目のくま解消!【前編】「青くま」の原因と対策はコレ! 

どっと疲れた印象や10歳は老けた印象を与えてしまう目の「くま」。なんとかしたいとスキンケアにアイクリームを取り入れてお手入れしている方も多いことでしょう。しかし、アイクリームを塗っていれば安心というわけではありません。なぜなら、目のくまには3つのタイプがあり、それぞれ原因が異なるからです。くまは「青くま」「茶くま」「黒くま」の3種類。あなたのくまはどれでしょうか?くまのタイプを知り、原因に応じて解消していきましょう。3つのくまを解消する方法を【前編】【中編】【後編】にてお届けします。今回は【前編】として、青くまを取り上げます。

 

目元の皮膚の構造をおさらい

見た目年齢を大きく左右する目元。それゆえに若い時から始めた方が良いといわれるのがアイケアです。一方で目元はとてもデリケートなために、刺激や摩擦に徹底的に気をつける必要もあります。まずは、目元の皮膚の構造から見てみましょう。

目のくま解消!【前編】「青くま」の原因と対策はコレ! 

目の周りは、皮膚やまばたきの際に作用する眼輪筋(がんりんきん)などの筋肉、眼球を守る眼窩(がんか)脂肪から構成されています。また、たくさんの毛細血管が集中しており、目に栄養や酸素を運んでいます。

目元の特徴とは?

頬の1/3の薄さの目元の皮膚

目元は、体の他の部位に比べて皮膚が薄くデリケート。そのために美容成分が皮膚内に留まりにくく、スキンケアの効果を発揮しづらいのも現実です。

まばたきによる動きが多い

目のくま解消!【前編】「青くま」の原因と対策はコレ! 

起きている間は、常にまばたきを繰り返している目元。また、現代人はスマホやパソコンを凝視する時間も長いので、疲れや凝りが溜まりやすい状態にあります。

皮脂腺が極端に少ない

適度な皮脂は、肌にうるおいをもたらすために必要です。目元はそれを分泌する皮脂腺が体の他の部位に比べて少ないため、保湿力が低く、乾燥しやすいのです。

私の「くま」はどのタイプ?

皮膚が薄くて皮脂が少なくて酷使せざるを得ない目元。このような特徴からも目元は、顔の他のパーツと比べてさまざまな肌トラブルが起きやすいことが分かります。なかでも年代に関係なく悩んでいる人が多いのが「くま」。ただ、「くま」と一概にいっても、くまは3タイプに分かれます。くまはくまでも似て非なる「青くま」「茶くま」「黒くま」です。原因が違うので、解消法も異なります。くまをなんとかしたいと思ったら、まずは「青くま」「茶くま」、それとも「黒くま」なのか、状態をよく観察して見極めることが大切です。鏡を見ながら、自分のくまがどれに当てはまるかチェックしてみてくださいね。

目のくま解消!【前編】「青くま」の原因と対策はコレ! 

青くまの原因は毛細血管のうっ血

目のくま解消!【前編】「青くま」の原因と対策はコレ! 

いかがでしたか?ここからは「青くま」判定が出た方向けの、さらに詳しく対策をご紹介していきましょう。一日にしてならず、つまり短期間で出現するわけではない「茶くま」「黒くま」に対して、簡単に出来てしまうのが「青くま」です。それは、青くまが毛細血管の血流の滞りが原因だから。青くまは毛細血管がうっ血して、それが透けて青っぽく見えている状態なのです。

毛細血管は細胞に必要な酸素や栄養を届け、不要となった二酸化炭素や老廃物を回収する大切な血管。全身、全顔に張り巡らされています。それなのに、なぜ目元にだけ「青くま」が出来るのでしょうか?それは、目元はたくさんの毛細血管が集中している上に、皮膚がとりわけ薄いからです。

頬の1/3といわれ、卵の薄皮程度しかありません。卵の薄皮をかざせば、透けて見えますよね。そして、あなたの判定結果が「青くま」なら、「睡眠不足」「目の酷使」「冷え」「ストレスの蓄積」のお知らせと受け止めるべきなのです。

青くまは、どうすれば解消できるの?

「青くまの原因が分かったところで、茶くまも混在している!」という人もいるかもしれません。しかし、くまの解消は原因となった問題点を一つずつ取り除いていくしかありません。その点でも血行不良が原因の青くまは、血行を良くすればよいのですから、ケアも行いやすいのです。

「目元を温める」「マッサージで血流を良くする」など、まず試してみましょう。アイクリームを塗る際にも、軽くマッサージを加えると浸透が良くなります。「デリケートな目元をマッサージして大丈夫なのですか?」という声がありますが、力の入りにくい薬指を使ったやさしいプッシュマッサージなら、摩擦も抑えられ、アイクリームの効果を一層引き出すことができます。

目元用美容液やアイクリームの効果的な使い方

目のくま解消!【前編】「青くま」の原因と対策はコレ! 

アイケアコスメも種類がたくさんあって、どれを選んだらよいのか迷ってしまいます。血行不良は肌の乾燥を招くので、青くまの場合、基本的には保湿重視で選びましょう。「セラミド」「ペプチド」など保湿成分についても確認してみましょう。また近年は、デリケートな目元に特化して、血行を促すような優れた成分を採用した製品もあります。例えば、遠赤外線効果が極めて高く、血行を促進しながら引き締め作用もある「マテラパウダー」も覚えておきたい注目の成分です。また、伸びの良さや肌なじみなどの使用感も目元に余計な摩擦を与えないために、考慮しておきたいポイントです。

スキンケアの順序としては「化粧水→美容液→アイクリームまたは目元用美容液→クリーム」が一般的ですが、製品によって使うタイミングが異なることもあります。製品の説明書のチェックも忘れずに行いましょう。アイクリームはベタつかないように設計されてはいますが、メイクがヨレることもあるので、朝は多めにつけないことをおすすめします。

アイクリーム(目元用美容液)の塗り方

目のくま解消!【前編】「青くま」の原因と対策はコレ! 

①上まぶたと下まぶたに数箇所、アイクリームを点で置きます。
②薬指の腹を使って目頭側から目尻方向にポンポンポンと押さえながら、やさしくなじませます。ただし、目の周りの皮膚は薄いので合わないと感じたら即、使用を中止するのが鉄則です。

目元にマッサージ方法

あくまでも、皮膚の下にある筋肉をほぐすように指は固定した状態で、やさしく圧をかけるのがポイントです。

目のくま解消!【前編】「青くま」の原因と対策はコレ! 

①薬指の腹で下まぶたの中央を軽くプッシュ。
②目尻の横を軽く押さえるようにプッシュ。
③最後に目頭のくぼみに薬指を入れて軽くプッシュ。

夕方の「お疲れくま」は、その場で解消!簡単ツボ押し

原因がシンプルなだけに、出現も早い「青くま」。朝はなかった青くまが、仕事を終えた夕方に出現。これから夜の約束があるのに!そんな時の救世主は目元の指圧です。疲れ目にも効果的なので、ぜひ。

目元の簡単ツボ押し

目のくま解消!【前編】「青くま」の原因と対策はコレ! 

①使うのは人差し指、中指、薬指の指先です。
②3本の指先を目の下の膨らみに当て、ピアノタッチでやさしく細かくトントンとたたきます。目頭からこめかみまで5往復くらい。少し刺激を与えて、毛細血管の血流を促すのが目的です。
③こめかみは円を描くように!
④親指の腹を眉間の骨の下に当てて、下から上へ5秒押し上げます。ここは「攅竹(さんちく)」という、目の疲れやまぶたのむくみに効くツボ。

お手入れの時間があるときは、リラックスを兼ねてホットタオル

目のくま解消!【前編】「青くま」の原因と対策はコレ! 

目が疲れたときに冷たいタオルを当ててスッキリさせる人がいますが、これは逆効果。血管を収縮させてしまうからです。目元は温めるのがお手入れの鉄則。温めることで眼筋がリラックスし、涙液の分泌も促されます。

ホットタオルの作り方

①タオルはやや厚手の柔らかいものを用意。薄いタオルは冷めやすいからです。
②タオルを水で濡らして“固く”絞ります。濡らす時に、エッセンシャルオイルを1~2滴たらすのもおすすめです。
③絞ったタオルを、おしぼりのようにくるくると丸める。
④ラップでくるみます。直接電子レンジに入れても問題はありませんが、ラップを使うとよりも衛生的に作ることができる上に、タオルに含ませた水分が蒸発してしまうのを防げます。
⑤電子レンジに入れて1分ほど加熱。
⑥レンジから取り出して1~2分。

「青くま」をつくらない、つくらせない生活習慣

目のくま解消!【前編】「青くま」の原因と対策はコレ

実際にやってみると分かりますが、ホットタオルの効果は確かなものです。同時に心がけたいのが、体全体の冷え対策。お風呂はちゃんとバスタブに浸かり、質の良い睡眠を心かげたいものです。筋肉はポンプのような働きをして血液循環を促すので、筋肉をつけることも「青くま」の解消につながりますが、血流を一番変えるのは日々の食べ物です。

食生活は体温を温める生姜などの食材や鉄分、タンパク質、ビタミンCを積極的に摂取しましょう。特に良好な血流に鉄分は必須です。貧血気味で青くまをつくっている人もいます。鉄分には肉、魚、レバーなどの動物性に含まれるヘム鉄と、ほうれん草やひじきなどの野菜に含まれる非ヘム鉄があります。非ヘム鉄は、体内に吸収される鉄分はほんの少量ですが、鉄分は動物性のタンパク質とビタミンCを一緒に摂取すると吸収を助けてくれます。

高タンパクで鉄分が豊富なレバーの野菜炒めとビタミンCたっぷりのデザート(フルーツ)は、青くま対策の理にかなったメニューですが、そのほか日常の食生活に取り入れやすい青くま改善におすすめの食材をご紹介します。

納豆

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「ナットウキナーゼ」が血液中の血栓を溶かしたり、血栓ができないように働きます。

生姜

目のくま解消!【前編】「青くま」の原因と対策はコレ!

ジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオールには、血流を改善する作用が期待されています。もろくなった血管を強くしたり、血液が固まらないようにも働きます。

ニンニク

目のくま解消!【前編】「青くま」の原因と対策はコレ! 

ニンニクに含まれるオイル成分に血栓をつくりにくくし、血栓を溶かす作用があることが分かっています。

カレー

目のくま解消!【前編】「青くま」の原因と対策はコレ! 

ターメリックやクミン、コリアンダーなど、カレーに代表されるスパイスは全般的に血行をよくしてくれます。

目のくま解消!【前編】「青くま」の原因と対策はコレ! 

ビタミンA、B群、D、Eなど血流に関わるビタミンを多く含んでいます。オメガ3脂肪酸も豊富で、血液をきれいにするといわれています。

原因を特定し、問題点を取り除くことが「くま」ケアの基本

ぱっと見の印象や見た目年齢にも大きく影響する目元。くまはタイプをしっかりと見極めて、原因を理解し、原因となる問題点を取り除いていくことが大切です。「青くま」の原因は血行不良。美容液などによるケアからマッサージ、ホットタオル、さらに食生活まで血行を促すための心がけを怠らないようにしたいですね。次回は、メラニンぐすみが原因の「茶くま」に着目します。

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