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ボトックス最前線

2011年5月。アメリカで「8歳の娘にボトックスを注射した」という母親の話が報道され、大きな話題となりました。一時は公的機関が捜査にのりだし、母親の親権が奪われる事態にまで発展しましたが、結局は「話題を呼ぶための狂言だった」と母親が告白。なんだかすっきりしないまま、事態は一応の収束を迎えました。

ボトックス注射

「シワ取り」に対する全米の熱狂を反映したかのような今回の騒動。議論の中心になったボトックスを含むボツリヌス製剤についてご紹介いたします。

ボトックスの仕組みと種類


ボトックスとは、A型ボツリヌス毒素から作られた筋肉を麻痺させる薬。以前より、斜視や眼瞼痙攣、頚部ジストニアなどの治療に使われてきました。2010年10月には慢性偏頭痛の治療のためにも認可されています。

このように、実はさまざまな用途で使われるボトックス。とはいえ、やはりもっとも人気を呼んだのは「シワ」治療薬としてでしょう。2002年にFDAによって美容目的の利用が認可されました。

シワ治療薬といってもすべてのシワに効果があるわけではありません。ボトックスは、表情筋を麻痺させることによって、眉間、額、そして、目じりにできる「表情シワ」を数ヶ月間目立たなくするという効果があります。逆に表情筋の変化によって作られるのではない肌自体の老化や「ちりめんじわ」などを改善することはできません。

あまりに知名度が高いため、シワ治療における一般名詞のような使われ方をしている「ボトックス」ですが、実は、ボトックスはアラガン社の登録商標です。

アメリカでは、シワ治療のために使える医薬品としてFDAに認可された製剤がボトックスしかない状態が長く続いてきました。ですが、2009年にイプセン社による「ディスポート」がシワの一時的治療のための薬剤としてFDAによって認可されました(アメリカ国内の販売はメディック社)。ディスポートは、90年代初頭にイギリスにて開発され、ヨーロッパを中心に長年使われてきた薬です。

ディスポートとボトックスの比較


ディスポート(AbobotulinumtoxinA)もボトックス(OnabotulinumtoxinA)もボツリヌス毒素によって顔の筋肉を麻痺させるという基本的な仕組みは同じです。しかし、容量や使用方法、またその効果などに違いがあります。

【価格】ディスポートの価格はボトックスに比べて安いといわれます。ですが、ディスポートは一回の治療に使用する量がボトックスより2.5倍ほど多いため、結果的には、1回の治療にかかる費用はほぼ同じなのが現状です。

【効果】次に、ディスポートとボトックスでは、注射を打つ位置が微妙に異なります。ディスポートは、ボトックスよりも、より拡散しやすいという性質があるといわれます。そこで、ボトックスと同じ位置に注射した場合には、薬の効果が臨まない範囲にまで及んでしまう可能性があるというのです。

【即効性】
また、ディスポートはボトックスよりも即効性と持続性があるといわれます。ボトックスは注射後、平均して3~5日してから効果があらわれるといわれますが、ディスポートは注射後1~2日で効果があらわれるといわれています。

新たなライバルも認可間近?


ボトックスのライバルは、ディスポートだけではありません。2011年現在、まだ認可されてはいないものの、シワの治療薬として治験段階にあるのが「PurTox」という製剤。FDAによって認可されるのは2012年後半以降になるのではないかといわれています。

ボトックスの強さの秘密


ディスポートがアメリカで認可された当時は、ボトックスのシェアの3割程度がディスポートに奪われるのではないかとささやかれました。

しかし、2年後の現在でも、ボトックスは意外とシェアを落としていません。ディスポートのシェアは8%程度ではないかといわれています。

「すでに顧客がボトックスに満足している場合、医療関係者は、満足してもらえるかどうかわからない新しい技術を顧客に薦めるという危険を取りたくないのだろう」ある専門家はボトックスの強さについてこう分析します。

もっとも、「シワ取りマーケット」は巨大な市場。2009年の全世界でのボトックスの売り上げは約1.3ビリオンドル(約1000億円)。その後も売り上げは伸びているといわれます。このマーケット規模を考えれば、すぐにシェアを伸ばすことは難しいとしても、参入してくる企業は今後も後を絶たないことでしょう。

また、ディスポートはボトックスと比べてまだ知名度が低いのも事実。今後、ボトックスのライバル製剤の知名度が上がっていけば、ボトックス以外の選択肢を選ぶ消費者も増えてくるかもしれません。

ボトックスはいつまで独走をつづけることができるのでしょうか?


Yui

池嶋 ゆい  Editor / Staff Writer

7年前に渡米。メディア関係の仕事を経て、現在ビーグレンイッシュのライターをしています。好きな言葉は「なせばなる」。好きな香りはベルガモット。いつまでも美しくアクティブな女性たちの秘密を求めて今日も取材に走ります!!

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