新しいビューティートレンドは 寝ている間にスキンケア

私たちの体は寝ている間に傷ついた細胞のダメージを修復しています。だから、質の良い睡眠は『最高の美容液』と言われるくらいスキンケアには大切なのです。この「ビューティー・スリープ」は美肌を目指す女子の間ではもはや常識ですが、最近のトレンドは「寝ている間のスキンケア」。スキンケア効果が期待できる素材で作られた枕カバーや寝ている間につけるパック、スキンケア効果が期待できる睡眠サプリなど、睡眠の美肌効果を最大限に利用したスキンケアグッズが話題になっています。


美をつくるビューティー・スリープ

寝不足が続くとブツブツと吹き出物が出来たり、肌のくすみや乾燥、目の下のくまなどが気になったりしませんか。反対に、ぐっすり眠れた日は肌の調子が良いという経験もあるはずです。

睡眠は驚くほど肌に影響を与えます。なぜなら、眠っている間に細胞が活発になって再生が行われ、傷ついた細胞のダメージを修復しているからです。そして、ダメージの回復にはおよそ6時間かかると言われています。最適な睡眠時間には個人差がありますが、7〜8時間が理想的です。また、睡眠は90分サイクルでレム睡眠（浅い眠り）とノンレム睡眠（深い眠り）を繰り返しているので、このサイクルに従って睡眠時間をとると翌朝の目覚めが良いそうです。私の場合は7.5時間の睡眠だと自然にスッキリ目覚めることができます。

睡眠は美肌効果の他にも疲労回復や免疫力の向上、アンチエイジング効果もあるのでしっかりとりたいもの。でも、なかなか寝付けない、ぐっすり眠れない、忙しくて充分な睡眠時間がとれないこともありますよね。細胞の再生、修復が活発に行われるためには睡眠時間だけでなく、睡眠の質も大切です。睡眠の質を上げるには以下のポイントを参考にしてみて下さい。

• ・就寝の1時間前は、携帯電話、パソコン、テレビを見ない、暖色系の照明にする。携帯電話やパソコンなどの画面や蛍光灯などの明るい光は入眠を妨げます

• ・午後2時以降のカフェインは控える。カフェインの効果は6時間続くと言われます

• ・寝る前の飲酒は控える。お酒は深い眠りを妨げます

• ・夕食は就寝の3時間前に済ませる

• ・毎日朝日を浴びる。体内時計がリセットされてメラトニン（睡眠ホルモン）の分泌が良くなります

• ・寝つけない時は「バレリアン（カノコ草）」のハーブティーを飲む。睡眠薬、鎮痛剤として古くから欧米で飲用されています

• ・就寝時にリラックス効果のあるラベンダーやカモミール ローマンなどのアロマオイルを利用する

寝ている間のスキンケア

最近は美肌をつくる睡眠に着目した、寝ている間に行うスキンケアが話題になっています。睡眠中は細胞が活性化するのに加え、日中に受ける紫外線や大気汚染によるダメージの心配がなく、化粧品による妨げがないので絶好のスキンケアタイムというわけです。就寝前に顔全体につけて朝にオフするクリームタイプのマスクやシートマスクを始め、寝ている間に古い角質を取り除くピーリング剤やアンチエイジング成分を繊維に織り込んだアイマスクなどさまざまなスキンケア製品が続々と登場しています。寝ている間のシートマスクは寝返りをしたらどうなるんだろうと少し心配になりますが、お手入れの時間が短縮できそうですね。

また、ニキビや肌荒れでお悩みの方には、抗菌作用に優れたスキンケア枕はいかがでしょうか。特殊なシルバーイオンテクノロジーを採用し、ニキビや肌荒れの原因となるバクテリアの繁殖を防ぐそうです。興味深いところでは、その名も『ビューティー・スリープ』という商品名のサプリメント。こちらはドリンクタイプで、細胞の代謝に必要なミネラルやビタミンと抗酸化物質、さらにメラトニンやGABAなど睡眠をもたらす成分も配合されています。肌のうるおいと弾力をサポートするそうです。

時にはメイク落としも面倒くさくなってしまうこともありますが、最高の美容液を作ってくれる睡眠を見直して、就寝前のスキンケアは怠らないようにしましょう。