キレイになる大人女子のたしなみ「おもてなしテクニック」VOL.3
「女性らしさ」や「美しさ」は、人から求められるものではなく自らの想いで生み出すもの。それはある日突然現れるのもではなく、日々の積み重ねで自然に身についてくるものです。服装やヘアスタイルはボーイッシュでも、女性らしく美しい人っていますよね?人を思いやる心や、きれいなものを愛でる心があれば、きっと美しくなれるはず。
VOL.1、VOL.2とお届けしてきた『キレイになる大人女子のたしなみ』ハーブ&フラワーを使ったおもてなしテクニックの最終回は、おもてなしはもちろん、ドライフラワーになる工程を楽しめる「ゲストをお迎えするスワッグ」を紹介します。
部屋を華やかに演出する「ゲストをお迎えするスワッグ
ドアや壁にかけるだけでお部屋が華やかになるスワッグ。「かけるもの」というとクリスマスなどに飾るリースが代表的ですが、リースを作る場合は土台になるツルや接着剤など、道具集めも大変です。その点、スワッグは束ねてフックを付けるだけで簡単に作ることができます。
また、そのまま吊るしておけばドライフラワーになる過程を楽しむこともできるので、季節が移り替わってもお部屋を素敵に飾ってくれます。
ドライフラワーになったときにも見栄えのする草花を選びたいですが、季節によって役に立つもの、例えば、夏は虫よけ、春は花粉よけなどの効果があるハーブを中心にするのも、スワッグを生活に役立てるアイデアの一つです。
ハーブを多用したスワッグ作り
VOL.1、VOL.2に引き続き、今回も美しいだけでなく、ちょっとした効果を楽しめるスワッグ作りを、フラワーアーティストの福島康代さんに提案いただきました。
用意する材料と草花
ユーカリポプラス、アフリカンバジル、ラムズイヤー、マリーゴールド、オリーブ、リースワイヤー、リボン。
使用するハーブの効果・効能
今回材料に使用したハーブの中でVOL.1、VOL.2にて使用していないハーブについてご紹介しましょう。
ラムズイヤー
厚みのあるふわふわした柔らかな乳白色の毛で覆われている葉が、白い羊の耳に似ていることから「ラムズイヤー」という名前が付いたそうです。トルコからイランにかけて分布する多年草で、香りの良いハーブとして人気の植物です。
マリーゴールド
山吹色、オレンジ色、クリーム色、黄色などの色があり、その可憐な美しさから観賞用として用いられることが多いですが、マリーゴールドはハーブとして分類される植物です。黄色の花弁に抗炎症作用、抗酸化作用を持つルテインという成分を多く含んでいるため、古くから万能薬として、軟膏やチンキ剤、ハーブティーとして利用されています。
オリーブ
オリーブの実は、マリネやオイルとして家庭の食卓で日常的に利用されています。植物としては常緑高木で観賞用としても人気。初夏にはキンモクセイに似た白や黄白色の小さな可愛い花をたくさん咲かせます。オリーブの歴史は深く、古代エジプト王朝では棺にも入れる神聖なものだったとか。また、オリーブの葉は平和のシンボルとして、色々なモチーフになっています。
さっそく作ってみよう!
①まずは芯を作る
芯になるワイヤーの先端に輪を作り、リースワイヤーを絡めます。こうすることでのちに草花を束ねていくことによって芯が抜けるなどのトラブルを防ぎます。
②小分けにする
1本の枝から小枝や葉がたくさん出ている場合、そのまま束ねずに枝を小分けにします。
③束ね始める
まずは先端になる部分から束ねていきます。今回はユーカリをベースに作ります。まずは先端に持っていきたい葉をワイヤーの輪の下あたりに置き、リースワイヤーでぐるぐると巻いて止めます。
④ドロップ型を意識しながら束ねていく
先端ベースのユーカリにポイントとなるマリーゴールドを中心に他のグリーンも一緒に束ねます。吊るしたら涙のような形になるように整えていきます。
⑤高低を付けて束ねる
マリーゴールドを中心に、グリーンを交えて高低を付けながら束ねていきます。高い、低い位置それぞれに草花を配置したら、そのつどワイヤーで巻きます。
⑥全体を束ねたら、つるすための輪を作る
草花を全て束ね終わったら、そのままリースワイヤーでつるすために輪を作ります。この部分はのちにリボンをかけるので、グルグル巻きになっていても大丈夫。
➆ワイヤーの処理
芯にしたワイヤーを折り曲げ、内側に入れて処理をします。
⑧リボンを付ける
リースワイヤーを巻いた部分を隠すようにリボンをします。カラーはお好みですが、大人っぽく仕上げたい場合は、スモーキーカラーを使うと良いでしょう。
スワッグ作りのポイントとは?
華やかに仕上げるために、グリーンベースに挿し色になる花はビビットなものを選ぶのがおすすめです。今回は「ハーブ」というくくりを意識して、ハーブと分類されますが華やかでかわいらしいマリーゴールドを入れました。そして、グリーンと花を引き立てるためにリボンはスモーキーな色をチョイス。上品だけど、元気のある、そんな大人女子にピッタリなスワッグです。
「ゲストをお迎えするにあたり、少しカラフルなお花をあえて入れました。ゲストの雰囲気に合わせた花をプラスするといいと思います。また、枯れてきたら場所を変え、ドライフラワーになっていく過程を楽しむことも、スワッグの醍醐味です」と康代先生。
少しの材料と草花で作ることができるスワッグ。ぜひ、作ってみてくださいね!
ライフスタイル&フラワーアーティスト・福島康代
奈良市の旧東大寺境内生まれ。10代より華道を学ぶ。フラワーデザイナーの母を持ち、自らもフラワーアレンジメントの世界へ。1997年より「Floral Atelier」を主宰。フレッシュ、ドライ、ブリザードフラワーの講師を務める。百貨店やギャラリーなのでの展示会も開催。雑誌、書籍などのフラワーコーディネイトも手掛ける。
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