LAガールズに人気の「ラブヨガ」で、心も体も美しく
エクササイズとして、ストレッチとして、また精神統一として、さまざまな側面をもつヨガ。ここLA(ロサンゼルス)では、カフェやスーパーなどでヨガウエアを身に着けた女性をよく見かけるほどで、ヨガがとても身近なものとして定着している印象です。もちろんヨガスタジオも多く、そこで提供している内容や取り入れているヨガのスタイルもさまざま。
そのようなLAで、ローカルの女性に特に人気を集めているヨガスタジオがあります。最近、LAでもおしゃれな街として知られるエコパークに2店舗目をオープンして話題になっている「ラブヨガ」です。1店舗目は海に近いヴェニスビーチにあり、遠方から通うファンも多いこともあって、そこから30分ほど内陸部に位置するLAの中心部にもう一つの拠点を置いたとのこと。今回は、スタジオの共同創業者であるカイリー・ミラーさんに、お話を伺いました。
「LAの女性たちは、すごく健康に気をつかうし、ナチュラルで、洗練された意識の高さがあるように思います。だからこそ、健康に対して心身一体のアプローチをするヨガがぴったりなのではないでしょうか」一時的な流行に左右されない、LAでのヨガ人気の理由について、そう話すカイリーさん。さらに、数多くのヨガスタジオのなかから「ラブヨガ」が選ばれる理由を、こう続けてくれました。
「昨今は、ヨガを“ワークアウト”として教えるスタジオも多いですね。もちろん、それもそれで素晴らしいのですが、私たちが提供しているのは、精神を含む体の奥深くから響くようなヨガ。(ポーズや呼吸法を通じて)体内の器官を動かし、体の構造を内側から整える方法をとっています。生徒さんたちがラブヨガに来てくれるのは、そのスタイルを気に入ってくれているからではないかしら。そして、私たちの取り組みが楽しく、コミュニティ主体であることもポイントかもしれません」
同スタジオで取り入れられているのは、体の動きと呼吸法を組み合わせたハタヨガに、タオの理論とメディテーション(瞑想)などを融合した“カトナーヨガ”と呼ばれるヨガ。比較的新しいヨガのスタイルで、LAでも注目され始めたものです。それをベースに、独自の方法論を加え、体・呼吸・精神を通じて、心に余裕や安定をもたらすような独特のヨガを行っています。
また、スタジオでのレッスンに加えて、ビーチで行う出張クラスや、ワークショップ、海外でのリトリート(日常生活から離れて、自然の豊かな場所で自分自身を見つめ直し、心身ともにリフレッシュするプログラム)など、さまざまなイベントを積極的に行っている同スタジオ。
ワークショップでは、新月の日に瞑想や占星術などを行う「ムーンサイクル」、特別な楽器を使った神秘的な音のなかで、体と精神を癒す「サウンドバス」など、定期的に開催し、より精神的な気づきと癒しの体験を提供しているそうです。海外でのリトリートも充実していて、2018年はコスタリカ、アフリカ、マヨルカ島、南フランスでの開催を予定しています。すでに、スタジオの生徒さんからの問い合わせが続々と入っているのだとか。
そのようなイベントを通じて、スタジオに集まる女性たちが別の場所でも交流したり、新たな出会いがあったりと、「ラブヨガ」を通じた小さなコミュニティが生まれている様子です。単にヨガスタジオに通うこと以上に、そのコミュニティの一員であることの心地よさを感じられることも、また魅力なのかもしれません。
今回はレッスン直後のスタジオにお邪魔しましたが、印象的だったのが、和気あいあいとした雰囲気と、生徒さんたちのリフレッシュした笑顔でした。楽しく有意義な時間を過ごしたことがうかがえるような、すっきりと爽やかな笑顔。カイリーさんも生徒ひとりひとりと丁寧に会話をしていて、「ラブヨガ」の名の通り、なんとも愛を感じる空間がそこにはありました。
「ヨガは、心の平和を導くために、気持ちを落ち着かせ、安定させるのを助けます。それは、インナービューティーを磨くための通り道だと思っています」と、カイリーさんは最後にそう話してくれました。
ここ数年、メディテーション要素の強いヨガが人気のLA。体と心の関係に目を向けて、精神的な喜びや豊かさを大切にしようという人が増えているからかもしれません。さらに、それぞれ異なるバックグラウンドを持つ女性たちが集まりながら、ヨガというキーワードで繋がって、楽しい時間を共有すること。家庭や職場とも違うコミュニティで輝くこと。それもまた、ライフスタイルをより充実させて、内面の美をはぐくむのを助けているように思います。
参考
Love Yoga
http://www.loveyogaspace.com/