーエバーです。その名の通りハリウッドにあるこの墓地は、「ディア・デ・ロス・ムエルトス」の他にも年間を通してコンサートやイベントを行っており、夏限定で開催される屋外映画イベントの「シネスピア」も大人気。何年も前から私のお気に入りの場所なので、「シネスピア」の他にも様々なイベントで数えきれないほど訪れているのですが、ハリウッドという場所柄もあって、いつもお洒落で独創的な女性達をイベントに引き寄せています。

「薄暗くて気味が悪い」という一般的な墓地のイメージと全く違う、都会の中の秘密の花園のような広大で美しい敷地も、女性達が気軽に足を運べる場所になっている理由ではないかと思います。その中で最も集客数があるのが「死者の日」で、昨年は1日で3万5千人を動員しました。このイベントに限らず、ハリウッド・フォーエバーはなぜお洒落なカリフォルニア女性達を引き寄せるのか? その人気の理由を、ハリウッド・フォーエバーの副社長ジェイさんに尋ねてみました。

死者達と陽気に人生を祝福する日 -- ハリウッドの墓地で開催される「死者の日」
「ここは非常にユニークな場所で、160年の歴史を持つ有名な墓地です。日中は葬儀と埋葬業を行っていますが、私と友人が1998年にここを買取ってからは、イベント会場としても発展してきました。私たちはここを、死者を弔う美しい墓地だけで終わらせずに、生きている人達もこの美しさと歴史を楽しみ、人生を祝う場所にしたいと考えたのです。ただ、敬意を持って扱うべき特別な場所なので、一緒に仕事をする人たちを厳選し、イベント自体を芸術的でスタイリッシュなものにすることを心がけています。それが多くの人達を惹きつけている理由ではないでしょうか。ロサンゼルスには、クリエイティブな人々が沢山いますからね。屋外映画の「シネスピア」には映画のテーマに合わせてドレスアップをしてくる観客が多いので、フォトブースを設置しました。コンサートも、アーティストを非常に厳選しているので、毎回即完売になりますし、やはりクリエイティブな観客が多く訪れます」

今年16年目を迎える「死者の日」は、10月24日に開催されます。当日、敷地内のお墓の周りには「オフレンダ」というカラフルな祭壇が飾られ、いくつもの仮設ステージでライブショウが行われ、食べ物や飲み物、クラフトの出店、アートギャラリーも出現します。

「『死者の日』の今は亡き愛する人たちとの日をハッピーに過ごすという慣習そのものが、素晴らしいと思います。アメリカで私たちが祝うのはハロウィンですが、怖さを楽しむハロウィンと比べると、正反対ですよね。私は『死者の日』の方が好きです。こっちの方が断然楽しい。それに、墓地という美しい会場のおかげで、夜はとても幻想的になります。メキシコの伝統的なドレスや服を着たガイコツの仮装をして訪れる人達が多く、フェイスペイントも多くの人たちがやっていますね。素晴らしい仮装ばかりなので、コスチューム・コンテストも行っています」

死者達と陽気に人生を祝福する日 -- ハリウッドの墓地で開催される「死者の日」
ラテン系の人々の陽気さと情熱が、仮装にも良く表れています。見ているだけで心が躍るような色彩と愛らしい華やかさに溢れる素敵な「死者の日」。このイベントに参加するだけで、お洒落のインスピレーションが一杯得られそうです。


取材協力:ハリウッド・フォーエバーのディア・デ・ロス・ムエルトス公式サイト
http://www.ladayofthedead.com/



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鈴木 美穂  Writer

洋楽専門誌編集部に勤務したあと、1999年、カリフォルニア州ロサンゼルスに移住。フリーの音楽ライターとしてライナーノーツ執筆・取材・ライブレポートなどを数多くこなす。ファーマーズマーケットで仕入れる地元の食材を使ったナチュラルな生活と音楽ライブがエネルギーの源。


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