スタイリッシュ!サキュレント(多肉植物)のフラワーアレンジメント
今アメリカで、スタイリッシュな空間作りのマストアイテムとしてもてはやされているのが、サボテン科植物のサキュレント(多肉植物)。
もともとは、干ばつの影響で深刻な水不足が問題になっているカリフォルニア州で、芝生などへの水撒きが制限され、あまり水を必要としないエコフレンドリーな植物としてガーデニング向けに注目されたことがサキュレントブームの始まりでした。当初は手間要らずの植物くらいの認知度でしたが、種類の多様さとデザイン性、そして扱いやすさともちの良さが、クリエイターたちの目に留まり、ガーデニング界からインテリア界にも広がりを見せ、今ではカフェやギャラリー、ホテル、レストランなど都会的なオシャレ空間の「アートワークにサキュレントあり!」といわれるほど、インテリアグリーンの定番になっています。
昨今は、サキュレントと他の花材を組み合わせたアレンジが新たなムーブメントに。ハロウィン、クリスマス、バレンタイン、プロム、ウェディングとさまざまなイベントシーンで人気が高まっています。アメリカではバレンタインデーに花を贈ることが多いのですが、今年は王道のバラのブーケと並んで、サキュレントを使ったフラワーアレンジメントが昨年よりも多く見られるようになってきました。
そんなアメリカで人気のサキュレントを使ったフラワーアレンジメントを、OC(オレンジカウンティー)を中心にウェディングやワークショップを多数手掛けているフラワーデザイナーのウエイ喜代子さんに教えていただきました。赤いカーネーションを使用するのでバレンタインにもまた特別なイベントにも最適!
カーネーションとサキュレントのリース型ミニブーケ
用意するもの
- カーネーション(赤)…12本
- サキュレント(カーネーションの花より小さめのもの)…6〜7個
- クラフト用アルミワイヤー(2mm)
- フラワーアレンジメント用グルー
- ラフィア糸、または紐
カーネーションのリングにグルーをつけた多肉を入れていきます。入れる時のポイントは、グルーピング。小さい多肉は全体に散らさず、1箇所にまとめるように固めてあげると個性が際立ち、スタイリッシュに仕上がります。
小さい実のついたものや、質感の違うミニバラなどを少し挿し入れて、ニュアンスをつけてあげても素敵。また、ハートカズラやアイビーなどを絡ませてラインを加えると動きが出て、より表情豊かなアレンジメントに仕上がります。
ミニブーケのアレンジメントを習ってみて
カーネーションをワイヤーに通すだけで、形が決まってオシャレ感が増すアレンジメント。優しい花びらのカーネーションにぷっくりした質感のサキュレントが入ることで立体感がプラスされて、部屋に飾ってみると小さくてもなかなかの存在感を放ち、目を引きます。真っ赤なカーネーションにサキュレントの落ち着いたくすみ系の色合いが映えて大人シックなところもまた素敵。「リース」+「ブーケ」とダブルの小ワザもプロっぽく、お花屋さんで買ったような洗練された仕上がりで、ギフトにしてもとても喜ばれそう!
「ワイヤーなので少し曲げればハート型も作れますよ」と喜代子さんからのバレンタインなアドバイスも。グルー留めはアレンジメントに慣れていない人向けで、やりやすくてとても簡単でした!初心者の方でも作りやすいアレンジメントなので、ぜひ試してみてくださいね。
ウエイ喜代子(フラワーデザイナー)プロフィール
夫の転勤に伴い、家族とともに渡米。カリフォルニアへの転居を機に、アメリカのフラワービジネスを学びたいと生け花の技術を生かし、花屋でインターンを始める。インターンのかたわら、Golden West College(Huntington Beach)でフラワーデザインの理論、実技を学び、卒業とともにFlower Design & Shop Managementディプロマ取得。アメリカフラワー業界最高峰であるAIFD(American Institute of Flower Designers)資格取得、AIFD正式メンバーとして承認される。現在フリーランスデザイナーとしてウェディング、イベントなどのデザインに携わる日々。在米11年。
Clover’s Design:cloversflowerdesign.com