海外セレブ&CAも実践!旅行を120%楽しむためのトラベルハック10【第1弾】
年末年始はもちろんのこと、年間を通して海外旅行者数は増加しています。ロサンゼルス(LA)、ハワイ、そしてニューヨークと、アメリカの都市も毎年高い人気を集めていますね。旅行をより楽しくするために、SNSやインターネットで話題のスポットをリサーチするプロセスにも心が躍りますが、旅行を120%楽しむために最も必要なこと、それは旅行中の体調管理なのです。特に8~10時間以上のフライトを伴う海外旅行は、時差も含めて、機内での過ごし方が旅先での滞在に大きな影響を与えます。今回は、旅慣れしている海外セレブやCAが実践するお役立ち情報を元に、旅行を全力で楽しむためのトラベルハックを【第1弾】として、続いてビューティーに特化したトラベルハックを【第2弾】として2回に分けてご紹介していきます!まずは【第1弾】、ぜひ参考にしてくださいね!
意外に引きずる飛行機内での体調不良
せっかく楽しい旅行が始まるのに、旅先に到着した時点で疲れていては、旅行のスケジュールに悪影響を及ぼしかねません。何よりも、体調不良は自分自身が辛いもの。待ちに待った旅行を余すことなく楽しむためにも、機内での過ごし方が大きなカギとなってきます。まずは、飛行機移動によってどんな体調不良があるのかしっかりと理解し、予防・改善へのヒントにしていきましょう。
気圧の変化による頭痛、吐き気、めまい
飛行機内での体調不良に大きく影響しているのが、気圧の低下です。機内では与圧装置により気圧が調整されているとはいえ、標高約2000~2500m程度の気圧まで低下していきます。これは富士山の5合目あたりを登っているのと同等の気圧レベルといわれており、機内が地上とはまったく別の“世界”であることが分かりますよね。気圧が急激に低下すると、人間の体は酸欠状態になり、体内の血液循環が著しく悪化していきます。内耳の前庭(三半規管の根元部分)がその急激な気圧の変化に反応し、自律神経が体を適応させようと模索・混乱することで、自律神経の乱れに繋がってしまうのです。また気圧の低下は体を膨張させ、血管やリンパの流れの悪化も重なって、頭痛や吐き気、めまい、さらには肩凝りやむくみなどの症状として表れるというわけです。
飛行機高山病
上記の症状の悪化したケースが、飛行機高山病です。通常の高山病の場合は、低地に降りてくれば回復しますが、飛行機高山病の場合は、離陸直後や着陸直前の15~20分のわずかな間で、急激に標高2000mの山を登ったり降りたりするため、体調不良が改善しにくいのです。着陸後も丸一日体調不良が続く傾向にある人は、飛行機高山病になりやすい体質といえますので、旅行の日程は余裕を持ったスケジュールで調整する必要があります。
航空性中耳炎
気圧の変化によって起こりうる症状として、上記の他に航空性中耳炎もあります。体内のガスが膨張することにより、体外へ排出できないガスが内部を圧迫するため、最も陥りやすいのが耳の詰まりや痛みです。一般的には、後述する耳抜きの方法で、耳の詰まりや痛みを予防・改善することが可能ですが、悪化したケースが航空性中耳炎です。気圧の低下により耳への圧力が高まったまま痛みが続く症状で、重症になると鼓膜内に液が溜まり痛みがひどくなることもあります。また、顔全体に痛みを感じるケースもありますが、その場合は副鼻腔炎を引き起こしている可能性が高いです。通常、顔の中心部にある副鼻腔は、空気の出入りを自由に行っていますが、鼻が詰まったままで気圧が低下すると、膨張した副鼻腔内の空気の出口がないために、内圧が上昇することで痛みを感じてしまうのです。風邪をひいたままでの飛行機移動に注意が必要な理由は、この“空気の出入り口が塞がる”という点にもあるわけです。
エコノミークラス症候群
飛行機移動による体調不良の代表として広く認知されていますが、正式には急性肺動脈血栓症といわれます。飛行機のエコノミークラスのような狭い空間に、同じ姿勢でいることで発症することが多いため、「旅行者血栓症」とも呼ばれています。機内で長時間座っていることで、足の静脈(心臓に戻っていく血液が流れる血管)がうっ血したり、水分不足で血液がドロドロになると、膝の裏あたりの静脈に血栓(血の塊)ができてしまう可能性があります。その状態で急に立ち上がり、歩き始めた瞬間に血栓が血液に乗って流れ始め、肺まで到達すると血管が詰って、胸の痛みや息苦しさなどの症状として表れます。エコノミークラス症候群の大半は発症までに少し時間がかかるため、到着間際の機内や着陸した後の空港で発症することが多いですが、稀に旅行先や帰宅後の自宅で起こることもあり、注意が必要です。最悪の場合、呼吸困難というケースも報告されていますので、予防策が非常に重要になってきます。こちらも後述のトラベルハックをぜひ参考にしてみてください!
乗り物酔い
こちらもその日の体調以上に、元々の体質が大きく影響してきます。普段から車酔いや船酔いをしやすい人は、飛行機酔いも例外ではありません。気流や天候の乱れなどがなければ、船や車よりも揺れ自体は少ないと考えられていますが、気圧の急激な変化という悪条件が加わりますので、飛行機酔いにも油断は禁物。一般的には、乗り物酔いは薬で予防・改善することができますが、飲み物や食べ物の摂取の仕方によっては、吐き気などを助長することもあります。機内での過ごし方にも配慮しておきたいところですね。
肌には過酷な環境の機内でよくある肌トラブル
飛行機移動での心配事は体調不良だけではありません。女性にとって重要な「肌」にも、厄介なトラブルを引き起こしかねません。楽しい旅行を“キレイな”思い出として残すためにも、以下のポイントに注意していきましょう。
乾燥
女性であれば誰しも気になる機内の乾燥!空調管理がなされているのはありがたいですが、湿度調整は一切ないのが悩ましい。肌の乾燥だけではなく、喉が乾燥することによって、風邪などの感染症にもかかりやすいといわれています。
肌荒れ
乾燥からの肌荒れもありますが、疲れや血液循環が滞ることでの肌荒れも十分に考えられます。また深夜便などの場合、メイクを落とさずに搭乗することで、肌への負担が高まることも。可能であれば、機内ではほぼノーメイクの状態(でも保湿はしっかり)でいることが肌荒れを最小限に防ぎます。
くま・くすみ
こちらも上記と同様の原因によって起こります。機内でもフェイスマッサージなどである程度改善できますが、なんといっても美しさの源はたっぷりの睡眠。初日のスケジュールは余裕のある計画を立てましょう。また離陸後すぐに観光する場合は、普段より明るいベースメークやトーンアップ用のフェイスカラーを機内に持ち込むのも手です。
海外セレブ、CAが実践するトラベルハック10
機内で起こり得るさまざまな体調不良や肌トラブルですが、それらのほとんどが予防・改善可能です。一部すでに改善策をご紹介しているものもありますが、海外セレブやCAが実際に取り入れている以下のトラベルハックも参考にしてみてくださいね。
トラベルハック①:とにかく水分補給!
血液循環の促進やエコノミークラス症候群の予防、または体内外の乾燥対策のためにも、水分補給は重要です。ハリウッド女優のジェニファー・アニストンも離陸前や機内ではとにかく水分をこまめに補給することを心掛けているそう。同じく水分補給を第一優先に考えるグウィネス・パルトローは、マグネシウムとカルシウムのサプリメントを水に溶かして、自律神経を穏やかにする方法をおすすめしています。カフェインやアルコールは、利尿効果がありますので飲んだら飲んだ分だけ水分補給を意識し、カフェインやアルコールの過剰摂取は十分に気をつけましょう。
トラベルハック②:耳抜きはバルサルバ法
気圧の急激な変化による耳の詰まりや痛み、また飛行機高山病などの予防には、耳抜きが最も効果的です。簡単にできる一般的な方法としては、以下の4つがあります。
【簡単にできる耳抜き方法】
◆唾を飲み込む
◆あくびをする
◆ガムを噛む
◆飴をなめる
しかし、耳が詰まりやすいタイプの方や上記の方法でも耳抜きが出来ない方には、CAも推奨する“バルサルバ法”と呼ばれる耳抜きが良いでしょう。具体的には、まず鼻をつまんで、口を閉じ、空気の出入り口を軽く塞ぐような状態を作ります。その上で、鼻をつまんだまま、さらに鼻からゆっくり息を出そうとします。空気の通常の出入り口である鼻と口が塞がっているので、空気は耳から抜けていきます。耳から空気が抜けると、必ず本人は分かりますので、耳から抜けた!と感じるまでは数回続けましょう。個人的にはこの方法でいつも耳抜きしていますが、確かに「プスっ」と耳から空気が抜けた音がしますので、抜けたときは非常に分かりやすいのが特徴です。しかし強くやり過ぎると耳への負担がかかりますのです、慣れないうちはゆっくり試してみましょう。またバルサルバ法でも耳抜きができない方は、機内でもらえる温かいおしぼりや、お湯で少し濡らして温めたハンカチなどを耳に当てると幾分か改善されるそうです。
トラベルハック③:機内でも離陸後も、散歩が肝心
長時間座ったままの姿勢は体の至るところに支障をきたします。血行が悪化し、肩や腰が凝ったり、悪化すればエコノミークラス症候群になったりする可能性もあります。睡眠可能ならばベストですが、実際は寝ることができない人も多いですよね。機体が安定している状態であれば、気晴らしに機内を散歩してみるのもアリです。それだけも血液循環の改善には十分な効果があります。また座ったまま、足の指をグー・チョキ・パーに開くなどの軽いストレッチやマッサージも効果的ですので、睡眠時間以外は出来る限り動く時間を設けましょう。
着陸後の長めの散歩を進めているのが、女優で歌手のリア・ミッシェル。凝り固まった体を簡単に無理なく解してくれるのはウォーキングです。ホテル周辺や観光地をゆっくり歩いてみると、気分もリフレッシュでき、血液循環が改善された体は次第に疲れが取れていくそう。夜もぐっすり眠れるので、時差ボケ対策にもおすすめです。
トラベルハック④:免疫力を高めて、病気予防
8~10時間以上も機内にいる国際線では、疲れが溜まりやすく免疫力も急激に下がります。ぜひ参考にしたいのが、ジェシカ・アルバが実践しているビタミンCの摂取。ビタミンCは免疫力を高めてくれるのと同時に、身体機能の回復にも効果があるとされています。彼女が飛行機に乗る前に必ず摂取しているのが、アメリカでは有名な「エマージェンC」というサプリパウダー。ビタミンCの含有量が非常に多く、風邪を引きそう?というタイミングで摂取すると、あっという間に回復させてくれる優れものです。その他に、ジェシカ・アルバが機内で特に意識的に使っているものが、「ハンドサニタイザー(手用の消毒液)」です。さまざまな健康状態の人が、狭い空間の中で居合わせるため、風邪などの感染症の予防にも役立ちます。体の内側と外側から、免疫力を高めることがポイントですね。
トラベルハック⑤:体調に合わせた飲食を
機内での楽しみの一つである食事。好きなモノを好きなだけ飲んで食べて…が理想ですが、自分の体調と相談して避けるべきものは摂取を控えましょう。まず、飛行機酔いや気圧の変化の影響で吐き気を感じている人は、酸の強い食べ物や飲み物はNGです。爽やかな柑橘系のオレンジジュースでも飲みたい気分になるかもしれませんが、胃酸に近い酸味が加わると、さらに胃酸が分泌され、気持ち悪さも倍増してしまいます。炭酸も胃酸を刺激するといわれていますので、避けたいところですね。
また、深夜便に搭乗する場合は、体が疲れ切っているケースが多いです。その状態でアルコールを摂取すると、気圧の低さも影響し、酔いが回りやすいといわれています。長時間座った状態から急に立ち上がることで、瞬間的に血液が循環し、アルコールが体内を駆け巡るため、立ちくらみも起きやすいそう。地上でも空中でも、アルコールは適量が望ましいでしょう。
トラベルハック⑥:機内の服装は、“ゆるピタ”が基本
体をリラックスさせることが快適な空の旅への近道ですが、服装も重要な要素の一つ。ゆったりしたワンピースなど、締め付けの少ないアイテムを選びましょう。ヴィクトリアシークレットのモデルであるアレッサンドラ・アンブロジオも、旅行のときは“起きて10分で着られる服”でリラックスすることを意識しているそう。
服はゆったりシルエットであるのに対して、ピタッと締めつけるべきなのが、脚です。先述したように、座ったままの態勢は脚の血行が滞りやすいので、着圧ソックスやストッキングで血行を促進してあげるのが効果的です。機内用の着圧ソックスも販売されていることからも、その重要性がうかがえます。
トラベルハック⑦:“○○マスク”をフル活用
飛行機移動で欠かせないのが、さまざまな用途の“マスク”類。まずは、機内の乾燥対策で顔用のシートマスクが必需品。見た目は少し驚かれるかもしれませんが、今では比較的多くの女性がシートマスクを利用しています。モデルのクリッシー・テイゲンもシートマスクの愛用者。ただし、シートマスクは長時間つけていると、逆に乾いたシートが肌の水分を奪ってしまうこともあります。使用するシートマスクの説明書きに従って、使用時間を調整してください。
さらに機内で持っておきたいマスクが、アイマスクです。より質のいい睡眠の手助けともなり、使い捨ての温かくなるアイマスクであれば、眼精疲労の改善にも一役かってくれます。くまの改善にも効果が期待できるでしょう。そして最後に、通常の口用のマスクも必需品。機内の極度の乾燥は、喉にも影響し、風邪を引きやすい状態をつくります。マスクの内側に少し濡らしたガーゼなどを忍ばせておくと、世界最小の加湿器の完成です。
トラベルハック⑧:即席加湿器は機内のアレを使って
上記にも関連しますが、もう一つ即席の加湿器をつくる方法があります。それがトラベルハック②でも言及した、機内でもらえる温かいおしぼりです。それを座席前の折りたたんだテーブルに掛けておくだけでもかなりの加湿力です。乾いたらトイレの温かいお湯で再び温めることも可能。また日系以外の航空会社ではおしぼりを出されないことが多いので、その場合は持参したハンカチやミニタオルで代替できます。
ここからは番外編!女性にとって重要な旅行中のお洋服のトラベルハックを2つご紹介していきます。
トラベルハック⑨:持って行く服は3色まで
旅先でもおしゃれな服装をしたいと意気込み、あれやこれやと詰め込んでいるうちに、スーツケースが服でいっぱいになること、ありませんか?重たい荷物は旅行中の移動でも、大きな負担になります。しかも結局使わなかった服の方が多いパータンがほとんど。前日の荷造りで夜更かしして、旅行前から疲れてしまっては本末転倒ですよね。荷物を効率よく最小限に、しかもおしゃれに見える服を持っていくには、カラ―テーマを3色に限定することです。女優のジェシカ・ビールが実践しており、例えば「黒と白と青」とテーマを決めて、その色が入ったアイテムしか持っていかない方法です。そうすることにより、どれを何と組み合わせても必ず合う、というわけです。全日程分のコーディネートを考えなくとも、前半分の上下の枚数さえあれば、あとは組み合わせを変えるだけでコーディネートが完了します。荷物を最小限に抑えること、これを旅の基本と捉える海外セレブは多いようです。
トラベルハック⑩:服は畳まず、巻く
荷物の最小限とともに、スペースの最小限も有用なトラベルハックです。ファッションデザイナーのレベッカ・ミンコフは、スーツケースに入れる洋服は畳まずに巻くことを推奨。こうすることで、省スペースになる上に、洋服にシワがつきにくいそう。さらにデザイナーである彼女らしいアドバイスとして、持って行く服は最小限にして、旅先のファッション文化を連れて帰ってくることも、旅の楽しみの一つになると語っています。
以上、海外セレブやCAが実践するトラベルハックをご紹介しましたが、機内では万全に、旅の準備はスマートにシンプルにすることで、旅先で楽しめることが増えていきそうですね。
家に帰るまでが、旅行です
私が小学生の頃、遠足でよく聞いた言葉「家に帰るまでが、遠足です」、聞き覚えのある方もいることでしょう。自宅のドアを開くまで、気を引き締めて安全に帰ることを促すために、昔から使用されてきた常套句ですが、旅行にも同じことがいえるようです。最近、個人的にも日本に一時帰国することがあったのですが、子連れ旅行ということも手伝って、行き帰りの飛行機移動の疲れで体調不良に。日本に着いてからも、アメリカに戻ってからも数日間にわたり不調が続きました。特に復路は、旅行そのものの疲れも加わり、どっとしわ寄せが来ます。せっかく楽しかった旅行が、移動の疲れで苦い思い出に変わってしまったらもったいない!今回のトラベルハックを参考にして、ぜひ空の旅も楽しんでくださいね。
出典
https://www.cheatsheet.com/culture/these-celebrity-jet-setters-reveal-their-best-travel-hacks.html/
https://www.shape.com/celebrities/celebrity-photos/healthy-travel-hacks-your-favorite-celebrities
https://www.thetravel.com/15-true-travel-hacks-as-told-by-jet-setting-celebrities-5-that-make-no-sense/