女性にうれしい栄養もたっぷり!おこもり時代の健康美活に「ひよこ豆」

ヴィーガンやベジタリアンの間では、早くから大事なタンパク質供給源として食されていた「ひよこ豆」は、グルテンフリーが浸透するにつれて、その高い栄養価が広く注目されるようになってきました。アメリカの大手自然食品ストア「ホールフーズ・マーケット (Whole Foods Market)」が先だって発表した2021年の食のトレンドにも紹介され、健康美活に万能な食材として今後も大きく普及されていくことが予測されています。

現代生活で不足しがちなタンパク質を補い、なおかつ、女性にうれしい栄養成分も豊かなひよこ豆は、健康で美しい体つくりに積極的に取り入れていきたい優れた食材の一つ。今回は、ヘルシーな食習慣を実践する上で、今大注目のトレンドフード「ひよこ豆」の魅力をご紹介します。

ひよこ豆って何?

女性にうれしい栄養もたっぷり!おこもり時代の健康美活に「ひよこ豆」

小さな口ばしのような突起とコロッと丸っこい形も愛らしいひよこ豆は、スペイン語の「ガルバンゾ」という呼び名でも流通され、乾燥したものや使いやすい水煮缶が販売されています。豆類の中ではそれほど一般的に使われている食材ではないかもしれませんが、栗のようにホクホクした食感で、サラダやスープ、カレーの具材にしたり、ペーストにしたりと、さまざまな料理に幅広く活用できます。

ひよこ豆はもともと、中近東やインドで古くから食されていた豆で、エスニック料理では定番の食材。中でも、中近東のフムス(ひよこ豆のペースト)やインドのダルカリー(ひよこ豆のカレー)などは、世界中に普及され、国を超えての人気フードとなっています。

ヘルシーで栄養抜群!ゆで汁だってパワーあり!

女性にうれしい栄養もたっぷり!おこもり時代の健康美活に「ひよこ豆」

成人女性が一日に必要なタンパク質の推奨量(厚生労働省日本人の食事摂取基準による)は50gといわれ、健康維持や理想のボディー、美肌づくりに欠かせない栄養素の一つであるタンパク質。ひよこ豆のタンパク質の含有量は1カップ(164g)中、約14.5gと豊かで、現代生活で不足がちなタンパク質の補給に理想的な食材です。

また、腸内環境を整えて美肌を叶える食物繊維や、女性ホルモン「エストロゲン」に似た働きを持つイソフラボンなど、女性にうれしい効果をもたらす栄養素もしっかり持ち合わせています。代謝や神経、筋肉などの機能に関係するマグネシウム、銅、鉄などミネラルも豊富で、脂質が少なく低カロリー。優れた栄養バランスに加え、満足感をもたらす食べ応えもあり、ダイエットに取り入れやすい点も人気の秘密です。

「アクアファバ」と呼ばれるひよこ豆のゆで汁にも、豆に負けない栄養がたっぷり。水煮缶の汁もスープに使うなど、捨てずに活用していきましょう。アクアファバは、ヴィーガンの間では、卵白の代用として使用されています。

【ひよこ豆の主な栄養成分】
タンパク質、食物繊維、葉酸、カルシウム、マグネシウム、銅、鉄
【期待できる健康・美容効果】
コレステロール抑制、血糖値改善、便秘、骨の強化、疲労回復、生活習慣病抑制、肌の健康維持

 

主食にもおやつにも!アメリカで流行りのひよこ豆食品

小麦粉の代替え品として、数年前にはカリフラワーが一大ブームを巻き起こしましたが、パスタからスイーツまで置き換えが効くひよこ豆の活用の幅広さに今ではすっかり世代交代となった感があります。

アレルギーフリーな点もひよこ豆の特徴の一つ。小麦や大豆、ナッツなどにアレルギーを持つ人の食材としても重宝されています。アメリカでは、手に取ってみたくなるひよこ豆製品が次々と登場し、ヘルシーな食生活の選択をより豊かなものにしてくれています。

パンケーキやクッキーなど、小麦粉の代用になっているひよこ豆粉。乾燥ひよこ豆をハイパワーのブレンダーで粉末にすれば、おうちでも作れます!

ひよこ豆人気にひよこ豆の豆腐も登場。これからは豆腐も豆の種類で選ぶ時代になりそうです!

健康的な主食として好評のひよこ豆のパスタ類。

アメリカの子供たちの大好物「マカロニチーズ」もひよこ豆製マカロニとヴィーガンチーズでよりヘルシーなものに。

アメリカの朝食の定番シリアルにも、ひよこ豆のシリアルがラインナップ。

フムスの食品メーカーが開発したヴィーガンアイスクリームは、卵白の代わりにフムスを作る工程で使った豆のゆで汁を有効活用しているのだとか。

「隠れタンパク質不足」に気をつけて!

筋肉、内臓、皮膚、血液、神経、骨、爪や髪と体の部位のほとんどはタンパク質でつくられています。髪がパサついていたり、爪が割れたり、肌が乾燥しやすいなんて感じている人は、ひょっとしたら「隠れタンパク質不足」になっているのかも⁉︎タンパク質が足りないと、体だけでなくメンタルな面でも不調が起こりやすいといわれています。おこもりを余儀なくされている今の生活では、心身ともにすこやかであるためにには、タンパク質の摂取を疎かにしないように心がけましょう。

おこもり美容におすすめな「フムス」

女性にうれしい栄養もたっぷり!おこもり時代の健康美活に「ひよこ豆」

アメリカで市民権を得ているひよこ豆の筆頭といえば「フムス」です。アメリカの気楽なホームパーティーでは、ほぼ100%の確率でフムスがあるといっても過言ではないほどの浸透ぶりで、以前にも『パーティーに最適・ダイエットにも効果的!アメリカで人気の“フムス”とは?』で紹介しました。野菜スティックやチップスに付ける前菜ディップが定番ですが、今ではチョコレート味のデザートフムスまで販売されようになりました。

ひよこ豆のペーストにタヒニという練りゴマ、レモン、ガーリック、オリーブオイルと、フムスは美容効果に優れた材料の集合体! ホリデーシーズンのおこもり美容にもぴったりのメニューなので、こちらからぜひ手作りしみてはいかがでしょう?肌の健康を保つためには、食習慣も重要な役割を担っています。健康的で美味しい食事を楽しみながらキレイを叶えていきたいですね。

参照:

https://www.wholefoodsmarket.com/trends/top-food-trends-2021
https://www.healthline.com/nutrition/healthiest-beans-legumes#TOC_TITLE_HDR_2
https://www.webmd.com/food-recipes/health-benefits-chickpeas#1
https://www.wellandgood.com/chickpea-products/
https://www.mame.or.jp

この記事を書いたライター

Beauty Lifestyle Writer

サンディエゴの日系出版社にて勤務後、東海岸への引っ越しを機にフリーランスライターに。再び南カリフォルニアに居を移し、窓から見える青い空とパームツリー、窓際で昼寝をしている愛犬を眺めているのが目下最大の癒しです。

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