ハリウッド女優サラ・G・バクストンのライフスタイルとウェアブランド「トュトュブルー(TUTUblue)」
太陽のもとで過ごすといえば、何百万人ものローカルや観光客で賑わうカリフォルニア。人々は太陽の光をさんさんと浴びながら、さまざまな活動を楽しんでいます。
ハリウッド女優であり、自身のウェアブランド「トュトュブルー(TUTUblue)」を経営する企業家でもあるサラ・G・バクストン(Sarah Buxton)さんもその一人。サーフィンやハイキング、ローラーブレードなどで余暇を過ごします。アメリカ版『b.glenish!』は、自分らしく輝く女性に着目し、インタビューを通して、彼女たちの生き方や美しさの秘訣をご紹介しています。今回は、サラさんに着目し、キャリアやライフスタイル、ハリウッドでのこぼれ話など伺います。
ブランドの設立と人気テレビシリーズ『シャークタンク(Shark Tank)』
サラさんのアパレルブランド「トュトュブルー(TUTUblue)」は、肌の3箇所にもおよぶメラノーマの診断を受けた彼女自身の体験から誕生しました。
「トュトュブルー(TUTUblue)」は、紫外線から身を守るスイムウェアとアウトドアウェアのブランド。米国の3大テレビ局の一つABCの人気番組、ビジネスリアリティテレビシリーズ『シャークタンク(Shark Tank)』のシーズン7に初めて登場し話題になりました。彼女は、自身のブランドを「ミステリアスだけど楽しくて、ファッショナブル、そしてしっかり肌を守るブランド 」と表現しています。
サラさんは皮膚科での診断を受けた後も、太陽の下で過ごす「安らぎと喜びをもたらす時間」を諦めることはできなかったそうです。当時、幼い子どもがいた彼女は、油分の多い日焼け止めを塗りたくることなく、アウトドアを楽しむ方法を考え始めました。
サラ
「最初にブランドを立ち上げたのは2015年のことで、『シャークタンク(Shark Tank)』にアピールする準備はできていました。ブランドがあまりにも新しかったので、オファーはありませんでしたが、かなり露出したので、広告主から四六時中電話がかかってきていましたね。
誰もこのような事態になるとは想像していなかったコロナパンデミックでしたが、おかげで私は、もう一度やり直すことができました」
さらに肌を守るために
サラ
「トュトュブルー(TUTUblue)」を身につけることで恩恵を受けたという方々から驚くべきストーリーやメールをたくさんいただきました。これらが前に進むための最大のインスピレーションになっています。私はもともとリスクを取るタイプなので、人々を守り続けることができるのであれば、誰も私を止めることはできないでしょうけれど」
お客様から心温まるフィードバックを得られるビジネスを運営していると、落ち込み、困難に直面しても、その時間は一瞬たりとも無駄にはなりません。サラさんがブランドを立ち上げるきっかけとなったのは彼女自身の肌トラブルでしたが、その姿勢が180度変わったのも自然なことといえそうです。
スーパーの7列目通路でスカウト
サラさんの子ども時代は体操競技に費やしており、砂の上で側転したり、アクロバットの練習をしたりと、今では本人も羨むほどの俊敏さを発揮していました。驚くことに、子どもの頃から何度も芸能関係者から声をかけられ、サラさん自身も女優としてのキャリアを確立したいと考えていたそうです。
サラ
「私に声をかけてくれた女性は、実は家の近所に住んでいました。彼女の父親は有名な脚本家で、私の母も彼女とは知り合いだったので、これは信頼できると思えるチャンスでした。
私は高校時代から精力的に活動し、CBS(米国3大テレビ局の一つ)のTVシリーズ『トゥー・グッド・トゥ・ビー・トゥルー(Too Good to Be True)』に出演しましたが、残念ながらこれは失敗に終わりました。しかし、このときから全てが変わりました。早いキャリアのスタートを支えたのは、自分の中にある炎のようなものでした。多くの人がそうであるように、私もたくさんの夢を抱いていますが、大胆なリスクを取ることを恐れず、自分の心の中にあるビジョンを全面的に打ち出し、具現化してきました」
サラさんは、ハリウッドで成功するためには、従わなければならない特別な公式や魔法のヒントがあるとは思っていません。むしろ、同じようなことに興味を持っている人には、カメラが回っていないときでも、自分の技術を完璧にすることにエネルギーを注ぐべきだとすすめています。
サラ
「今日では、ソーシャルメディアで自己発信することがとてもに重要視されています。採用担当者の興味を引くためには有効ですが、あまり気にしないようにしてください。少なくとも私は、有名になるためではなく、クリエイティブな表現の手段としてソーシャルメディアを楽しんでいます」
備えあれば憂いなし
サラ
「コロナ禍でも仕事をし続けています。素晴らしい演技指導者のもとで、Zoomクラスを受講していますよ。そうですね、エージェントとの契約、最適なPR写真の準備、それらは全て重要です。しかし、自分のスキルを上げ、完成させるよう自分で責任を持つこと以上に大切なものはありません」
サラさんは、役者業はプロのスポーツ選手が体調やスキルを維持するのに似ているといいます。毎日、自分のスキル向上に取り組んでいなければ、すぐに錆びついてしまい、軌道から外れてしまいます。指標は重要ですが、結局は集中力を維持することが大切なのです。
TVシリーズの『サンセット・ビーチ(Sunset Beach)』と『ザ・ボールド・アンド・ザ・ビューティフル(The Bold & The Beautiful)』は、サラが最も大きな飛躍を遂げた作品です。彼女は、役のセクシーな女性、「愛と憎しみ」に満ちた人物像で瞬く間に世界中に知られるようになりました。
サラ
「ある週末に夫とローマに行ったとき、突然、周りの人が私をキャラクター名で呼び始めたのを覚えています。“モーガン!アニー!”って、可笑しかったですね。
その頃、私はアメリカでは次の仕事や新しいエージェントを見つけるのに大変苦労していましたが、ここイタリアでは、誰もが私のことを知っているのです。番組の看板があちらこちらにあって、本当に違うと感じました」
ジョニー・デップの悪ふざけ歓迎パーティー
『21ジャンプ・ストリート(21 Jump Street)』と聞くと、すぐに2012年のアメリカ映画での「チャニング・テイタム」と「ジョナ・ヒル」が思い浮かぶのではないでしょうか?そんな方はもう少し、クラッシックなテレビ番組をチェックする必要があるかもしれません。
『21ジャンプ・ストリート(21 Jump Street)』はハリウッドのAリストスター、ジョニー・デップが初めて大ブレイクした80年代後半のTVシリーズです。サラはトリナ役でシーズンが始まってからすぐに出演しました。
サラ
「撮影現場で新参者であることは緊張しますが、打ち解けられるものです。ある晩、バンクーバーのアパートで、夜中の3時に誰かがドアベルを鳴らしたんです。覗き穴から外を見ると、2人の男性の頭の後ろ側しか見えませんでした。すごく怖かったですよ」
サラさんは、笑いながら話しを続けてくれました。
サラ
「すぐにアパートのフロントに電話してみると、オペレーターが、撮影現場の俳優2人がプレゼントを持って来ていると教えてくれたのです。私がドアを開けるとすぐに、ジョニー・デップとサル・ジェンコがおもちゃやピンクのフラミンゴが入ったゴミ袋を抱えて転がり込んできて、部屋全体の模様替えを始めたんです。それが彼ら流の面白い歓迎の仕方だったんです!」
いつまでも輝きのある肌を保つための秘訣
サラさんのなめらかな肌に思わず見入ってしまいますが、まるで内側から輝いているようです。彼女はどのように美しさを求め、日々のスキンケアを行っているのでしょうか?
サラ
「私の肌はとても乾燥しがちなので、いつもオイルクレンジングを使い、その後、シンプルなクレンジング、セラム、クリームを使用しています。塗ると顔が白くなるような重い日焼け止めはあまり好きではないので、通常はメイクアップやモイスチャライザーに含まれるSPFに頼っています。夜は、濃厚なフェイシャルオイルを愛用しています。たまにラベンダーなどのエッセンシャルオイルを使ってマッサージをすることもあります。
面白いことに、“シンギングボウル(Singing Bowls)”と“サウンドバス(Sound Bath)”※が私の日課になっていて、家にいる全員にフェイシャルケアもしますよ。マスクをしたり、香木のパロサントを焚いたり、サウンドヒーリングをしたり…。夫と息子はとても気に入っています。そんなことをしていると、私は根っからエステティシャン、ビューティシャンかと思うくらいなんです」
※銅やガラスなどでできた鐘を鳴らすティベットを発祥とするリラックス法
いつでも、可能能性は無限大
サラ
「少し陳腐に聞こえるかもしれませんが、私は思いやりと愛のやりとりこそ、“美”という言葉の核心だと信じています。肉体的な美しさやその寿命は、心の美しさやどのように他者とのコミュニケーションを取っているかということのシンプルな副産物だと思うのです。スキンケアは、私にとってメディテーション(瞑想)の一種。ゆっくりとした時間を過ごし、静寂を見つけるためのひとときです。
成し得ないことなどありません。夢を持って、適切なリソースがあれば、可能性は無限です。私はビジネスの勉強をしておけばよかったなと思っています。ビジネススキルは演技の武器として持ち合わせていないものですから。でも、たくさんの本も情報もあるので、今からでも可能なことですよね」
サラさんをインスタでフォローすると、空中ブランコをしたり、自然の中で戯れていたりする姿を見ることができそうです。ぜひ、彼女の
お気に入りの瞬間をインスタでチェックしてみてください。
@sarahbuxton3
@tutublueca
英語版の記事はこちら
【これまでのアメリカ版『b.glenish』記事】
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