脱・肌悩みシリーズ(9)ニキビ「 連鎖を断って︎、大人ニキビにさようなら!」

美子がスキンケアスペシャリストのグレン先生とともに、皆様からの肌悩みへのご質問に回答するシリーズ『脱・肌悩み』。「40代ですが、ニキビで悩んでいます。大人のニキビは思春期のニキビとは違うの？」と読者の方から質問をいただきました。実は大人ニキビに悩まされている方はとても多いのです。第9回目は 「大人のニキビ」を取り上げます。

先週は飲み会が続いたせいか、美子の顎にニキビが出現しました！油断するとすぐに出没するニキビ。思春期からはるかに年月が経過した今 、またニキビで悩まされるなんて…。しつこく繰り返す大人ニキビについて、グレン先生のレッスンを美子なりにまとめてみました。美子の秘蔵ノートを公開します。

段階を経てニキビが発生してしまうのですね。悲しいことに、一つの毛穴だけではなく、周囲まで広い範囲に炎症があると、この炎症が慢性化しやすくなってしまいます。すると、一旦治ったかのように見えるニキビがくすぶって治りにくくなってしまうのです。また、そのエリアに次々にニキビが出来ることを繰り返すように！

「たった一つのニキビだから」と油断していると、炎症が激しい場合や同じエリアに慢性的に出来る場合は、赤みが落ち着いて、ホッとしたのもつかの間、なんと、 瘢痕（はんこん）という凹凸を残します。これがいわゆる「ニキビ跡」です。美子の顎にあるニキビもいつも同じエリアに出現するのですよね。このままニキビ跡にならないことを祈ります。

意外なことに、思春期ニキビと大人ニキビの出来る仕組みには相違はないのですね。ただし、生理的に男性ホルモンが急増することで発生する思春期ニキビは、時を経ることで沈静化していくのに対して、大人ニキビは、慢性化してしまいます。特にフェイスラインや下顎のUラインは繰り返しニキビが発生しやすいので要注意。

ニキビ跡になってしまわないうちに、早め早めのケアを治り切るまで続けることが大切です。ニキビが快方に向かうと、ついついおざなりなケアになってしまう美子。しつこいニキビはゴメンですが、しつこいケアは徹底しないといけないのです！次に、その大人のニキビケアについて私のノートをお見せしましょう。

ニキビは皮脂分泌に原因があると考えて「しっかり落とす」「さっぱり仕上げる」スキンケアを行いがちですよね？実は、それが「大人ニキビの連鎖」を生み出すことにつながるのです。

必要以上に洗顔し過ぎると肌は乾燥に傾き、水分を保持しようと皮脂分泌が増加して肌環境が悪化する結果を招くことに。そうなると、さらにニキビが発生し…と悪循環の連鎖が！だからこそ、大人ニキビの連鎖を断ち切るケアが必要なのです。では、具体的にどのようなケアをするべきなのでしょうか？ノートを読み進めてくださいね。

大人ニキビの連鎖を断ち切るために、保湿は重要。乾燥し過ぎると連鎖によりニキビが治りにくいだけではなく、肌荒れや湿疹の原因にもなります。まずは、肌に必要なうるおいは残しながら、余分な皮脂や汚れだけをやさしく落とす洗顔料を選ぶようにしましょうね。もちろん、洗顔後は化粧水やニキビに負担がかかりにくいクリームも忘れずに。

同時に、炎症を抑えるケアも必要です。 ニキビのトラブルに対して優れた働きを持つのがビタミンＣです。ビタミンＣは抗酸化作用があるため炎症を抑え、また皮脂を抑制します。さらに、美白作用によってニキビ後の色素沈着の改善も期待できます。まるでマルチな活躍をするスーパースターのような、はたまた果敢に悪に立ち向かうスーパーヒーローのようなビタミンＣ。
そのビタミンＣを使用したスキンケアを中心に、ニキビの原因であるアクネ菌の繁殖を抑え、肌のターンオーバーを整えながら、バリア機能を根本から強化させていきましょう。ビタミンＣを味方につければ、幸先いいですね！大人ニキビに別れを告げる日もそう遠くはなさそうですよ。

１ヶ月以上炎症が続くような慢性的なニキビやあまりひどく繰り返すニキビの場合は、ホルモンバランスの異常やその他の病気が隠れていることがあります。自己判断ではなく、皮膚科に相談して自分に合った治療計画を立てることも大切です。