ワイルドだけどラグジュアリー!“グランピング”で大人の森林浴
本格的な春を迎えて、気候もあたたかく穏やかな季節。たまには都会を離れて、自然の中でのんびりしたい、なんて気分にもなるのではないでしょうか?とはいえ、本格的なアウトドアを楽しむには、それなりの装備や知識、人手も必要ですよね。
そこで、いまLA(ロサンゼルス)で注目されているのが、“Glamping(グランピング)” と呼ばれる新しいスタイルのアウトドア。 “グラマラス”と“キャンピング”を併せた造語で、快適なベッドやカウチ、テーブルなどが用意された常設のテントに泊まって、文字通りちょっと豪華なキャンプを楽しめるというもの。女性同士や子供連れの家族にもやさしいとあって、日本でもじわじわと話題になっているようです。
今回は、LAから車で北に3時間ほどドライブしたところにある街、サンタバーバラの人気グランピングスポット“エル・キャピタン・キャニオン”をご紹介します。
そこは19世紀頃から当時の移民たちがキャンプ生活をしていたと言われている、海からも近い山間のスポット。1970年代に一般向けのキャンプ・リゾートとしてオープンし、2001年に現在のスタイルにリニューアルしたそう。その時に建てられた、まさにグランピングの先駆けともいえるのが、この“サファリ・テント”です。
フローリングの床、クイーンベッド、イス、テーブル、ヒーター、アメニティなどを完備した、まるでホテルの部屋のようなテント。2重構造になっていて、虫が入りづらく、温かさはキープできるようになっています。
各テントの前には火を起こす場所とアウトドアテーブルがあり、バーベキューも簡単!もちろん照明付きなので、日が暮れてからも安心です。
また、きれいなシャワーとトイレがあるのも、女性には嬉しいポイント。さらに、敷地内にはおしゃれなカフェやグローサリーストア、雑貨屋などもあり、何日でも滞在できそうな快適さです。このように、テントがすでに出来上がっている、薪や食材がすぐに手に入る、清潔で便利など、通常のキャンプよりもぐっとハードルが下がり、気軽に楽しめるのがグランピングのいいところ。
そもそもグランピング人気の裏には、アメリカでもここ数年で徐々に知られるようになっている “森林浴”への興味があるようです。日本ではすでに馴染みのある言葉ですが、英語でもそのまま“Shinrin-Yoku”として紹介されているそうなので、改めてその効果を検証してみました。
森の中で2時間以上過ごすのが理想とされている“森林浴”は、その間に豊かな自然の景色を楽しむ、鳥の声に耳を澄ませる、木の香りを感じる、新鮮な空気を思いっきり吸い込む……それだけでOK。森の木々から発せられるフィトンチッドという成分が身体の内側に働きかけ、免疫機能を高めたり、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールや血圧を下げたりする効果が期待できるとか。何よりそのリラックス効果は大きく、疲れた心と身体を癒してくれます。さらに、自然のモイスチャーであふれる森の中は、肌にとっても良い環境。そんな森林浴をしながら、ラグジュアリーに過ごせるグランピングは、心も身体もリフレッシュするにはピッタリです。
豊かな自然からもらうエネルギーをチャージして、さらに輝く笑顔を手にすることこそ、カリフォルニアの女性たちが内面から溢れる美を保つ秘訣のひとつなのかもしれません。
参考
SHAPE – The Health Benefits of Shinrin-Yoku
http://www.shape.com/lifestyle/mind-and-body/health-benefits-shinrin-yoku