数年前より、数多くのレシピ本が出版され、テレビの健康番組でも頻繁に取り上げられている「魚の水煮缶」。以前は非常食や常備食としてのイメージでしたが、その豊富な栄養面が各メディアで取り上げられて以来、瞬く間に人気が上がりました。テレビで紹介された日などは、どこの店でも売り切れて店頭から姿を消してしまうほど。今回は話題の水煮缶を使ったレシピをご紹介します。でも、なぜこれほどまでに魚の水煮缶が注目され始めたのでしょうか?

そもそも水煮缶とは、なに?

「水煮缶」と聞くと、水で煮たものを缶詰にした印象を受けますが、実は異なります。魚の水煮缶は、食材(サバやシャケなど)と少量の水、塩を缶に密閉し、高温で殺菌処理したもの。無菌状態で缶ごと煮ているので酸化せず、長期保存ができます。もちろん栄養も閉じ込めているので、丸ごと頂けるのも特徴です。

おすすめはサバの水煮缶

栄養価の高い魚の水煮缶、その中でもおすすめは「サバの水煮缶」です。サバには、青魚の持つ素晴らしい成分「EPA」「DHA 」が多く含まれています。この成分は、血圧やコレステロールを正常に保ち、血栓をつくりにくくし、善玉コレステロールを増やします。また、ボケ防止など脳の健康を守ることでも有名です。もちろん、良質な動物性タンパク質も豊富なので、食べない手はありませんよね?

このサバの水煮缶は、なんと生のサバより栄養が満点なのです。通常、生のサバの場合は、焼いたり煮たりする過程で栄養が流れてしまう可能性が高いのです。水煮缶なら、汁ごと調理することにより、栄養を残さず摂ることができます。今回ご紹介するのは、サバの豊富な栄養素とトマトのリコピンのW効果で血管を強くして老化防止に最適なレシピです。パンとも相性がいいので、メインディッシュにもなりますよ!

サバとオリーブのトマト煮<材料 2人分>

  • サバ水煮缶・・・1缶(190g)
  • ホールトマト缶・・・1缶(400g)
  • タマネギ・・・1/2個
  • ニンニク・・・2かけ
  • シメジ・・・1/2房
  • オリーブオイル・・・大さじ1
  • オリーブ(ブラック&グリーン)・・・各8~10粒
  • 塩、コショウ・・・少々

<作り方>

タマネギ、ニンニクは薄切り、シメジは石づきを取って小分けにする。
鍋にオリーブオイルと①のニンニクを入れて中火にかける。香りが立ってきたら、タマネギ、シメジを加えて炒める。
トマト缶を入れる。
トマト(ホールトマトの場合)をくずしながら炒める。
サバ水煮缶を汁ごと加える。
オリーブを入れ、味を見て塩、コショウで味を調えて出来上がり。

※サバの水煮缶はメーカーにより多少、塩加減が異なります。素材の味がしっかりしているので、調味料をあまり必要としないのも水煮缶の特徴です。味をみてから塩を足しましょう。

この記事を書いたライター

Cooking Expert/Author

1961年2月4日生まれ、水瓶座O型。料理研究家。ハワイ、バリ、タヒチなどのアイランド料理研究家でもある。TV、ラジオなどメディアでの情報発信、ケータリングなど、食に関して幅広く活躍中。著書に『ハワイごはん』『湘南ごはん』『海ごはん』『ホノルル食堂』など。オフィシャルホームページ「ALOHA DELI

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