羨望の目元を実現!今さら聞けない大人のカラーマスカラ入門

近年、 コスメティック市場を賑わしているカラーマスカラ。若い世代が愛用するアイテムというイメージがありますが、時代は変わりました。もちろん一般的なビジネスシーンの王道は「黒マスカラ」であることは変わりないものの、大人の女性が使っても浮かない色味がたくさん登場しています。そればかりか、目元に圧力を出さずに、時代の空気を纏うことができると世代を超えて多くのファンを増やしています。マスクも顔の一部となった今、「すっかりアイメイクが固定化してマンネリ」「どんなメイクをしていいのか分からない」という方こそ、カラーマスカラをメイクに取り入れることで新たな発見があるはずです。今さら聞けないカラーマスカラの選び方から塗り方のポイントなどご紹介します。

 

マスカラの歴史は100年とちょっと!?

今や「アイシャドウやアイラインはパスしても、マスカラだけは塗る」という方もいるほど必需品のメイクアップアイテムのマスカラ。起源は諸説ありますが、1913年に生まれたといわれています。

場所はアメリカのテネシー州の都市「メンフィス」。19歳の薬剤師トーマス・L・ウィリアムズが「私は目が小さくてまつげも短いから彼に振り向いてもらえない」と片想いに悩む妹メイベルのために、ワセリンと石灰粉を混ぜてまつげを濃く見せる化粧品をつくったのが始まりとされています。

ちなみにトーマス・L・ウィリアムズは「メイベリン」の創業者。ブランド名は、メイベル+ワセリンから名付けられたのだそう。その後マスカラは欧米の女性たちの必需品になっていきました。日本はつけまつげ主流の時代が長かったので遅れましたが、1980年代に入って本格的に定着。1990年代以降はあらゆる世代のマストアイテムになりました。

黒全盛からカラーマスカラの時代へ

舞台やパーティーシーンはともかく、日常で使うマスカラといえば「黒」。それは長い間続いたマスカラの常識でした。しかしそれも今は昔。ここ数年は、抜け感のあるニュアンスメイクがトレンドです。その波はマスカラにも表れていて、こなれた雰囲気のまつ毛を演出できるカラーマスカラが続々登場しています。そして若い世代のものではなく、40代以降の女性にこそ、むしろ「買い!」のアイテム。年齢を重ねれば、主張の強い黒々まつげメイクは濃く重たく、品を欠く印象を与えてしまうこともあるからです。

大人の女性におすすめの色づかい

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黒マスカラとは違った抜け感が出せるカラーマスカラ。「きれい」と思っても、「自分には無理」と敬遠している方も少なくはないでしょう。実際、大人の女性には浮いてしまい、悪目立ちしてしまう色もあります。ただ、日本人はまつげ自体が暗い色なので、実際に塗ってみると肌なじみがよく、落ち着いて見えるものも少なくありません。この項目では大人の女性に似合うマスカラの色についてご紹介しましょう。

色モノに抵抗がある方は、まず「ブラウン」から

黒全盛の時代は、まつげが濃い人やもともと目が大きい人、黒を選択することで重たく見えてしまうのが気になる人の選択肢だった色「ブラウン」。今はあえてブラウンを選ぶ人も増えてきました。肌なじみがいい色なので、カラーマスカラ初心者が取り入れやすいカラーともいえます。どんな色のアイシャドウとも合わせやすく、仕上がりはナチュラルで柔らかい印象。

赤みブラウンやピンクブラウンも、ベースがブラウンなのでまつげになじんでほんのりと赤やピンクのニュアンスをプラスすることができます。落ち着いたトーンのオレンジブラウンやコッパーブラウンなど選ぶバリエーションが広いのも魅力の一つです。

白目をきれいに見せる効果に期待!「ネイビー」

黒よりも柔らかく、ブラウンよりもアンニュイな目元を演出できるネイビー。コントロールカラー(捕色)効果で、白目のくすみ消しにも一役買ってくれるため、年齢とともに青みが失われていく白目の救世主といえるカラーです。

アイシャドウなしでも目元の印象が変わる「ボルドー」

落ち着いた赤み系カラーのボルドーもまた誰でも取り入れやすい色です。アイシャドウ使わなくても印象を変えることができます。ブラウンよりも赤みが強いのでほんのり色気を感じさせることも。

スタイリッシュな印象の「カーキ」

イエローベースの肌と相性抜群なカーキ。いかにもカラーマスカラという印象を与えることなく、スタイリッシュな雰囲気で深みのある目元に仕上げることができます。ブラウンやネイビーではややもの足りず、個性を出したい人にもおすすめです。

柔らかさとインパクトのバランスが絶妙な「パープル」

柔らかさを感じさせつつも、意思のある目元を引き出すパープル。ボルドーと同じように白目をきれいに見せて肌の透明感まで引き上げてくれる効果が期待できます。

大人のカラーマスカラ、塗り方ポイント

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カラーマスカラ、使ってみたくなりませんか?ぜひ楽しんでいただきたいのですが、カジュアルになり過ぎると品を欠いて見えてしまうのが大人のカラーマスカラ使い。NGポイントはしっかり抑えて、大人らしい使い方をしていきたいですね。

部分使いがおすすめ

絶対に外しがないのは、毛先だけ、上下の目尻部分だけなどの部分使い。カラーマスカラはニュアンスを出すもの。黒マスカラのように根本からまつ毛全体に付けなくてもよいものです。ピンクブラウンなどブラウンベースのカラーマスカラは毛先にだけ使えば、きれいなグラデーションを出すことができます。

重ねづけはNG

カラーマスカラは色を出すために何度も重ねると下品になったり、子供っぽくなったりします。いまひとつ目立たないと感じても、横から見たときにしっかり分かるので安心してください。軽い質感でぼってりと見えないマスカラは各メーカーが力を入れて発売しています。下記は、2021年米国の人気雑誌『アルラー(allure)』ベストビューティアワード入賞製品の一つ「カバーガール ラッシュブラストクリーン」。

パチッと上げ過ぎない

ボリュームや上向きカールは大人のカラーまつげには不釣り合いです。ビューラーは使わずにマスカラのカール力だけでまつげを上げるだけでも十分なくらい。ただし、まつげの下側からだけでなく上側からも塗って均一にコートすることは忘れずに。

アイシャドウやアイラインはまつげの引き立て役

アイシャドウが濃いと、せっかくのカラーマスカラが目立たなくなってしまいます。あくまでもカラーマスカラを主役にするよう意識しましょう。アイラインは太くしないこと。黒々ラインもアンバランスです。相性がよいのはカラーマスカラと同系色であることを覚えておきましょう。

リップ&チークは主張し過ぎないもの

全部を頑張ってしまうと、旬のカラーマスカラもイタイ存在になってしまいます。リップやチークは控えめがベストバランスです。

一生マスカラを楽しむためにも、自まつげを大切に

まつげの色が変わると、印象だけでなく気分も変わるカラーマスカラ。ここはトレンドに乗ってぜひお気に入りを見つけてほしいのですが、マスカラはすこやかなまつげがあってこそ。そこで後半はまつげそのものにフォーカスします。

エイジングによる変化はまつげにも訪れる

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まずは現状のまつげの状態をチェックしてみましょう。

【まつげの現状チェック項目】
□まつげが抜けやすくなった
□まつげが短くなった
□まつげが細くなった
□まつげが減った
□まつげのコシがなくなった

 

どれくらいチェックマークがつきましたか?40代以降で複数チェックがつくのは自然なこと。まつげのエイジング現象だからです。マッチ棒がのるほどのまつげが長い方はたくさんいますが、年齢を重ねた方ではなかなか見かけませんよね。原因はまつげの毛周期にあります。

毛周期。それは毛の生え変わる周期のことですが、髪の毛と同じようにまつげも「成長期→退行期→休止期」のサイクルを繰り返して生え変わっています。そのサイクルは1~3ヶ月ほどですが、年齢とともに成長期が短く、休止期が長くなるといわれています。これは、加齢によって薄毛になる理由と同じこと。女性に多く見られる、まつげが抜けやすい、コシがなくなったという症状は、ホルモンバランスの影響で起きている場合もあります。

自分でできるまつげ対策

加齢によるホルモンバランスの影響でまつげが短くなったり、量が減ったりすることがあるからこそ、意識して行っていきたいのが、まつげ対策です。この項目では、私たちが自分でできる、まつげをより長く、コシを保つための対策を紹介します。

①目をこすらない

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よくないことと分かっていても、やってしまう目の「こすり」。しかしこすりは摩擦です。頻度が高いとまつげの切れや抜けにつながります。目薬などを活用してこすらないことを心がけたいものです。メイクオフのときもゴシゴシ力を入れていませんか? つい力が入ってしまうことがありますが、それが毎晩続けばまつげは休止期を待たずして抜け落ちてしまいます。目元のクレンジングは丁寧に優しくが鉄則。顔全体を洗うときも、タオルで拭くときも力の入れすぎは要注意です。

②まつげの根元の粘膜をきれいに

クレンジングは丁寧に優しくが鉄則ですが、完全に落とすことも鉄則です。落としきれないと、メイクの残りカスでまつげの毛根やマイボーム腺を塞いでしまうことになります。

③まつげ用美容液をケアにプラス

まつげ用美容液はかなりの数が販売されています。まつげを太く、強く、長くする効果が期待できるので、マツエクやビューラーが欠かせない人ほど活用したいケアアイテムです。

④アイケアを怠らない

まぶたはまつげの土台です。発毛・育毛効果のありそうな成分が毛根まで届いても、発毛に必要な土台の力が残っていなければ効きません。まつげ美容液が効く環境を整えておくことも、たいせつなまつ育です。

⑤思い切ってビューラーをやめる

「ビューラーをかけないとまつげが目に入って痛い」などの理由がない人は、ビューラーをやめるのもひとつの対策です。「ビューラーをやめることなんてできない」という人は、力を入れすぎないように細心の注意を。長年ビューラーを使ってきた人はそうでない人に比べ、まつげの量が少なくなる傾向にあるとも言われています。エクステやつけまつげも、自まつげと相談しながらが鉄則です。

⑥糖を取り過ぎない

糖を取り過ぎると体の中に余って、体内のタンパク質と結合します。これが糖化と言われるものですが、糖化は細胞の働きを鈍らせ、老化させてしまいます。もちろんまつ毛の毛母細胞でも起こるので、まつげの毛周期の乱れにつながります。

⑦良質なタンパク質を取る

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まつげの主な成分はケラチンというタンパク質。まつ育のためにも肉、魚、卵、乳製品、豆類などバランスよく良質のタンパク質を摂りましょう。またケラチンタンパクの生成を助けたり、毛母細胞を活性化させたり。発毛を促すビタミンB群は、ホウレン草やブロッコリーなどの緑黄色野菜や豚ヒレ、鶏のささみに多く含まれています。細胞の働きを健全に保つにはビタミンCも必要です。

⑧亜鉛不足に注意

亜鉛は毛母細胞の分裂がスムーズに行うために必要な栄養素です。肉、魚、野菜などに少量ずつ含まれているので、やはりバランスよくいろいろなものを食べることは重要事項。強いてあげれば牡蠣、エビ、カニ、貝などの魚介類、牛肉は亜鉛がほかの食品よりも多く含まれています。

⑨マッサージで血行を促進

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まつげが伸びづらくなったり、細くなったりするのは血管の老化も原因の一つ。薄毛治療に血行促進がマストなように、まつ育にも血流が必要です。アイクリームもただ塗るだけではなく、指の腹で目元を軽くマッサージを!疲れ目の改善やリラックス効果があるホットタオルも血行促進におすすめです。

カラーマスカラで新たな魅力を引き出そう!

いかがでしたか?美しいまつげメイクは何倍もの効果で目元の、またその人自体の魅力を引き出します。まつ育をしながら、ぜひカラーマスカラを楽しんでくださいね。職業的にカラーマスカラは難しいという方は、ブルーブラックなど黒ベースのラインナップから選ぶのもおすすめです。違和感なく最初のステップを踏むことができます。カラーマスカラを使うことでこれまで当たり前だと思っていた黒マスカラの概念が変わること、間違いありません!

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