マルチタレントロングボードフリースタイリスト、ナタリープルート。Tom Flinchbaugh(@toms_wurld)

マルチタレントロングボードフリースタイリスト、ナタリープルート。Tom Flinchbaugh(@toms_wurld)

アメリカ版『b.glenish!』は、自分らしく輝く女性に着目し、インタビューを通して、彼女たちの生き方や美しさの秘訣をご紹介しています。今回は、米企業が注目する若きインフルエンサー、ロングボードフリースタイリストのナタリー・プルートさんに迫り、彼女を輝かせるものについて伺いました。

ワシントンD.C.で生まれ育ち、現在はLA(ロサンゼルス)に住んでいる20歳の彼女が情熱を注ぐ2つのものとは「ロングボード」と「フィルモグラフィー(映像関連全般)」。約5年前にスケートスケートボードを始め、ロングボードでのフリースタイルダンスを得意としています。現在、米国企業「トラベロール・ロングボード(Travelol Longboard」)「カリバー・トラック・カンパニー(Caliber Truck Company)」及び「スケートボード・オレンジ・ウィール(Skate Blood OrangeWheels)」からスポンサーを受けているナタリーさん。 YouTubeやInstagramは、今や、彼女が夢中になる2つの分野をまとめて、世界へ発信させるプラットフォームとなっています。

彼女自身の言葉によれば、「ロングボード・フリースタイリング」は米国ではあまり人気がないとのこと。米国で開催される大会は一般的に小規模ですが、主要な国際大会は、オランダで行われ、中国でも一度開催されているそうです。

ロングボードの魅力

「ロングボード・フリースタイリング」とは何ですか?スケートボードと何が違うのですか?

Tom Flinchbaugh(@toms_wurld)

Tom Flinchbaugh(@toms_wurld)

ナタリー

「“ロングボード”は単にスケートボードの長いバージョンです。ロングボードは平らな地面に制限されていますが、スケートボードはサイズが小さいため、レール、階段、その他の障害物上でも使用できます。にもかかわらず、ロングボードは、複雑なフリップやジャンプをすることなく、より多くの空間と自由自在さによって“流れるような”“派手な”動きができるのです」

ナタリーさんの所見では、スケートボードは男性の間でより人気があり、ロングボードのコミュニティはより多様のようです。簡単にいえば、LAでは、長かろうが短かろうが、全ての人にボードが用意されているともいえそうです。

まず、ロングボードのどこに魅力を感じたのですか?

ナタリー

「私はいつもスポーツや陸上競技に夢中になって育ちました。兄が大学に行くときに、スケートボードをくれたのがきっかけで始めました。まだ運転免許が取れなかった私は、学校への登下校、友だちや親戚の家に遊びに行くときにボードを使っていました。

今では、ロングボードは純粋な楽しみであり、スケーティングコミュニティ全てにおいて、新しい友人との出会いを楽しんでいます」

あなたが過ごしたことのある東海岸では、ロングボード・フリースタイルはどのくらい人気があるのですか?

ナタリー

「東海岸では西海岸と比較した場合、ロングボード・フリースタイルの文化は非常に少なく、ほとんど存在しません。このスポーツは、間違いなくLAに限定されています。私が見る限り、伝統的なスケートボードが最も人気のあるジャンルで、ダウンヒル・ロングボード、次にロングボード・フリースタイルの順ですね」

将来、ロングボードは世界的にどのような方向に向かうと思いますか?

ナタリー

人々はコミュニティを大切にしています。私は、コミュニティが成長し続けることを期待していますが、特にこの一年、コロナ禍のおかげで、それを目の当たりにしてきました。私は人にインスピレーションを与えることが大好きなので、人々が最初の一歩を踏み出すときに、自分がガイドやメンターになっているのを感じました。将来的には、自分のボードショップを開くか、自分のブランドを立ち上げることも考えています。

ロングボードをメインに活動されているようですが、映像関連の分野への興味についても少し触れていましたね。

ナタリー

「2020年にLAの“ニューヨーク・フィルム・アカデミー”を卒業しました。そこでは、自分のYouTubeチャンネルのブログと並行して、ショートフィルムやミュージックビデオの制作をしていました。スケートが大好きだけど、フルタイムのキャリアとして映画に集中したいですね。そして趣味でロングボードを続けたいと思っています。現在はフリーランスの撮影監督として活動しています。演技にも興味がありますので、いずれは…。」

これまで、男性が中心となっているスポーツで、何らかの障害や固定観念にぶつかったことはありますか?また、スケートボードやロングボードを始めようと思っている女性に何かアドバイスをお願いします。

ナタリー

「私の正直な経験では、このコミュニティの皆が信じられないほどオープンマインドで受け入れてくれていると感じています。ほとんどの場合、私をサポートしてくれて、失礼なコメントなど、一度もありません!

一部の女性は、スケボのような男性優位のスポーツを始めると、ある種の気を引くと神経質に感じがちです。これに対しては、私は本当に“ただ、やってみて!”と言いたいです。今いる場所から一歩出て、新しいことに挑戦するのはとてもクールなこと!ただ、外に出てスケートをするだけでもいいのです。それは最高だし、とても刺激を受けることだと思うのです。

もし心配なら、最初の数回は、親しい女友だちと一緒に、笑ったり、冗談を言ったりしながら。これは、自分と他の人との競争ではないのですから!」

ナタリーさんは、女性スケーターの間でサポートコミュニティをつくることを目的としたグループが増えていることにも言及しています。例えば、「ガールスウィル(GRLSWIRL)」は、互いをサポートし合い、イベントや練習会を主催する若い女性たちで溢れているコミュニティです。また、彼女は、多くの女性フォロワーが自分に自信を得るために彼女に注目していることを知り、そんな役割を担うこともとてもうれしく思っているのです。

私を元気づけ、そして前に進めさせてくれるもの

学校や私生活でつらい日があったときは、どのようにして元気を取り戻していますか?

ナタリー

落ち込んでいるときは、特に、外に出て、スケートやランニングなどアクティブなことをするのが好きですね。音楽を聴いたり、映画を見たりするのも、気分を盛り上げてくれますし、創造的なモチベーションを高めてくれます。さらに、友だちと過ごすこと、そして、彼らが目標を達成しているのを見ると、とても元気づけられ、前へ進ませてくれますね。

ナタリーさんの気になる映画は、ファンタジーと現実の両方を描いたもの。映画を見て、あるプロットの詳細やテーマについて考えるのが好きだそうです。好きなジャンルは、スリラー、ホラー、アクション。また、『パーフェクト・ブルー』『パプリカ』『東京ゴッドファーザーズ』などのアニメ映画を監督した今敏さんにも注目しているのだとか。

「お気に入りの音楽はメロウな電子音楽とインディーロック!」とフレッシュな笑顔のナタリーさんです。

コロナ禍の一年、多くの方の人生に影響を与えたと思われますが、そのような困難な時期に、どのような気持ちで過ごされていましたか?

ナタリー

「パンデミックが始まったとき、実は、私はまだ学校にいて、2020年9月に卒業しました。いわゆるこれまで行ってきたような卒業式がなく、クラスメイトや友人と物理的に離れていたことは確かに大変でした。しかし、世界にはもっとひどい目に遭っている人がたくさんいることを知って、謙虚な気持ちになりました。

今は、映画業界でキャリアを見つけて、西海岸に戻ることを楽しみにしています。パンデミックのおかげで、以前は時間がなかったクリエイティブなプロジェクトに取り組む時間が増えました」

美しさとは優しさ

『b.grenish!』の母体は、日本のスキンケアブランド「ビーグレン」ですが、私たちは、「美しさ」とは外見だけではなく、自分の最高の人生を充実し生きることだと考えています。
「美しさ」「幸せ」「ウェルビーイング」をご自身ではどのように定義されていますか?

ナタリー

「私にとって、優しさは“美しさ”の最も大切な要素です。母が幼い頃に教えてくれたのは、“たとえ誰もが私に優しくなくても、常に誰にでも優しくする”ということ。愛とポジティブさを広めることで、強い気持ちが生まれます。それこそが真の“美しさ”だと思っています」

ナタリー・プルートの次なる冒険をSNSフォロー!

40K以上の驚くべきソーシャル・フォロワーを持っていますね。どのようにしてオンラインコミュニティを確立したのですか?

ナタリー

「私のフォロワー数は、フォロワーとのつながりを保ち、フォロワーと関わり続けることと、一般的なセルフブランディング(一貫性と信頼性)のおかげだと思います。私はフォロワーの数よりも、実際の会話やともに分かち合った思い出を大切にしています」

彼女の現在のファンベースについての一言。「一つの大きな家族のようなもので、ゆっくりと成長を重ねています。これまでのサポートにとても感謝しています」

2020年の卒業時に家族と一緒に。

ナタリー・プルート 2020年クラス 家族と一緒に撮影

ナタリーさんは、このパンデミックの中、皆が安全で健康でいられるよう願っていると語ります。また、彼女は日本の文化(それも食!)に興味があるので、近いうちに日本を訪ねたいのだとか。L.A.の地元の日本食レストランは、彼女のお気に入りの場所の一つでもあるのです。

下記にナタリーさんのオンラインプラットフォームのを全てをご紹介します。ぜひ、気軽に挨拶しに訪れてみてください。また、新鮮な驚きを得られることでしょう。

インスタグラム https://www.instagram.com/nataliepluto/?hl=en
Youtube https://www.youtube.com/c/NataliePluto/featured
TikTok (@nataliepluto)
ウェブサイト https://nataliepaigepluto.com

英語版の記事はこちら

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