暑い夏も快適に!体温を下げる「冷活」おすすめ8選
連日猛威を振るう日本の記録的な猛暑が報道されるなか、アメリカでも全米各地で熱波による猛暑日が増え続けているこの夏。40℃を超えるような異常気温にヒートストローク(熱中症)への注意が盛んに呼びかけられ、猛暑による「熱中症」という健康障害も広く認知されるようになってきました。
猛暑が引き起こす脱水症状からの熱中症
通常は、体温が上がると汗や皮膚温度が上昇することで、熱が体の外へ逃げていくように体温調節されています。ところが、高温環境下に長時間いると、体温を下げるために発汗が続き、体液が失われて脱水状態に陥ってしまいます。続いて体内の水分不足から発汗もストップし、脳の温度も上昇することで、体温調節機能が働かなくなります。そのため体内に熱がこもって熱中症が起こるのです。
「頭痛」「めまい」「倦怠感」「立ちくらみ」「心拍数の上昇」など熱中症の代表的な初期症状が出たら、悪化させないように涼しい場所に移動し、水分・塩分補給といった応急処置を行いましょう。ためらわずに病院で診察を受けるなど早急に対処することが大切です。
体温上昇の要因は暑さだけではない!
体温を上昇させる要因は気温や湿度だけではありません。猛暑時は、普段から着ている服や口にしている食事が体内に熱をこもらせてしまう要因になることもあります。猛暑に避けたい「体温を上げる」モノを確認して、体温上昇を助長しないよう暑い時期は少し控えてみるなど注意が必要です。
<猛暑に避けたい「体温を上げる」モノ>
○通気性、発汗性、速乾性の悪い服
○色の濃い服
○激辛フード
○脂っこい食べ物&揚げ物
○高タンパク質フード(肉、卵など)
○シナモンパウダー
今日から始めたい「冷活」!「体温を下げる」モノおすすめ8選
熱波を追い払うことはできませんが、熱中症や夏バテなどは日々の心がけで予防できます。 まだまだ続く夏を少しでも快適に過ごせるように、体温上昇を抑える効果のあるモノ8選をご紹介します。すでに家にあるものや手に入れやすいものが多いので、夏の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか。
1 常温の水、または冷たい水
暑さ対策の基本中の基本は、水分補給。水は体温を調整する役割を担っています。夏の時期は特に意識して、常温の水、または冷水を飲んで、汗や皮膚からの蒸発で失われる水分を補給するよう心がけましょう。しかし、冷た過ぎる水は胃腸に負担をかけ、体温を下げるには逆効果です。
また、お茶やコーヒーなどカフェイン入りの飲み物やアルコールは利尿効果が高いため、脱水症状を起こしやすくなるので、水分補給には適していません。
冷たい水に足をつけることで、お手軽に涼が取れ、体温上昇を抑えることもできます。ただし、長時間つけたままでいると、低体温症になることもあるので注意しましょう。
2 ココナッツウォーター
ココナッツの実の内部に蓄えられているココナッツウォーターは、その95%が水です。その浸透圧は人間の体液と近く、体内への吸収が早いため、「天然のスポーツドリンク」と異名をとるほど。糖分や脂質が少なく低カロリー、豊富に含まれるビタミン類やミネラルがクールダウンを助けます。
3 ミントの葉
ミントやペパーミントの主成分の「メントール」には冷却作用があるので、ミントティーやレモネードなどお好みの飲み物に加えて取り入れてみましょう。
4 旬の野菜と果物
ゴーヤ、キュウリ、ナス、トマト、スイカなど、水分が多く含まれている夏の野菜や果物には、体内の熱を冷ます作用があります。また、旬の野菜や果物は季節外れのものに比べて栄養価が極めて高く、その季節に不足しがちな栄養素を補ってくれます。積極的に摂取していきたいですね。ただし、スイカは食物繊維が非常に多く消化に時間が掛かるため、できれば夕方や夜に頂くことを避けて、日中の早い時間に食すると胃腸への負担が軽くなります。
5 牛乳とハチミツ
朝、冷たい牛乳にスプーン1杯のハチミツを入れて飲みましょう。牛乳のたんぱく質と糖質には肝機能を高め、体温調節に必要な血液量を増やす効果があり、さらに熱中症予防に必要なミネラルを豊富に含むハチミツを一緒に取ることで、水分とミネラルを補給できます。
6 サンダルウッド(白檀:びゃくだん)
インドの伝統医学アーユルヴェーダでは薬として重用されているサンダルウッド。体内にこもった熱を発散して冷却する効能があるといわれています。パウダーを水でペースト状にして肌や顔に塗ったり、サンダルウッド配合の石鹸などを毎日使ったりするだけでクールダウン効果が得られます。
7 ザクロジュース
ホメオパシー(自然療法)では、体温調節に優れた効能があるといわれ、子どもから高齢者までどの年齢層にも効果があるとのこと。ポリフェノールを豊富に含み高い抗酸化力が謳われるザクロジュースは、美容と健康はもちろん「冷活」にもいいモノなのです。
8 ビタミンCを多く含む食物
ビタミンCには体内外の熱を下げる作用があります。暑い時期には、オレンジ、レモン、グレープフルーツなどを毎日摂るようにしましょう。
日々の生活で暑さにへこたれない体に
南カリフォルニアでも7月早々から40℃を超える熱波に見舞われ、「今年は暑さのスタートダッシュが早過ぎる!」と急激に跳ね上がった電気代の請求書を前に夏が恨めしいです。「夏は暑い」と分かっていても、さすがに40℃を超えるような気温になると、尋常ではない暑さに外に数分いるだけで頭がボーッとしてくる始末。エアコンも屋根からの直射日光と外気温の高さに午後には設定温度まで下がらなくなってしまい、室内すら暑いという環境です。悪条件が揃えば、いとも簡単に熱中症になってしまうのでしょう。
体を温める「温活」と真逆の体温を下げる「冷活」。私は汗をかきにくい体質で、暑いとほてりがひどくなるので、「夏は“冷活”が向いている!」と早速実践しています。プランターに植えてあるミントでミントウォーターを作ってみたり、旬のトマトやスイカをおやつにしてみたり、体温が上がらないような工夫はそれほど難しいことではありません。「冷活」を日々の生活に取り入れて、暑さにバテない体に改善していきたいですね。
参照
https://food.ndtv.com/health/how-to-reduce-body-heat-8-super-effective-tips-1676773
https://www.huffingtonpost.com/entry/5-ways-to-cool-down-after-a-hot-summer-run_us_5942868ae4b04c03fa261851
http://www.j-milk.jp/findnew/chapter2/0402.html
http://www.wbgt.env.go.jp/doc_prevention.php