「美食の街・フランスのバスクに行こうよ!」第12回:やっぱり「パリ」は美味しかったVol.1
スペインバスクの「サンセバスティアン」を出発して3日目。前回お知らせした「モンサンミッシェル」から偶然乗せていただいた観光バスで5時間、パリのオペラ座の前に到着しました。さて、今回からはパリで過ごした数日間についてご報告しましょう。
市内移動はタクシーよりウーバーがおすすめ!
さて、オペラ座前到着時刻は夜の9時頃。予約していたホテルはちょっと離れたところにあります。ガイドさんに「タクシー乗り場で乗ってもいいけどウーバーの方が安全よ!」と薦められて、初パリのウーバーでホテルへ向かいました。都心?に近くてあまり大きくなくて…と選んだ場所が14区にあるホテルM。こじんまりとしたお城みたいな外観で、とても清潔。なんといってもトラウマであったエレベーターが普通に乗れるものであったので安心してお買い物ができます。
さて、「パリに来たのだから美味しいものを!」と、その前に行きたかったキャバレー「ムーランルージュ」を目指します!
きらびやかな大人の世界、ロートレックがいた時代にタイプスリップ
ミュージカルが好きな私は海外に行くと、何かしらのショーを見に行きます。パリでのお目当ては「ムーランルージュ」。キャバレーといわれる(日本も昔はありましたね…、年代がバレしまうかしら?)大人がお酒を飲みながらフレンチカンカンや大道芸のショーを見るところ。ムーランルージュは1889年に誕生。「モンマルトル」にあり、フランス語で「赤い風車」という意味の通り、建物の屋根には赤い風車がありました。
昔、画家のロートレックが通いつめ、踊り子たちをモデルに描いたポスターが有名で、そのストーリーは映画にもなりましたね。戦後にはあのエルビス・プレスリーやフランク・シナトラがステージで活躍していたそうです。
店内に入るといたるところから「ポンッ!」とシャンペンを開ける音がします。薄暗くて、赤いランプがちらほらしていて、きらびやかな大人の社交場という雰囲気。席に案内され、早速シャンパンがサーブされました。
現在は観光用にショーが一日2回あって、私は遅い方の23時からのショーに行きました。ショーは撮影禁止だったので残念ながら写真はありませんが、本物のフレンチカンカンは圧巻です。機会があったらぜひ、行ってみてくださいね。
ムーランルージュは、日本語の公式サイトもあり、日本での予約も可能です。ツアーもあります。日本から事前に予約しておくと安心かもしれませんね。
王道の観光スポット「ベルサイユ宮殿」
フランスといえば、フランス革命で処刑されたマリー・アントワネット、というほど私たちの年代にとっては特別な存在。なぜかというと、昔一世を風靡した漫画家の池田理代子の『ベルサイユのばら』(またもや年代がバレますね…?)が影響していますね。というわけで、ベルサイユ宮殿へ行ってきました。
事前に時間も予約したのに、待たされること2時間!入口は一箇所ですが、セキュリティーも、なんと一人。一人ずつ荷物の中身見て、ボディーチェックして…とこれでは待ちますわ…。あのシステムは何とかしていただきたいものです。
やっとの思いで入館したところ、人の多さにビックリ!観光客が見ることのできる箇所はほんの少しで、あとは絵画が展示された美術館でした。もっと、マリー・アントワネットやその時代の人たちの暮らしや、実際使っていた部屋を見ることができるのかと思いきや、そうではありませんでした。これならまだ、ハワイのイオラニ宮殿の方が見どころあると思いました。
マリー・アントワネットが処刑されたのはベルサイユ宮殿ではなく、パリのコンコルド広場ですが、そこを通った時の方が、宮殿よりも何かしらの重みを感じました。
当時の王族の肖像画がありました。本当にあんな服着ていたのですね、重そうです。毎晩のように舞踏会が行われていたという部屋は、確かにゴージャスなシャンデリアがたくさん下がっていましたが、まるで新しい建物のよう。なぜか歴史の重みを感じられなかったのは、私だけでしょうか?
パリの最も有名な観光名所なので外せないスポットですが、かなりな時間を取られてしまうので、余裕を持ったスケジュールを組んでおく必要があります。
パリでブラブラ美味しいもの探し
まずはベルサイユ宮殿近くのマルシェに行きました。そんなに大きくはなかったのですが、新鮮な野菜に鮮魚。なんといってもパンがとても美味しそう!でも、グルメ旅はこれから。ここでお腹を膨らませている場合ではないので、このマルシェでは黒イチジクを200g程買って食べ歩き。香りがよくて甘くて最高でした。全部食べた後に「写真を撮るの忘れた!!」と思い出したので残念ながら写真がありません。ごめんなさいね。
オリーブもいろいろな種類がグラム売りになっています。「近所に住んでいたら毎日買いに来るのにな」と思いながらぐっと財布を開けずに我慢。毎回思うのですが、旅先で食材やお菓子、おつまみを買っても食べ切れないで捨ててしまうのがオチ。もったいないから買うのは止めようと思うのですが、ついつい手が出てしまいます。学習しないといけませんね!
フランスはパンとチーズが本当にヤバい!どれもこれも美味しそうです。「なんですか?」と思うほどパンからチーズが溢れています。口内では唾液も溢れます。
マルシェから黒イチジクを食べながらブラブラと歩いていたら、可愛らしいお店を発見しました。さっそく中に入ってみると…。
所狭しと、あらゆる種類のチーズがズラリと並んでいます。ディスプレイも素敵で、またもや欲しくなりました。しかし、チーズもスペインよりかなり高額。今回は見送りました。さすがパリです。第8回でもお伝えしましたが、スペインとフランスだと、やはり物価はフランスの方が高いため、各地での予算配分をしておくと、後で慌てることもないのでおすすめです。とはいえ、誘惑は多く、予定通りには行かないものですが…。
さて、「あれ?まだレストランが登場していないのでは?」と思われたのではありませんか?パリでは食べたいものがあり過ぎて、しっかりと綿密な食い道楽スケジュールを立て挑みました。今回では、とてもお伝えできそうにないため、次回にまとめてたっぷりとお届けします。しばらくお待ちくださいね。
参考:
ムーランルージュ日本公式サイト http://moulin-rouge-japon.com/
【バスク旅行記】
『“美食の街・スペインのバスクに行こうよ!”第1回:旅路編』
『第2回:ビルバオ紀行編
』
『第3回:バル巡り編(サン・セバスティアン)』
『第4回:爆走バスで行くゲタリア・美術館編』
『第5回:ゲタリア・世界一のアンチョビとレストラン編』
『第6回:シドレリアの「チョッツ!」チャレンジ編』
『第7回:スーパー巡りと「トルティージャ」朝食レシピ編』
『“美食の街・フランスのバスクに行こうよ!”第8回:大人可愛い「サン・ジャン・ド・リュズ」編』
『第9回:バスクの中心街「バイヨンヌ」編』
『第10回:日本人にも大人気「モンサンミッシェル」前編』
『第11回:日本人にも大人気「モンサンミッシェル」後編』