「美食の街・フランスのバスクに行こうよ!」第13回:やっぱり「パリ」は美味しかったVol.2
スペインからフランスバスクを抜け、ついにパリまでやってきました。前回ではお伝えできなかったレストラン巡りのパリ旅行についてお伝えします。ミシュランの本拠地パリで食べたいもの、行きたいレストランを上げたらキリがありません。しかし旅行期間は限られているので、できる限りは味わいたい…ということで、念密なスケジュールを立てて挑みました。しかし、計画なんてあってないもの。プラスアルファばかりで毎日極限を目指して食べ尽くし、体重も加速的に増量してしまいました。しかし、これも旅の醍醐味です。
1901年創業の老舗レストラン「ル・トラン・ブルー」
行ってみたかった場所の一つ。リヨン駅構内にあるレストラン「ル・トラン・ブルー」は、まるで宮殿のようにゴージャスな店内で、美味しいフランス料理を気軽に食べられるというところ。1901年創業の老舗で、入店した瞬間から古き良き時代のパリにタイムスリップしたような豪華な店構えです。昔も旅人がふらっと立ち寄って、ワインと食事を楽しんだことでしょう。こちらの方が、前回ご紹介したベルサイユよりも、もっと宮殿らしさを感じました。
赤ワインとポークをいただきました。ポークソテーはバターの風味が効いたシンプルな味付けでした。
日本でも人気のカフェ「ラ・デュレ」
場所は変わって、これまた行きたかったカフェ「ラ・デュレ」。東京の銀座三越にも入っていますが、ここは本店。朝だというのに薄暗い店内にコーヒーの香りが立ち込めます。ラ・デュレで使っているカトラリーやミルク入れは全て1830年の創業以来、銀食器のトップブランドに君臨する「クリストフル」。手に持った瞬間に高級な重みを感じ、優雅な気持ちに浸れます。
朝なのでカフェオレを注文。ミルクとコーヒーは別々のポットに入ってきます。2杯分はあるかな、贅沢な時間です。
「ラ・デュレ」といえばフレンチトーストが有名で、プレーンなタイプとビターなエスプレッソがあります。もちろん2日通って、どちらもいただきました。バゲットを調理したタイプで、とてもシンプルだけど、焼き加減がカリふわで最高!私は甘いものはあまり好きではないのですけれども、「ラ・デュレ」の大ファン。お土産にマカロンもたくさん購入しました。
パリの多国籍料理にも挑戦!
ショッピングモール内のB級中華料理店
パリは私たちが想像している以上に多国籍な人で溢れているので各国の料理も東京のように堪能できます。
そこでB級グルメにもチャレンジしました。まずは、ショッピングモールにあったチャイニーズのチャーハン(上写真)。これは大失敗。美味しくありませんでした。この一品は驚愕の25ユーロ!美味しくなければ散財です。
タイ人オーナー兼シェフの作るタイ料理店
こちらは町のタイ料理屋さん。「サワディカー」(タイ語の挨拶)と言いながら店内に入ったら、タイ人と思われる店の方が喜んでくれ、とても辛いパッタイを作ってくれました。これは大成功!とても美味しかったです。
行き当たりバッタリの店にチャレンジするときに、店構えはもちろん、その国出身のオーナーやシェフのいる店であるかは、美味しいものを出してくれるかどうかの判断基準になりますね。
夜間から早朝にオープンするインド料理店
毎日苦しくなるほど食べていましたが、なぜか夜中になるとお腹が空きます。ある日、夜中の1時位に目が覚めて、どうしようもなくお腹が空きました。どしたものかと窓から外を見たら、なんとホテルの隣にカレー屋さんがやっているではありませんか。夜9時から朝5時まで営業しているお店でしたので、さっそく行ってみました。インド人が腕を振るっていたお店で、本格カレーはとても美味しかったです!それにしてもどうして、こんなに食べられるのでしょう…。旅先だから、と許してください。
三ツ星レストランのシェフに愛される高級精肉店「ユーゴ・デノワイエ」
さて、パリで食べたいものベスト5の輝く第一位にあったもの、それは「タルタルステーキ」です。実は東京恵比寿にも店舗を構えるパリ屈指の高級精肉店「ユーゴ・デノワイエ」を予約。ワクワクしてお店に行ったら、なんと違う店になっていました。
というわけで、気を取り直して調べること5分。見つけました、ホテルから歩いて行けるところに。お店に入ると「こんにちは」と挨拶されました。恵比寿店に続き、六本木にも進出するとか。人気があるのもうなずけます。
さて、メニューは厳選されているらしく、あまり選ぶ余地はなし。まずはグリークサラダ(トマトとフェタチーズ)を注文し、とにかくタルタルステーキが食べたかったのでお願いしたら、なんと一皿の牛肉が250g。これしかありません。ピクルスとエシャロット、たまにハラペーニョらしきものが肉と一緒にたたかれていて、味付けは塩のみ。いたってシンプル。でも、とても美味しいのです!しかし、当然ながら、250gは食べ切れずに4/5でギブアップ。それでも200gも食べたなんて自分ながらに驚きです!フランス人は皆こちらを完食するのでしょうか?「大食漢と思っていたものの口ほどではないのね、私は…」と反省しました。
パリ市内に数店構える「レオン・ド・ブリュッセル」
ムール貝のキャセロールで有名な ベルギー発祥のチェーン店「レオン・ド・ブリュッセル」に行きました。パリ市内にも多数店舗があります。モンサンミッシェルで食べたムール貝はちびっ子でしたが、パリのムール貝は大人サイズ。ボリュームも満点です。
デザートはフレンチの王道スイーツのクレームブリュレを。カリカリとろーりでとても美味しゅうございました。
すっかりリピーターになったお店「シャルティエ」
とにかく美味しくて安い! お安く美味しいワインがボトルで飲めちゃうなんて、他にはありません!この店は、パリからスペインへ行くときの乗り継ぎで泊まったホテルのお隣。パリでの初めての味です。初めて行ったときを含め、1週間のパリ滞在で、なんと3回も通ってしまった超お気に入りのレストランです。
オーダーは紙のテーブルクロスに書きます。サーブされたものを店員さんがチェックしていくのでオーダーミスがない。このシステム、いいですね!
本日のおすすめワインをチョイス。これで13ユーロなんて、パリではとてもお安い!もちろんフランス産です。今日の前菜はズッキーニのチーズ焼き。メニューは日々変わるので、毎日行っても大丈夫です!
そしてやっぱりコレ!ここの「エスカルゴ」が私至上一番美味しかったです。ガーリックの効いたエスカルゴバターが香り、エスカルゴ自体も柔らかく最高!もう100個でも食べられそうです。
ヨーロッパの楽しさは、私にはもちろん食べることが一番ですが、陸続きのため旅のバラエティが豊かになることもその一つ。パリでは観光も行きたいところが目白押し。破天荒な食い倒れの旅はまだまだ続きます。どうぞ、お楽しみに。
【バスク旅行記】
『“美食の街・スペインのバスクに行こうよ!”第1回:旅路編』
『第2回:ビルバオ紀行編
』
『第3回:バル巡り編(サン・セバスティアン)』
『第4回:爆走バスで行くゲタリア・美術館編』
『第5回:ゲタリア・世界一のアンチョビとレストラン編』
『第6回:シドレリアの「チョッツ!」チャレンジ編』
『第7回:スーパー巡りと「トルティージャ」朝食レシピ編』
『「美食の街・フランスのバスクに行こうよ!」第8回:大人可愛い「サン・ジャン・ド・リュズ」編』
『第9回:バスクの中心街「バイヨンヌ」編』
『第10回:日本人にも大人気「モンサンミッシェル」前編』
『第11回:日本人にも大人気「モンサンミッシェル」後編』
『第12回:やっぱり「パリ」は美味しかったVol.1』