2018年に行きたい!藤沢セリカのハワイ旅行〈後編〉
こんにちは、ハワイ・アイランド料理研究家の藤沢セリカです。
私に力と安らぎを与えてくれる特別な場所「ハワイ」。年に2回は足を運びますが、今度の旅はいつもと大きく異なります。最大イベントは一人息子のウェディング!さらに彼のおばあちゃん、『特別な想いの母娘台湾旅行』にてお伝えした、 82歳の私の母も連れて行くという大胆な旅行を敢行しました。もちろん、ハワイのクリスマスから新しいスポット、スイーツやレストランも併せてたっぷりとご紹介します 。こちらは『2018年に行きたい!藤沢セリカのハワイ旅行』と題したシリーズの後編。いよいよ最終回です。これを読めば、2018年のハワイ旅行は万全です!
一人息子の結婚
今どき結婚なんてしなくても、十分幸せに暮らすことができるのに、あえて結婚を選んだ二人が、自分たちでプロデュースした挙式を挙げました。それは、それは、たくさんの愛に満ちてとてもステキな式でした。
ちょっと前なら、親や親戚が口とお金を出して、新郎新婦の意に反するような挙式になってしまう、というのが日本の結婚式事情だったと思います。そうなることが嫌で、二人だけで海外で結婚式を挙げたり、式を省略したり、という選択をしたカップルも少なくはありません。
私にとっては最初で最後(!)の我が子の結婚。「結婚することにした」と聞いたとき、喜びの次に、私は何をしなくてはいけないのか、さっぱり分からず少々恐怖に怯えていましたが、全て二人で準備してこの日を迎えることができました。
花嫁さんは大学の同級生で、なんと10年間もお付き合いしていたのです。その間、お互いに自由に生きることをモットーに、海外で暮らしたりもしていました。25歳になってからは、二人で暮らすようになり、ずっとこのままなのかな?と、花嫁さんのお母様とワインを飲みながら話したものです。
報告を受けたのは今年のゴールデンウィーク頃。「10年目だからプロポーズした」と言う息子と、嬉しそうに指輪を見せてくれた彼女の表情が忘れられません。「よかった、本当によかった」と私は友人宅に行って報告し乾杯してもらいました。あっ、乾杯はいつものことですが……。
ハワイの挙式事情とガーデンウェディング
昔のハワイは、どこでも式を挙げることができました。ビーチや公園などに、神父さんに来てもらい、ウクレレ奏者もお願いして、簡単に200ドルほどでできたものです。現在は、ウェディングアソシエーションが設立されたようで、決められた場所でオーガナイザーを通さないと挙式はできないというルールになったそうです。ハワイで結婚式を挙げる旅行者が増えたからでしょうか?息子たちも手作りのハウスウェディングがしたくて、貸別荘などをいろいろと探したようですが見つけることができず、結婚式を運営する会社にお願いしました。
幼い頃にハワイで暮らしていたことがある息子は、大人になってからも毎年のようにハワイに帰るほどハワイを愛しています。そんな彼が選んだ結婚式はガーデンウェディングでした。そこは教会より親しみやすく、リラックスできてハワイらしい式を挙げることができるラグーンビーチパーク内の「プルメリアガーデン・チャペル」。ムームー姿の母はプルメリアを髪に飾ってもらいご満悦でした!
大きなバニヤンツリーから木漏れ日が降り注ぐオーシャンフロントのガーデンは、その名の通り、プルメリアの木に囲まれた静かな場所。アットホームな雰囲気のなか、厳かに行われた誓いの儀式。とても感動的でした。二人の門出を心から祝福したい人たちだけが集うステージ。義理やお世辞もない式……結婚式はこうでなくてはいけませんね。
みんなで頂くお食事は、ホノルルで一番と囁かれているイタリアン「タオルミナ」のケータリング。盛りつけも美しく、さすが名店です。
レイメイキングの先生をしている私の友人が、二人のために婚礼のレイを制作してくれました。いつまでも思い出に残るようにとリボンで作られたレイは、ハワイのマナを宿すために、ワイキキの海で洗礼を受けてから二人のもとへ届けられました。いつまでもこの日のまま、二人を見守り続けてくれることでしょう。
前向きであれば、問題は解決するはず
振り返ると、楽しいことばかりの人生でした(まだ終わってはいませんが……)。いろいろあるのは当たり前で、それをどうポジティブに考えるかによって、心はもちろん、見た目(ルックス)も変わってきます。私は人に言われるほど波乱万丈ではないし、なんとなくゆるく生きてきましたが、それは楽天的な性格と、友人に恵まれていたから。私と息子は今でもそうですが、つかず離れず程よい距離にいると思います。両親が揃っていることが何よりですが、さまざまな事情でそういかなくなった場合でも、きっと大丈夫。常に先を見て前進していれば、問題は必ず解決するはずです。さて、一人息子も結婚したし、今年は私も新しい人生を踏み出すといたしましょうか。
2018年も、美味しいものを求めて世界を旅したいと考えていますので、どうぞお楽しみに!