ビーグレンラボからのお便り vol.1 ラボから生まれたスキンケア
日頃よりビーグレン製品のご愛顧、誠にありがとうございます。
ビバリーグレン ラボラトリーズ中央研究所所長の河合美保と申します。
本日は、私が毎日研究を行っているラボ(研究所)からお客様へ、「お便り」という形で、大切なことをお伝えしたいと思います。
普段何の気なしに使われている製品の奥にある物語を知ると、きっと、毎日のお手入れがもっと楽しくなることでしょう。
私たちの社名「ビバリーグレンラボラトリーズ」についている「ラボラトリーズ(研究所)」という単語。それは、私たちの製品作りが、常に最先端の研究が行われるラボから生まれていることから来ています。
今、肌の悩みを解決するスキンケアブランドとして大きく飛躍を遂げたビーグレン。
その始まりは、アメリカ、カリフォルニア州にある小さなラボでした。
ブライアン・ケラー博士は、薬剤を肌を通じて浸透させる「浸透テクノロジー(ドラッグ・デリバリー・システム)」の世界的権威でした。
博士はサンフランシスコ大学で教授として教鞭を執り、局所麻酔や皮膚から浸透させるための薬剤を製造するための技術として、より効果的な浸透テクノロジー(ドラッグデリバリーシステム)を研究していました。
人の肌は脂質のつまったバリア層で覆われています。 肌によい有効成分には水性のものも多いですが、脂質に覆われた肌に水性の有効成分を乗せても、そのままでは必要とする場所には浸透してくれません。
そこで必要なのが、浸透テクノロジー(ドラッグデリバリーシステム)です。油性と水性の素材が何層にも重なった極小のカプセルに有効成分を包むことで、水性の成分や大きい分子の成分も、肌のバリア層に弾かれず、角層の奥まで浸透させられるのです。
もちろん、ただ肌に浸透させればよいわけではありません。必要な成分だけを、肌のなかの必要な場所に届けられて、しかも肌にやさしい。そのすべてが必要です。
これまでにも様々な種類の浸透テクノロジーが存在しましたが 、安定性やコストの面で、問題がありました。ブライアン・ケラー 博士は、より効果的かつ安全な浸透テクノロジーを求めて研究を続けていたのです。
そんななかでようやく発見したのが「QuSome®(キューソーム )」でした。それまでの浸透テクノロジーの問題点を解決し、さらに効果を大幅に高める技術です。
QuSome®は、その新規性・進歩性により「特許」が認められました。今も医療の現場で使われています。
ビーグレンでは、この画期的な浸透テクノロジーQuSome®を、スキンケアのために応用し、さらに繊細な日本人の肌に合わせた製品開発を行っています。
ラボで生まれ、ラボで進化を続けるビーグレン。これからも、私たちは、自社に研究施設を持つ強みを活かし、ラボでの挑戦を続けていきます。
さて、医療のために生まれた浸透テクノロジーが、なぜ化粧品に使われるようになったのでしょうか。次回は、その裏に隠れた愛のストーリーについて、お届けいたします。
プロフィール
ビバリーグレン ラボラトリーズ中央研究所所長河合美保
幅広い化粧品の処方開発経験を経て、大手企業のコスメブランドに数多く携わる。
「流行に左右されることのない、本当に効果の実感できる化粧品づくり」をモットーに、日々新しい製品を企画しています。