日本人の心のふるさと「伊勢神宮」へ行こう!Vol.3 食いしん坊の聖地「おはらい町」で伊勢名物に舌鼓!
はじめてのお伊勢さんをVol.1、二見浦海岸の二見興玉神社からスタートした伊勢神宮正式参拝の旅。「お伊勢参りは外宮から」のならわし通り、Vol.2では、外宮をお参りしました。今回は、グルメストリートといわれる「おはらい町通り」へ!食いしん坊の聖地で、伊勢名物を堪能します。
外宮から「おはらい町」へはバスが便利
グルメストリートといわれる「おはらい町」「おかげ横丁」は、内宮の近くにあります。そのため、本日は内宮を下見がてら、おはらい町を目指します。外宮の正面にバス停があり、ここからバスに乗って内宮へ行きます。バス停も分かりやすいし、乗車して20分ほどで到着するので便利!しかし、乗ってビックリ、バス料金がややお高い!このバスは地元の方も乗るのでしょうか?観光客向きのバス料金(2020年12月現在で外宮から内宮まで440円)ですので、予算に入れておきましょう。
次回のVol.4にてご紹介する「内宮」については、専用の「お伊勢さん観光案内人」の方にガイドをお願いしました。そのため、本日の「内宮」は、ちらっと下見だけで、伊勢名物を求めてグルメストリートに向かいます。
歩くだけでも楽しい「おはらい町」
伊勢神宮内宮の鳥居前に「おはらい町」と呼ばれる通りがあり、まずはこのおはらい町通りを歩きます。道の両サイドにはさまざまなお土産屋さんや飲食店が軒を連ねています。とてもにぎやかな通りなので、歩いているだけで楽しくなります!
伊勢名物「伊勢うどん」
名物の伊勢うどんを発見!こちらのお店は有名店らしく、とても込み合っていました。しかし、日本のファストフード、待つこと5分程度で店内へ。
ドーンと、こちらが名物の「伊勢うどん」です。卵や天ぷらなどさまざまなトッピングを追加することができます。しかし、やっぱり、まずは本場のシンプルなものを味わいたくて「伊勢うどん」を選択。色の濃い醤油ダレに太めの柔らかくゆで上げた麺で、混ぜて食べます。見た目から味が濃そうで「しょっぱいの?」と思いきや、どちらかというとマイルドで麺もふわっとしています。独特の風味は、この伊勢醤油にあるようです。
私の率直な感想では、「目の玉が飛び出てしまうほど美味しい」というわけではありませんが、クセになる味です。「これはまた食べたい」と、お土産に伊勢うどんキットを3袋も購入してしまいました。もちろん、伊勢醤油もしっかりゲットしましたよ!
伊勢うどんは、界隈では数店舗あります。お気に入りのお店を見つけるのもいいですね。
衰退した内宮鳥居町に賑わいを復活させた立役者「赤福」
現在では、伊勢神宮といえば「おかげ横丁」というグルメスポットが有名ですが、もともとは内宮鳥居前町の「おはらい町」と呼ばれる通りだけでした。
伊勢神宮は昔から日本人の聖地でした。誰もが憧れ、必ず訪れたいと思っていた場所なのです。日本人の精神性や信仰と深く関わっていたため、今では、これほどの場所は存在しないですが、強いて挙げるならば、ハワイやディズニーランドあたりでしょうか?なんと、江戸時代には国民の5分の1ほどの人々が押し寄せて大変な賑わいだったそうです。
しかし、第二次世界大戦後に参拝客が激減して、おはらい町は衰退してしまいます。そこで立ち上がったのが古くから地元で愛され続けている「赤福」でした。昭和54年、なんとか伊勢を昔のように盛り上げようと赤福が旗を振り、県や市、住民と力を合わせ、電柱の地中化や石畳への再舗装など、伊勢の伝統的な町並みの回復に取り組んだそうです。
そして平成5年、赤福はおはらい町の中程の一角に「おかげ横丁」を開業し、内宮鳥居前町は昔のような賑わいを取り戻したのです。
伊勢に来たからには「赤福」の本店は外せません!町中、どこにでもある赤福。大通りの看板もほぼ赤福といっていいほど、伊勢は赤福の街です。赤福は1707年(宝永4年)に創業、この年にはなんと富士山が噴火したそうです!そこからいくつもの戦争や自然災害に見舞われながらも、現在も変わらぬ味で私たちを楽しませてくれます。
本店の店頭には三宝荒神という独特な形をした朱塗りのかまどがあります。これは昔、お伊勢参りをする際、足の弱い女性が愛用した三人乗りの馬の鞍を造形化したものだそうです。
多い日には1時間以上も並ぶ赤福本店。この日は6人しか並んでいなかったのでラッキー!せっかくなので店内で出来立ての赤福を食べることにしました。
店内には土間のような作りの広い畳の客席があり、ところどころに仕切りが置かれていました。裏庭には川が流れ、縁側のような場所は足を降ろして座り、内側は正座します。まるで田舎の親戚の家に遊びに行ったかのようなシチュエーション。そこは江戸時代にタイムスリップしたような、時間の止まった空間が広がっていました。
来ました!出来立ての赤福はお茶とセットで220円。柔らかいお餅に滑らかで甘さ控えめのこしあんがフワっとのって美味しいです。夏季には赤福のかき氷も食べられるそうです。
多国籍の人たちが集まるイタリアンレストランでディナー
二見浦海岸の旅館では和食のフルコースだったので、旅2日目のディナーはワインが飲みたくなりました。そこで、評判の良いイタリアンのお店を予約しました。
店内はスッキリとシンプルな中にかわいらしい雰囲気。テーブルもゆったりしていて心地よい空間です。
まずは「直会(なおらい)」。ここは赤ワインでいきましょう!直会とは、神社などにお参りしたあと、参加したもの一同でお酒を飲み、食事する行事(共飲共食儀礼)のこと。せっかく神様のそばにいるのですから、昔ながらの行いを楽しみましょう!」
前菜の盛り合わせは、生ハムやトルティージャ、ピクルスやカプレーゼなど、色鮮やかで、食欲もそそられます。とても美味しく頂きました。
店内の窯で焼いたピザはもちもちで何とも美味しかったです。本当はこの他にもいろいろと食べたのですが、お腹が空き過ぎてしまい、出てきた側から完食して、写真撮るのを忘れてしまいました。
入店した当初お客さんは私たちだけだったのですが、次第ににぎやかになり、気づけば外国人ばかり。みなさん、日本に住んでいる常連さんなのでしょうか、とても楽しそう。お店の人たちも流暢な英語で対応されていました。
実はこのお店を出た後、伊勢駅前付近にある居酒屋に行こうと歩いていると、数件の店のドアに「県外の人おことわり」の張り紙が…。残念ながら、今宵はお開きとなりましたが、一刻も早くコロナウィルスが収束して、気兼ねなくどこにでも旅できる、どのお店にも入れるようになって欲しいものですね。
さて、次回はいよいよ、天照大御神がいらっしゃる「内宮」へ参ります。専門のガイドさんをお願いしているので、どんなお話が聞けるか、どうぞお楽しみに!
参考サイト
https://www.isejingu.or.jp/
https://ise-guide.jp/
https://www.okageyokocho.co.jp/
Trattoria e Pizzeria LUNETTA
https://www.facebook.com/Trattoria-e-Pizzeria-LUNETTA-237191017148871/