ノーメイクアップ・ルック”で素肌美人に

ダークスモーキーアイに、ルビーレッドのリップカラー。これまでハリウッドでもパーティーや社交の場ではよく見られたゴージャスなメイクアップが、ここ最近は少し様変わりしているようです。その代わりに、目立ち始めているのが“ノーメイクアップ・ルック”と呼ばれるスタイル。文字通り、まるでノーメイク(すっぴん)のようにナチュラルでイノセントなメイクアップ方法。2017年の春夏コレクションでも多くのハイブランドが取り入れて、注目され始めました。それに続き、今年に入ってからも、ゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞など、ドレスを着用する場で多くのセレブリティがこのようなメイクアップだったことから、さらに話題となっています。今回は、この“ノーメイクアップ・ルック”のポイントをセレブリティのスナップとともにお伝えしましょう。

Gillian Anderson/ Kathy Hutchins / Shutterstock.com

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90年代に一世を風靡したTVドラマ『X-ファイル』のスカリー捜査官役で知られ、現在も女優として活躍するジリアン・アンダーソン。アラフィフとは思えない美しい肌つやです。

Gigi Hadid/ Kathy Hutchins /Shutterstock.com

Gigi Hadid/ Kathy Hutchins /Shutterstock.com

モデルでヤングセレブリティの代表格であるジジ・ハディッドも、最近はノーメイクアップ・ルックが気分の様子。弾けるようなハリのある素肌が十分に活かされていますね。

Claire Foy /Kathy Hutchins / Shutterstock.com

Claire Foy/Kathy Hutchins / Shutterstock.com

Netflix (ネットフリックス)が配信するドラマ『ザ・クラウン』で主人公のエリザべス2世を演じているクレア・フォイ。少しピンクがかったチークとリップカラーが、肌に温かみを与えています。

Kristen Bell/ Kathy Hutchins / Shutterstock.com

Kristen Bell/ Kathy Hutchins / Shutterstock.com

ディズニー映画『アナと雪の女王』で主人公アナの声を務めた女優のクリステン・ベル。ヴィーガンでヘルシー志向が高いことでも知られ、クリアな素肌の持ち主です。

「女性が華やかなメイクアップの方法を知っているのは素晴らしいことだと思います。しかし同時に、ナチュラルメイクでも自信を持てることが重要です」と語るのは、メイクアップアーティストのマリオ・デディヴァノヴィクさん。彼が手掛けるキム・カーダシアンもまた、最近はもっぱらノーメイクアップ・ルックを取り入れているようで、ローンチした彼女自身のコスメティックブランドも、ごくナチュラルなカラー展開が目立ちます。

ナチュラルメイクのブームは過去にも何度かありますが、今回は“ノーメイクアップ”と呼ばれているように、限りなくすっぴんに近い薄づきメイクが特徴のようです。ここで、マリオさんによるノーメイクアップ・ルックをつくるポイントをご紹介します。

ノーメイクアップ・ルックのポイント

素肌メイク

ノーメイクアップ・ルックをつくる上で最も大切なのが、つやのある美しい素肌感。
「実は、昨今のコントアーブームは少し行き過ぎてしまったと感じています。(ノーメイクアップ・ルックに)重要なのはハイライトです。しかし、塗り過ぎると顔から立体感がすっかりなくなってしまい、良くありません。特に昼間はぎらぎらし過ぎないように気を付けてください」とマリオさん。シェーディングとハイライトを駆使して顔の凹凸を強調するコントアーよりも、ベースメイクの後に頬骨の高い位置や額、鼻先、あごなどにハイライトをほんのりのせて、肌に輝きを加える程度で留めておくのがいいそうです。

ちなみに、キム・カーダシアンは「鼻だけはいつもコントアーをして、形を整えている」とのこと。このように、気になる部分にだけさりげなくシェーディングをするのもグッド!素顔を活かしながらも、あくまで自分が満足できる仕上がりにするのがゴールです。

アイブロウ

アイブロウは、地毛より少し明るいカラーで軽めに仕上げることをおすすめしているというマリオさん。明るめのペンシルで眉の隙間を埋めたり、アイブロウマスカラやパウダーを使って眉全体のカラーや形を整えたりして、地毛を活かすといいようです。

アイメイク

アイシャドウは肌に馴染みやすいクリームタイプで、ヌーディーカラーのものを選びます。アイライナーは、はっきりしたラインを引くのではなく、ぼかして馴染ませたり、まつ毛の間を埋める程度に留めて。一番のポイントは、アイメイクの基本中の基本ともいえる「ビューラーとマスカラ使い」。囲みメイクやつけまつ毛などの、メイクアップのトリックを使うことなく、目元をぱっちり魅力的にするためには、くるんと上向きのまつ毛は欠かせません。

リップ

ヌーディーカラーがマスト!また、あまりにマットやシャイニー過ぎる質感のものよりも、ぷるんとうるおって見えるくらいの適度なつや感のものが馴染みます。普段、しっかりメイク派でノーメイクアップ・ルックを実践するのは抵抗がある……という方でも、まずはリップカラーなら、取り入れやすそう!

ゴージャスなライフスタイルで知られるカーダシアン一家の姉妹たちも、最近はすっかりノーメイクアップ・ルック!

キム・カーダシアンのコスメラインのローンチイベントでも、ナチュラルなメイクアップの来場者が多かったようです。

もちろん、ときには気合を入れた華やかなメイクアップや、普段しないような遊び心のあるメイクアップも楽しみたいものです。とはいえ、メイクアップとは、そもそも自分の顔を隠すものではなく、自分の本来の美しさを引き立てるもの。それに頼るあまり、素顔に自信を持てなくなってしまったり、素顔を恥ずかしく感じるようになったりしては、本末転倒なのではないでしょうか。

“美しくいること”を追求したいと思うのは、きっと多くの女性が共感できる気持ち。それが、“もっと自分らしく、ありのままでいること”に繋がり始めているのかもしれません。

今回ご紹介したノーメイクアップ・ルックのトレンドには、まさにそれが象徴されているように感じました。前述のように、素肌の美しさが最大のポイントのメイクアップ方法ですから、毎日のスキンケアへのモチベーションも、さらにアップしそうですね。

参考

http://www.harpersbazaar.com/celebrity/latest/news/g3490/celebrity-no-makeup-selfies/
http://www.usmagazine.com/stylish/news/2017-golden-globes-biggest-beauty-trend-no-makeup-makeup-w459793
http://www.vogue.co.uk/gallery/spring-summer-2017-beauty-trends
http://www.glamour.com/story/kardashian-makeup-natural-makeup-tips

この記事を書いたライター

Writer

東京・LAでの出版社勤務ののち、フリーランスのライターに。中米コスタリカの常夏ビーチリゾート地でのスペイン語学習+バケーション+時々仕事の生活を経て、再びLAにて活動中。屋外ワークアウトが最近のお気に入り。ハイキングや公園&ビーチヨガをリフレッシュと体型維持のために続けています。

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