メイクやファッションよりも女性を美しく見せるもの
感動する心と情熱を持った生き方
それが私の笑顔の秘密

Episode 2
宝石店オーナールース・レヴィー

永遠に受け継がれる美しさ – 宝石の輝きと家族の絆

ハンティントン・ビーチの隣街。閑静な高級住宅地として知られるニューポート・ビーチの一角に「ゲイル・ジュエラーズ」という宝石店があります。

ゲイルジュエラーズのルース・レヴィーさん

こぢんまりとした店構えですが、地元で愛されているお店。オーナーのルース・レヴィーさんも活躍する女性経営者としてローカルメディアで取り上げられています。

ルースさんの家系は祖父母の代から宝石店を営んできました。彼女の両親は宝石学校で知りあったそう。家族全員が宝石ビジネスに関わり、宝石に囲まれた環境で育った彼女は、物心ついた時から“自分も宝石の仕事をする”と決めていたそうです。

ゲイル・ジュエラーズ内装

「子どもの頃、お店で母の仕事が終わるのを待ちながら、よく妹と宝石屋さんごっこをしていていたのだけれど、いつも私がお店の人をやりたくて、妹がお客さん役。その頃から働く母に憧れを覚えていたのかもしれませんね」

同じ家庭で育ったルースさんの妹の方は、宝石にあまり興味がなく、幼児教育という全く別の進路を進まれているそうです。この道を選んだのは、宝石店の娘として育ったという環境だけではなく、宝石にまつわる何かが彼女を惹きつけてやまなかったからなのでしょう。

「小さい頃から、宝石が大好きでした。美しい輝きはもちろんのこと、洋服やバッグなどと異なり、流行にとらわれず、一生身につけられるというところ。世代を超えていつまでも受け継がれるところも魅力的です」

ゲイルジュエラーズ作品

店内できらめいている作品の数々。一つ一つは小さなピースでも、贅沢に石があしらわれており、それぞれが大きな存在感を放っています。角度によって輝きの色が無限に変化し続けるので、いつまで見ていても飽きません。これが宝石の持つ引力のなせる業なのか……視線を外すことができず、宝石の中に引きこまれそうになりました。

ゲイルジュエラーズ作品

ゲイル・ジュエラーズで取り扱われているのは、全てオリジナルのアイテムで、ブランド品の数々はこの店にはおいてありません。大量生産のデザインではなく、一人一人の好みや予算にぴったりあったその人のための宝石を作ることにこだわっているからです。

人が宝石を買うのはどんな時でしょう。ゲイル・ジュエラーズで扱われている宝石は、自分へのご褒美として気軽に買えそうなシンプルなものから、中には車1台、家が1軒買えてしまうくらいの豪華なものまでさまざまな種類が揃っています。しかし、それがどんなものであっても、きっとこのお店を訪れる多くの人は何か、他のものでは変えがたい「特別さ」を求めて宝石を手に取るのではないでしょうか。婚約、結婚、自分にとって大切な記念日など……。ルースさんがこの仕事をしていて一番嬉しいのは、宝石を通じてお客様の人生の「もっとも幸せな瞬間」の一部になれることだそうです。

宝石を鑑定する父親

若いカップルの婚約指輪、100年も昔からその家に受け継がれている宝石のリフォームや、両親の代から付き合いがあるお客様の結婚記念日のための宝石。お客様とのエピソードは数えきれません。

ルース・レヴィーさん

宝石の魅力や仕事の楽しさについて、語っても語り尽くせないというくらいに言葉が溢れ出してくるルースさん。でも、彼女は完全な仕事人間というわけではありません。仕事以外の彼女のもう一つの情熱、それは“家族”。5歳の時から家族ぐるみの友達だったという夫のブライアン、宝石の仕事へと導いてくれた両親、まるで親友のようだという妹……ルースさんの周りを暖かく包む家族のメンバーの中に一番最近加わったのが、2ヶ月前に生まれたばかりの娘さん。今のルースさんにとって一番大事な存在で、毎日大きくなっていくのが待ちきれないそう。

愛娘とビーチを散歩

「子どもが産まれたことで、生活は大きく変わりました」

これまで自分自身のために使っていた時間。そのほとんどを赤ちゃんの世話をすることに費やすことになり、戸惑いを感じることもあったと言います。仕事と子育ての両立は、アメリカでも多くの女性が直面する問題。それでも、産後1ヶ月半で仕事へ復帰できたのは、両親や夫をはじめとする周囲の理解とサポートがあったおかげだそうです。娘を抱きながら、家族へ感謝するルースさんの眼差しは、宝石にも負けないほど輝いていました。

お母さんと娘さんと一緒に

そんなルースさんにとって「美しさ」とは何なのでしょう。宝石のデザイン販売を通じて常に「美しさ」を追い求めているルースさんですが、女性の美しさは、自分自身のことを、外面も内面も含めて好きになることではないかと言います。

お気に入りのカフェでランチ

「毎日の生活の中で自分自身のことを好きでいるかどうか。“幸せ”だと感じているかどうか。それが美しさとなって外に滲みでるのではないかしら。私は太りすぎないように気をつけてはいるけれど、体重計の数字に一喜一憂したくはありません。たまには美味しいレストランでの食事を心から楽しみたいのです」そう笑ったルースさん。しっかりした印象を受ける彼女のおちゃめな一面が垣間見えた気がしました。

Ruth Levy (ルース・レヴィー)

Ruth Levy (ルース・レヴィー)

祖父母の代から続く宝石店の家系に生まれ、幼い時から宝石に親しむ。 カスタムデザインジュエリーに特化した宝石店「ゲイルジュエラーズ」の店主として現在はニューポート・ビーチとパーム・スプリングスに2店舗を経営中。
Gail Jewelers http://www.gailjewelers.com/

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