アボカド専門店がアメリカで拡大!インスタ映えする斬新なアボカド料理3選
サラダやスープから、トースト、スムージー、ハンバーガーまで、全ての料理にアボカドを使用したアボカド料理専門店「アボカデリア」。2017年にニューヨークのブルックリンに誕生し、翌年2018年5月には、待望の2号店がマンハッタンに進出。今後も全米で20店舗を展開したいと考えているとのことで、話題の店から発信されるアボカド料理の人気は止まることがありません。
アボカドといえば、美容にも健康にも良い食材として広く知られています。日本でも、意識が高い女性の間では定番の食材の一つではないでしょうか。世界中の女性を虜にするアボカドの魅力を改めてチェックしてみましょう。
アメリカでもアボカド消費量が年々増加中
アボカド料理専門店が人気を博しているように、アメリカ全体でのアボカド消費量は右肩上がりで増加中。アメリカ国内で流通するアボカドは、2000年頃までは年間5億ポンド前後と横ばいだったのに、2015年には20億ポンド以上と、4倍以上に増えています。アメリカの都市別にアボカド消費量を見てみると、圧倒的に多いのがロサンゼルス。第2位はニューヨークと続いています。健康や美容への意識がとりわけ高い都市で、アボカドが多く食べられているようです。
良質な脂質がたっぷり!
アボカドは「森のバター」と表現されるように、約20%も脂質が含まれている食材です。しかもその脂質の多くが、リノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸。不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールを減らしたり血液をサラサラにしてくれたり、健康効果が高いと注目される良質の脂質です。最近は健康や美容のために、食事に使う油の種類にこだわる方が増えてきていますが、アボカドが“食べる美容液”などと呼ばれているのも、この良質な脂質によるところが大きいようです。
抗酸化力がすごい!ビタミンEも豊富
アボカドはとても栄養価が高く、さまざまなビタミン類を多く含んでいます。その中でも、抗酸化作用のあるビタミンEは「若返りビタミン」といわれるように、アンチエイジングには欠かせない栄養素で、アボカドにもたくさん含まれています。例えば、紫外線を浴びて活性酸素が生じてしまっても、ビタミンEの働きで、シミやそばかすを予防する効果を期待できます。さらに血流を促進する作用もあるため、肌全体の若返りにも役立ってくれるのです。
食物繊維で便秘予防に
さらに、アボカドには多くの食物繊維が含まれています。その量は100gあたり5.3gと、ゴボウと同程度。そのため、アボカドを食べることで便のカサが増えて腸壁が刺激され、便秘が改善されやすくなるといわれています。腸内環境が整えば、肌荒れやニキビ予防にもつながり、健康的で美しい肌のキープも期待できますね。
おすすめアレンジ・アボカド料理
ニューヨークの「アボカデリア」のメニューから、アボカドを使ったアレンジ料理についてご紹介しましょう。
大胆アボバーガー
ハンバーガーのトッピングとして、アボカドのスライスを入れたメニューはよく見かけますが、「アボカデリア」のスペシャルメニューは、アボカドをバンズのように見立てた「アボバーガー」。このメニューを参考に、アボカド1個を丸ごと使って、間にスモークサーモン、グリーンサラダなどをはさんでみて。「アボカデリア」では、ハーブヨーグルト、キヌア、ピコ・デ・ガヨ(トマト、タマネギ、および唐辛子で作るメキシコの調味料)などが使われています。ナイフとフォークを使ってどうぞ。
アボカド入りライムチーズケーキ
「アボカデリア」のアボカドスイーツが、このチーズケーキ。アボカドにクリームチーズ、ココナッツミルク、ライム、シュガー、ギリシャヨーグルトをプラスして作られます。ライムをプラスしているので、仕上がりの味わいがとっても爽やか。砂糖はブラウンシュガーをチョイスすると、ヘルシーです。
アボカド餃子
新しいアボカドメニューを開発中の「アボカデリア」が紹介していたのが、アボカドを餃子に使ってみるというレシピ。アボカドをサイコロ状にカット、もしくはペースト状にしたものを、餃子の具として加えてみましょう。チーズやエダマメをプラスすれば、味のアクセントになりそうです。肉を使わない、ヘルシーなベジタブル餃子を試してみてはいかが?
アボカド料理のポイント
アボカドは少し硬めの状態で購入しておいて、使う料理に合わせて、常温の場所に置いて追熟させるのがおすすめです。まだ硬さがあるアボカドは、揚げ物などの加熱料理に最適。十分にやわらかくなったアボカドは、そのまま食べたり、ペースト状にしたりと、広く応用できます。
もしアボカド1個を使い切れず、でもすぐに使用予定がある場合は、切り口にラップをぴったりとかけて、冷蔵庫で保存しましょう。また、切り口が茶色くなってしまうことを避けるために、レモン汁やライム汁、酢などを切り口に塗ると、変色を極力抑えることができます。さらに、LA(ロサンゼルス)やOC(オレンジカウンティー)のメキシコ料理店では、ガッカモレ(アボカドのディップ)をオーダーすると、種を入れてサーブされることがよくあります。日常的にアボカドを料理に使うメキシカンによると、アボカドの種が変色防止に一役買ってくれるため、切ったアボカドは必ず種と一緒に保存しているそうです。しかし、一度切ってしまったアボカドは、鮮度を保ちながら美味しく頂くために、1~2日間で食べ切ることをおすすめします。
今では日本でも、スーパーなどでアボカドを気軽に購入できるようになりました。「アボカド料理がワンパターンになっている」、「いつも同じ食べ方でつまらない」などと思っていた方は、人気店のアボカド料理を真似したアレンジを楽しんでみてはいかがでしょうか。
参考
https://www.delish.com/food-news/news/a58240/this-shark-tank-hit-restaurant-is-opening-stores-nationwide/
https://www.washingtonpost.com/news/wonk/wp/2015/01/22/the-sudden-rise-of-the-avocado-americas-new-favorite-fruit/?noredirect=on&utm_term=.e1711f2db8b1
https://www.ers.usda.gov/webdocs/publications/83036/fts-364.pdf?v=42828