生姜パワーで「温活」!生姜使用のアメリカンブレックファースト事情
寒さが堪えるこの時期、女性が特に気をつけたいのは「冷え」と「乾燥」。特に冷えは、体はもちろん肌にも悪影響を与えます。そこで、体を温めるというキーワードで代表的なものといえば「生姜」です。体を温め、風邪の予防や体の不調を整える効果を持つ生姜は、冬を元気に過ごしたい私たちが積極的に摂取したい食材。アメリカでも健康的効能は広く知られていて、お菓子やドリンクなどにも使われる身近なスパイスの一つです。生姜を食べて体を温める「温活」は日本ではすっかりお馴染みのものですが、今回は朝食に生姜を“ちょい足し”する「アメリカ式温活」をご紹介します。アメリカの朝食は、忙しい朝に取り入れやすい簡単で時短な点もおすすめ。生姜でスパイスアップさせたアメリカンブレックファーストで、新温活習慣を始めてみませんか?
知っておきたい!生姜の効能
生姜には健康や美肌を支えてくれる成分が豊富に含まれています。特に辛み成分に含まれるジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンは、生姜パワーの源。血行を促進させ、血液を体のすみずみまで行き渡らせることで、体の深部からしっかり温めてくれます。血流が良くなることで肌に必要な水分が届けられるため、冷えの改善だけでなく、乾燥による肌のさまざまな不調を整える効果や、デトックスにも効果的。また、生姜に含まれる高い抗酸化作用は、体や肌のエイジングに対抗してくれます。また、生姜の持つ強い殺菌力は風邪などウィルスや細菌の感染予防にも効果があるとされています。
【生姜の主な効能】
血行促進、温熱効果、代謝促進、健胃作用、食欲増進、消化促進、抗酸化作用、抗炎症作用、鎮痛、解毒、免疫力アップ、疲労回復など
生姜を使った簡単アメリカンブレックファースト
冬の寒さから私たちの体を守ってくれる生姜パワー。アメリカでは一日のパフォーマンスや健康的ライフスタイルを向上させたいと、栄養価の高いスパイスやスーパーフードを積極的に朝食に取り入れる人たちが増えています。実践しやすい簡単なメニューばかりなのでぜひ試してみてください。温活のレパートリーも広がりますよ!
エイジングケアに「ジンジャーコーヒー」
コーヒーにティースプーン1杯のジンジャー(すりおろし)を加えたジンジャーコーヒー。中近東などでは古くから親しまれている飲み方で、スパイシーな香りと味を楽しむとともに消化を促進する飲み物として好まれています。抗酸化作用の高いポリフェノール が豊富に含まれたコーヒーと、同じく抗酸化作用を持つジンジャーとの相乗効果で、生活習慣病やエイジングへの対抗する働きかけも期待できる温活ドリンクです。
胃を整える「ジンジャーティー」
冬の寒い日に体を温めてくれると人気のジンジャーティー。胃のムカつきを和らげる働きがあり、朝1杯のジンジャーティーには、吐き気や乗り物酔い、つわりなどの不調を緩和してくれる効果があるといわれています。日本では紅茶におろし生姜を混ぜるものが一般的ですが、アメリカの自家製ジンジャーティーは、沸騰させたお湯におろし生姜を入れて5分ほど待ち、砂糖やレモンで好みの味に仕上げます。
パンのおともに「ジンジャージャム&ジンジャーバター」
糖分は気になりますが、ジンジャー使いで栄養と健康効果をアップ。フレッシュなジンジャーで自家製ジャムを試してみたい方は、レシピサイトを検索するとジンジャージャムのレシピがたくさん掲載されています。旬のフルーツを合わせてみたり、甘さを抑えてみたりとアレンジしてみるのも楽しいですね。糖質を控えたい人には、バターに細かく刻んだジンジャーを混ぜたジンジャーバターもおすすめです。濃厚バターもジンジャーでさっぱりした風合いに。バターコーヒーにも活用できます。
痛みの緩和にも「グラノーラボウル」
すりおろしたジンジャー(約3cm分)を蜂蜜や溶かしたココナッツオイルに混ぜて、グラノーラにかければ完成するグラノーラボウル。抗炎症作用のあるジンジャーは、アメリカでは、特に関節系リウマチによる痛みの軽減に効果が見られるというリサーチ結果もあります。
パワーブースターに「スムージー&プロテインシェイク」
朝のエクササイズ後に朝食として飲むスムージー、プロテインシェイクやコールドプレスジュースにパワーブースターとして生姜の絞り汁を追加。ヘルシーなジンジャーブースターは、代謝アップで消費カロリーを上げ、殺菌作用で風邪などウィルス性疾患の予防にと健康的な体力作りをサポートしてくれます。疲労回復やエクササイズ後の体の痛み、生理痛を和らげる鎮痛効果も期待できます。
食べ物にも飲み物にも!オールマイティーな「ジンジャーシロップ」
パンケーキ、ワッフル、オートミールから朝のドリンクまで、朝食全般に使いやすいジンジャーシロップ。アメリカのジンジャーマニアの間では、ジンジャーとサトウキビ糖のみで作られている「ザ・ジンジャーピープル(The Ginger People)」社の「オーガニックジンジャーシロップ」が人気です。こちらは、日本でもネット通販で購入できるので、アメリカン朝食用に購入してみてもいいかも。
いやいや、やはり自家製のジンジャーシロップでヘルシーな朝食を楽しみたいという方には、簡単に作れるアメリカ流ジンジャーシロップの作り方をご紹介します。パンケーキやワッフルだけでなく、ミルクやコーヒー、紅茶などにも使うことができて、さまざまなメニューに応用の効くシロップです。
簡単!自家製ジンジャーシロップのレシピ
<材料>
- 皮をむいて薄くスライスした生姜・・・1/2カップ
- 砂糖・・・1カップ
- 水・・・1カップ
材料を全て鍋に入れ30分間弱火で煮たら、茶こしなどでこして出来上がり!
※冷蔵庫で約1週間保存できます。
ジンジャーでスイーツなブレックファースト
アメリカ人は甘いモノが大好き。朝食は一日に始まりだからこそ、パワーチャージでスイーツのようなパンケーキが頻繁に登場します。一週間頑張ったご褒美の週末には、アメリカンならではのブレックファーストはいかがでしょう?
パンケーキはアメリカンブレックファーストの定番ですが、こちらは砂糖、タピオカ粉、生姜、ココナッツオイルを原料に持つジンジャーキャンディーを入れて焼き上げたもの。ナツメグとシナモンも入れてスパイスアップさせたパンケーキです。
グルテンフリーパンケーキ、ココナッツフラワーのパンケーキ、ローカーボ(低糖質・低炭水化物)パンケーキなどさまざま。でもフルーツは外せないのがアメリカンブレックファーストのパンケーキです。ジンジャーシロップで甘さとヘルシーさも底上げ!
生姜はこのような保存法も!
生姜は冷蔵庫に入れておいてもすぐにカビが生えたり、水分が抜けてシワシワになっていたりと使い切れずにいたのですが、保存容器に生姜の塊が全部浸かるくらい水をいれて、冷蔵庫で保管すると良いと知り、試してみたら1カ月くらいは余裕で持ちます!2~3日ごとに水を取り替えるだけで、鮮度も風味もそのままで最後まで使い切れるようになりました。ぜひお試しを!
朝食なら温活習慣にしやすい!
「温活」は続けていくことが大切です。ランチや夕食は毎日メニューに変化がありますが、朝食は決まったものを食べることが多いので、いつものメニューにプラスするだけという手軽さは、習慣にしやすいという利点がありますよね。
私は代謝の衰えと肌の乾燥が気になっているため、朝のコーヒーをジンジャーコーヒーに変えてみました 。マグカップの底に沈殿していた生姜を最後の一口とともに胃に流し込むと、スパイシーな刺激が目だけでなく胃も目覚めさせてくれるような感覚で、体に喝を入れられた気分になります。冷蔵庫に残っていた使いかけのジャムに刻んだ生姜を入れて”即席ジンジャージャム”にしたりと、アメリカ流に簡単アレンジで温活中です。気負わずに気楽な気持ちでスタートする温活、きっと「継続は力なり」の効果を体と肌で感じられるはずです。
参照
https://www.healthline.com/health/food-nutrition/ginger-breakfast#1
https://www.everydayhealth.com/diet-nutrition/diet/ginger-nutrition-facts-health-benefits-alternative-uses-more/