100年に渡って食文化を発信!LAグルメスポット「グランドセントラルマーケット」最新レポート
1917年にオープンし、今年100周年を迎えたグランドセントラルマーケット(GCM)。生鮮食品店からカフェやイートインスペースのあるフードベンダーが集まり、LA(ロサンゼルス)市民の台所として長年親しまれてきたダウンタウンのランドマーク的存在です。
カリフォルニアの最新グルメを楽しもう
アジアやラテンアメリカからの移民も多いカリフォルニア。GCMには早くから各国の味が持ち込まれ、カリフォルニアの食文化の発信地として今もなおトレンドを作り出している注目スポットです。近年はセレブシェフやカリフォルニアの人気店が出店するとあって、話題を集める最新グルメが次々に登場。カジュアルで安価に食べられるのもマーケットグルメの魅力。モーニングからディナーまでいけるラインナップ、胃袋に自身のある方は、人気グルメのハシゴにチャレンジもアリ。
バラエティーに富んだ多国籍フードが満載
30を超えるフードベンダーが入っているGCMは、多国籍な料理がより取り見取りのグルメ天国。どこに寄ろうか迷うのも楽しみですが、LAのグルメ好きたちに人気のお店をいくつかご紹介します。
China Cafe(チャイナカフェ)
1920年代から営業しているGCMのシンボル的存在。中国系移民が作ったカリフォルニアチャイニーズと呼ばれるアメリカ生まれの中華料理で、チョップスイ(野菜炒め)やワンタンスープの素朴で大衆的な味が親しまれています。長年通い詰めている常連も多く、朝からカウンターは満席。
Egg Slut(エッグスラット)
LAセレブの人気朝食として話題になったマッシュポテトと半熟卵のエッグスラット発祥の店。今のおすすめは、とろふわなスクランブルエッグとチェダーチーズ、カラメライズされたオニオンをブリオッシュバンズで挟んだサンドイッチFairfax(フェアフォックス)。LAっ子に人気のスリラッチャマヨで旬をしっかり取り込んでいるところも技あり!
Sarita’s Pupuseria(サリタズ ププセリア)
丸く焼いた生地に野菜や肉をトッピングした南米エルサルバドルの料理、ププサの専門店。ラテン料理は多く見受けられるLAでもエルサルバドル料理は珍しい。昨今このお店を一躍有名にしたのが、映画『La La Land(ラ ラ ランド)』。セバスチャンとミアがファーストデートで食事をしていたのがこちらのカウンター。ファンの聖地の一つとなっています。
Olio Wood Fired Pizzeria(オリオ ウッドファイアード ピッゼリア)
少し厚みのあるモチっとした生地の窯焼きピザが評判。イチ押しピザはマルゲリータプラス。プラスされているのは、ブッラータと言うフレッシュチーズ。トマトソースの上でトローっととろける濃厚クリーミーなチーズの味を知ってしまうと、もう普通のマルゲリータには戻れないかも。意外と知られていないのが、ブレックファーストメニューがあること。窯で焼き上げた熱々のフルーツピザは朝だけのお楽しみ。
Wexler’s Deli(ウェクスラーズ デリ)
ジューイッシュ(ユダヤ)デリの定番と言うと、パストラミ(燻製ビーフ)のサンドイッチ。パストラミをこれでもか!とパンをもしのぐ厚さで挟み込み、圧巻の迫力はまさにアメリカン。食べ応え抜群のパストラミに並ぶもう一つの人気メニューが、ベーグルにスモークサーモンやチョウザメ(白身で美味しい)のスライスとクリームチーズを乗せたオープンサンド。リンゴの木の薫香と風味、絶妙な塩加減の自家製スモークフィッシュは、LAでもピカイチとの噂。
ここ数年、LA近郊でもフードベンダーが集まる小洒落たフードコートのようなスポットが増えてきましたが、グランドセントラルマーケットはまさにその先駆けといった存在。100周年を迎えた今日でも、次々にオープンするグルメスポットに負けず劣らず、人々を魅了し、足を運ばせるのは、好奇心をくすぐってくれる食べ物がそこにあるから!人気店はどこも行列で、待たされることも多いですが、「人の往来、活気があってこそ、マーケットグルメはより美味しい!」が私の持論。メトロの駅も目の前なので、観光にも便利。旬のフードトレンドを”パパッとつまみ食い弾丸ツアー”なんていうのもいいかもしれません。LAを訪れる機会があったら、ぜひ!
参考
http://www.grandcentralmarket.com