花を頂いて、すこやかな心に「ラベンダーのシフォンケーキ」
ハワイでは花を頂く習慣があるそうです。食用花?それはハワイだけでしょうか?日本では昔から菊の花を酢漬けに、菜の花をお浸しにして食する習慣があります。では、なぜ花を食べるのでしょうか?
花を眺めるだけではなく、体内に直接取り入れる習慣はイギリスにもありました。「フラワーエッセンス」をご存知でしょうか?それは、植物が持つエネルギーで心を癒し強くするといわれ、歴史は古く1930年代まで遡ります。英国の医師バッチ博士が、心の不安や体の傷を癒すために、花のエッセンスを作って系統化したものです。花のエネルギーは口にすることによって、「素晴らしい可能性」や「危機に立ち向かう」という人間が本来持つ強い精神を後押ししてくれる効果があるそうです。
確かに、花の姿は私たちの心を癒し、香りはリラックスさせてくれますよね。このことが関係しているのか、現在は食用花が多く栽培されています。私は、日常的にフラワーエッセンスも飲んでいますし、花も食べます。そのおかげなのでしょうか、56歳になっても意欲的に生き、人生を楽しむ方法を常に生み出していますよ。そこで、私が導いた結論は、「自分本来の力を呼び覚まし、内面のエネルギーを活性化させるもの、それは、美しいものを美味しく食べること!」。
美しい“花”を“美味しく”頂くためには、さまざまな方法があります。香りの強いもの、例えばバラなどはジャムにしたり、砂糖漬けにしたりしますが、その香りは残念ながら、ほぼ消えてしまいます。では、香りが残り癒されるためには、どのような花が食用に適しているのでしょうか……。
私は、多種類の花を料理に用いてきましたが、おすすめは「ラベンダー」です。ラベンダーの香りは心の不安やイライラ、ヒステリーを鎮め、リラックスさせてくれる効果があるといわれています。アロマテラピーでも広く使われていますよね。料理研究家の私は、ラベンダーを食べて、植物が持つエネルギーを体に取り入れることにしました。ラベンダーは、無農薬で栽培されていることが条件ですが、焼き菓子にしても香りが消えませんし、焼いている最中も良い香りで癒されます。心も体も花で癒される体験、ぜひ試してみてくださいね。
ラベンダーのシフォンケーキ<材料20cmのシフォンケーキ型>
- 卵黄・・・6個分
- 塩・・・ひとつまみ
- 砂糖・・・120g
- ラベンダー・・・大さじ2
- サラダ油・・・80cc
- 卵白・・・6個分
- 水・・・80cc
- レモン汁・・・20cc
- 薄力粉・・・120g
- ベーキングパウダー・・・小さじ3分の2
- 生クリーム・・・200cc
- 砂糖・・・大さじ2
- エディブルフラワー(食用花)・・・適量
(A)
(B)
※(B)は合わせて、2回ふるっておく
<トッピング>
<作り方>