髪の毛の色で性格診断?
あなたの髪の毛の色は?
人種が多様で、目や髪の色も多様なアメリカでは、運転免許証などでも、自分の「目の色」と「髪の毛の色」を書かされます!
黒?茶色?ダークブラウン?染めている場合は?ハイライトを入れている場合は?考えたことがないと、一瞬考えこんでしまいます。 このように様々な色の髪を持つ国では、ヘアカラーごとに「性格」のイメージがあったりします。 科学的な根拠に基づいた真実でない「あるあるネタ」ですが、ちょっと面白いので紹介します。 最近では、ヘアカラーでオシャレを楽しむのも一般的になってきましたが、「髪の毛の色を変えてみようかな」と考えている方は参考にしてみてくださいね。
セクシーなブロンド
海外ドラマや映画を見ていると、アメリカ人=「金髪・青い目」というイメージですよね。でも実は、アメリカ人でも、天然のブロンドを持つ人はとっても少ないのです。ブロンドは劣性遺伝という、遺伝において出現しづらい特質があり、両親のどちらかが、黒や褐色の毛の持ち主だと、子供もブロンドにはなりづらいからです。また、ブロンドといっても様々な濃さがあり、ほとんど白に近いプラチナ・ブロンドから、茶色に近いダークブロンドまで様々。子供の頃はブロンドでも、年を取るごとに髪の色が濃くなっていき、大人になる頃には茶色や黒っぽくなっていく人も少なくありません。
このように、天然のブロンドの髪を持つ人数は少ないにもかかわらず、セクシーで魅力的なブロンドのイメージを求めて、髪の色をブロンドに染める人は多く、ブロンドカラーをキープするためのヘアプロダクトがたくさん出ています。マリリン・モンローのプラチナ・ブロンドは、人工的に染められたものであることは有名です。(日本のコメンテーター、デーブ・スペクターの金髪も、染髪によるものだそうですね) 憧れの的のようなブロンドなのですが、実は、ネガティブなイメージも持ちあわせています。
そのイメージとはずばり…… 「ブロンドは頭が悪い」
アメリカンジョークから見える「ブロンド」のイメージ
アメリカンジョークの中には、「ブロンド」がよく出てきます。例えば……
Q. 賢いブロンドと、幽霊の共通点は?
A. 話はよく聞くけど、現実には見たことがない。
Q. 月曜の朝にブロンドを笑わせるにはどうすればいい?
A. 日曜の夜にジョークを聞かせる。
(※ブロンドは、ジョークのオチを理解するのに一晩時間がかかる、ということをからかったジョーク)
この他にも、ブロンドジョークに数えきれないほど多くのパターンがあります。ブロンドの人が聞いたら怒ってしまいそうなジョークばかりなのですが、このイメージは、アメリカ人の中ではほぼ「お約束」になっており、本気で捉えられることは少ないようです。またブロンドはもともとプラスのイメージで捉えられることが多いので、多少のネガティブイメージは、本当に冗談として笑って受け流せるのかもしれませんね。
多くの人がブロンドに憧れて髪を染めると紹介しましたが、逆に「ブロンド」のイメージを嫌ってか、髪をダークに染めたりするブロンドの人もいるそうです。
かんしゃくもちでケンカっぱやい?赤毛
赤毛は、日本人にとっては一番イメージしづらい髪の色ではないでしょうか?赤といっても、人工的な「赤」ではなく、むしろ、赤茶に近いレンガのような色です。白人の中でも赤毛を持つ人は少なく、赤毛の人は色素が薄く、色白でそばかすなどがある人が多いようです。
セレブでいうと、イギリスのヘンリー王子、リンジー・ローハン、『セックス・アンド・ザ・シティ』のミランダ、『デスパレートな妻たち』のブリーなどがこれに相当します。赤毛のイメージは、その真っ赤な色が炎を思わせることからか、「気が短い」「怒りっぽい」「短気」などと語られます。カナダを舞台とした古典の名作『赤毛のアン』の中で主人公アンが髪の毛の色をからかわれて悩んでいたように、現代においても赤毛は、からかいのネタにもされたりします。ですが、最近ではファッショナブルだとして、人気も高まってきています。人工的な赤毛に染めているセレブも最近は増えてきました。ジュリア・ロバーツなどもファッションから、赤毛に染めたりしていましたね。
ブルネットはセクシー?それとも退屈?
濃い髪の色はブルネットと呼ばれます。アジア人に多いような濃い茶色の髪の毛はたいてい「ブルネット」に分類されるようです。陽気で華やかなブロンドのイメージに対し、ブルネットはエレガントで知的な大人の女性というイメージがあります。サンドラ・ブロックなどですね。
ミステリアスな黒髪
真っ黒な黒髪はミステリアスでクリエイティブな印象。アーティストや詩人の印象です。また、ゴシックや、パンクなイメージを求めて黒髪にする人もいます。
アメリカン・アイドル出身の人気歌手アダム・ランバートは、黒髪にしてから一気に人気があがりましたし、髪の毛の色をよく変えることで知られるアシュリー・シンプソンもよく髪の毛を黒くしています。金髪の時は可愛らしく、黒髪の時はアーティスティックなイメージ作りを狙っているようです。
アンチエイジングによい髪の色は?
プロフェッショナル向けのヘアカラー製品を作っているSchwarzkopfでは、アンチエイジングによい髪の毛の色について以下のようなアドバイスをしています。 真っ黒な髪色などは10代、20代の時はスタイリッシュに見えるものの、アンチエイジングを考える年代ならば、避けたほうが無難。あまりコントラストが強い配色は避け、顔色がよく見えるような髪の色を選びましょう。
アドバイスその1
二つ以上の色で迷っているときは、必ず明るい方の色を選びましょう。顔色がよく見え、若々しく見えます。
アドバイスその2
アンチエイジングのためには、髪の色だけではなく、カットも重要。顔の周辺で毛束が自由に揺れ動き、軽やかな動きを演出するカットを受けましょう。動きの少ないショートカットや、タイトにまとめた髪に比べ、動きのある髪型は、若々しくアクティブな印象を与えてくれます。
アドバイスその3
ヘアローションやムースなどを賢く使い、柔らかでツヤのある髪の毛の質感を保ちましょう。
髪の色や髪型が人に与える影響力は絶大。メイクやファッションを楽しむように、髪のオシャレにも気を遣いたいですね。
参考
Hair Colour as Anti-Aging Strategy: A New Hair Style rather than Surgery Hair colour stereotypes
http://www.schwarzkopf.com/sk/en/home/hair_colour/grey_hair/colouring_advice/young_hair_colours.html