日本人の心のふるさと「伊勢神宮」へ行こう!最終回「おはらい町通り」から「おかげ横丁」まで食べ尽くし
はじめてのお伊勢さんをたっぷりと紹介した『日本人の心のふるさと、伊勢神宮へ行こう!』シリーズ、初回のVol.1で二見浦海岸の二見興玉神社からスタートし、「お伊勢参りは外宮から」のならわし通り、Vol.2では「外宮」をお参り。続いて、グルメストリートといわれる「おはらい町通り」で伊勢名物を堪能したVol.3。 いよいよメインの「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」をおまつりする「内宮」を参拝したVol.4と、道開きを祈願した前回のVol.5の「猿田彦(さるたひこ)神社」。そして最終回は、ガッツリ食べ歩きをすべく「おはらい町通り」に戻ります。
戻って来ました!「おはらい町通り」
内宮を出て右手、宇治橋から五十鈴川に沿って続くおよそ800mの石畳の通りが「おはらい町通り」です。商店街のように道両側にレトロな雰囲気のたくさんの土産物店・飲食店や商家が建ち並び、参拝後の人々を出迎えてくれます。
江戸時代には、年間400万人の参宮客がそこを訪れたと言われるおはらい町通り。「御師(おんし)」と呼ばれる人々が、客人や参宮客をお祓いや神楽(かぐら)でもてなしたことから、いつしか「おはらい町」と呼ばれるようになったそうです。
お伊勢さん特有の切妻・入母屋・妻入り様式の町並みが軒を連ねる中、レトロな郵便局を発見! 佇まいが素敵ですねー
伊勢の名物を食べ歩き&お土産にも!
おはらい町の中程、赤福本店前辺りの横丁一画に「おかげ横丁」が現れます。入口付近には石でできた大きな招き猫がいて、記念写真スポットになっています。ここは江戸時代や明治初期の町並みを再現した観光スポットのようなもの。伊勢うどんや街道餅、伊勢志摩の名物・名産品などを販売する店舗が60近く軒を連ねています。季節の移り変わりを楽しめるイベントやおまつりなども開催されているそうです。
おはらい町通りからおかげ横丁にかけてはお土産屋さんや飲食店がてんこ盛り。着席の食事処もあれば、食べ歩きができる売店のような店も多くあります。まずはマップを手に入れて、一通りクルーズしてみます。全部歩いても30分ほどで回れる広さ。もちろんあちこちで食べていたらもう少しお時間かかりますので、お腹の調子でスケジュールを調整しておきましょう。
おかげ横町で人気店「スヌーピーカフェ」。レトロな雰囲気で、なぜか落ち着きます。
あの「松坂牛」がありました!これも伊勢で食べたいものリストに入れていましたが、やっぱりお高い高級グルメ。でも、売店でのちょい食べならイケるということで…。
迷わず?揚げたて松坂牛コロッケと冷たい生ビールを注文しました。コロッケでも松坂牛がゴロゴロ入っていて、お肉の味がしっかりして美味しいです。「これが松坂牛か…」と、まずは感動。
歩いているだけで「ライスバーガー」も「ステーキ串」も目に入ります。どれもとても魅力的!目移りしっぱなしです。
伊勢うどん屋さんはどこも満席でした。一度食べていたので、ここでは「伊勢うどんキット」をお土産に購入しました。
こちらもご紹介した「まるよし」。やっぱりお肉屋さんは大人気です。お土産に松坂牛のスライスでも、と思ったのですが、お手頃価格のものは全て売り切れ。今回は買えませんでした。早めの購入が良いかも!
「なおらい」に欠かせない日本酒を味わう
参拝後の「なおらい」に欠かせない日本酒。おかげ横丁の「おかげさま」を、とりあえず飲んでみようと、立ち飲みできる店を探すことにしました。
おっと、さっそく、その場で飲むことのできる酒屋さんを発見できました。「伊勢萬内宮前酒造場」です。いそいそと店内に入ってみると、ズラリと並ぶ日本酒たち。どれも一杯500円です。
さて、どれにしましょうか?悩んでいると、お店の方に「生原酒」をおすすめしていただきました。はい、もちろん頂きます!
生原酒は、サラっとしていてまるでお水みたい??とても飲みやすいお酒です。ゴクゴクあっという間に飲んでしまいました。「おかわりー!」
「甘酒」は大変人気で、女性のほとんどは甘酒を飲んでいました。お土産にも手頃ですね。
おかげ横丁グルメの主役はスイーツ!
おかげ横丁グルメの主役は、なんといってもスイーツです。
「みたらし団子」は街の雰囲気にもとても合っています。この界隈で見かけると懐かしい、というよりはむしろイマドキのオシャレなスイーツ。購入するのに列を成して並んでいたのも若い方ばかりでした。
こちらは名物の「へんぱ餅」。安永4年に創業し、今に至ります。この不思議な名前は、当時駕籠や三宝荒神(馬上に三つの鞍を置いたもの)で参宮する人達がこの店に憩われて、 ここから馬を返し参宮されたため、へんば(返馬)餅と名づけられたそうです。甘さ控えめで歯ごたえもよく、お茶はもちろんですが日本酒にも合います!通販もしてくれるようなので、ぜひお試しを。
まるで映画のセットのようなおはらい町
日が暮れてきました。空に電線がないところもレトロに見えるポイントですね。おはらい町とおかげ横丁は映画のセットのようです。
名残惜しいのですが、もうそろそろ時間です。伊勢駅から「快速みえ」に乗り名古屋、そして新幹線で東京に。でも、名古屋を通るのですから、そのまま素通りするわけにはいきません。名古屋では何としてでも美味しい「ひつまぶし」が食べたい!というわけで、名古屋に滞在2時間のスケジュールを立てていました。
名古屋の老舗「ひつまぶし」を堪能!!
どうしても美味しい「ひつまぶし」が食べたい、その執念でリサーチした店は名古屋駅より電車で数駅離れたところ。2時間でなんとかクリアするためにタクシーでGO!
リサーチしたところ、「あつた蓬莱軒 本店」がベストオブベストだったのですが、さすがに2時間じゃ本店に行けない、ということで「あつた蓬莱軒 松坂屋店」へ行きました。ここも行列間違いなし、という情報だったので心配していましたが、開店前に行って並んだおかげで、すんなり入店できました。
明治六年に創業し140年以来継ぎ足してきた秘伝のタレや、備長炭で焼き上げる職人の技が光った「ひつまぶし」を堪能!ふわっと柔らかいウナギにタレのしみこんだご飯、この上ない贅沢です!名古屋で途中下車して、本当に良かったと大満足のお腹を抱え、新幹線に乗り、帰郷しました。
「ご利益」のある旅へ!
「伊勢には美味しいものがある」そんな魅力的な言葉につられ、食べ巡りもしましたが、2泊3日じゃ、不覚にもそれほどのことはありませんでしたね。次回はもっと頑張りたいと思います!体を壊さない程度に。
さて、『日本人の心のふるさと、伊勢神宮へ行こう!』シリーズはいかがでしたか?正式に参拝するため、二見興玉神社からスタートして伊勢神宮外宮、内宮、猿田彦神社と巡った旅。「伊勢神宮はお参りしたらすぐにご利益があるよ!」という声を多く聞いて来ましたが、その即効性にビックリしました。なんと、一緒に伊勢巡りをした友人はお参りの途中に朗報が入りました!
私は帰宅してからもしばらく何もなかったのですが、最近、ワクワクする未来が見えてきたのです。そして進むべき道、やるべきことが明確になり、現在スムーズに歩んでいます。伊勢神宮と天照大御神、そして道開きの猿田彦大神のおかげですね。
「ご利益」とは、神様にお礼の参拝をすることで自分の中の何かが変化し、「願が叶った」と感じるようになることだと思います。神様の力は「自分を信じる」という心を後押ししてくれるもの。ですから、私たちも自分を信じて明るい未来を目指し、笑顔でこの時代を生きていきましょう!
ぜひ、Vol.1からお読みいただき、お伊勢巡りの予行練習をしてくださいね。必ずご利益のある旅となるはずですよ!
参考サイト
https://iseshima.keizai.biz/headline/1729/
https://www.isejingu.or.jp/
https://www.okageyokocho.co.jp/
https://henbaya.jp/
https://www.houraiken.com/
『日本人の心のふるさと「伊勢神宮」へ行こう!』シリーズ
Vol.1 お伊勢さんの正式参拝は、二見浦海岸の二見興玉神社から
Vol.2 外宮で衣食住の神様「豊受大御神(とようけだいじんぐう)
Vol.3 食いしん坊の聖地「おはらい町」で伊勢名物に舌鼓!
Vol.4 ついに来ました!「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」をおまつりする「内宮」を参拝
Vol.5 みちひらきの神様「猿田彦(さるたひこ)神社」で輝かしい未来を願う