2022年「日本の人気スポット、きれいになれるおいしい事情」Vol.2 トレンドに敏感な日本人のハートをガッツリ掴んだ、新大久保がアツい!!女子が群がるチーズ三昧韓国フード編
「新しい日本の人気スポット」をリサーチし、食のトレンドを中心に「キレイになれるおいしい事情」を紹介している2022年「日本の人気スポット、きれいになれるおいしい事情」。Vol.1では、『カラフル&キュートな韓国スイーツ編』をお送りしました。今回は…?
ダイエットにおいては、カロリー計算が主流だった時代、太る食べ物として嫌われ者だったチーズ。糖質オフが主流となった今、食べてもOKな食材の代表となりました。もともとチーズにはタンパク質やカルシウム、ビタミンなどが豊富に含まれているので、アンチエイジングにもピッタリな食材。しかも、とても美味しいですよね!
そんなチーズをありとあらゆる料理に取り入れている韓国料理。今や若者の食の聖地といえる新大久保では、斬新な発想のチーズ料理が出現してきました。「これってホントに低糖質?」と思われるものもたくさんありますが、一食くらい大目に見てもいいはず!
Vol.2では、若者(中高年も!)のハートを鷲掴みにした、罪悪感をぬぐい捨ててでも食べたいチーズ料理を紹介します。
はじまりは、チーズタッカルビ!
「タッカルビ(鶏肉と野菜の焼き肉)」はメジャーな韓国料理ですが、そこになぜかチーズを合わせたところ大ヒット!全体を混ぜるのではなく、タッカルビをとろけたチーズにディップして食べる。「糸引くチーズ」のスタイルが大ウケし、今ではタッカルビといえば、チーズが連想されるほどになりました。写真映えするし、なんとも美味しそう!でも、この料理はいつどこから生まれたのでしょう?
日本でタッカルビが知られるようになったのは、2000年代初めの第一次韓流ブームの火付け役の韓国ドラマ『冬のソナタ』。このドラマの舞台の一つがタッカルビの故郷「春川」でした。ドラマの大ヒットとともにタッカルビが韓国料理として注目を浴びるようになったのです。
そこにチーズが加わり人気を博したのが2017年頃。どうやら韓流第2次ブーム(Kポップなど)に「チーズタッカルビ」として日本の新大久保でお目見えしたようです。「冬のソナタ」ブーム時の新大久保は、どちらかというと年齢層の高い女性がメインでしたが、Kポップ時代には10〜20代が新大久保に押し寄せ、チーズタッカルビは2018年に「流行したグルメ第1位」に選ばれました。
タッカルビは韓国の甘辛味噌コチュジャンで味付けされているので、こってり甘くて濃い味。塩味のあるチーズに絡めて食べると、絶妙な美味しさ。とろとろアツアツのチーズとタッカルビは相性抜群です。これを食べてしまうとタッカルビだけでは物足りなく感じてしまうかもしれません。
ピザみたいにチーズを乗せちゃうパターンも、おうちではアリですね!ホットプレートなら簡単に作れて、ずっとアツアツで食べることができますよ。
タッカルビをヒントにしたバリエーション料理も!
アレンジ能力の高い韓国の料理人は、「タッカルビに合うのなら」と、他の料理にもチーズを合わせています。おなじみのトッポギもチーズをジョイントすれば辛さもマイルドになって、辛いものが苦手な方にも食べやすくなります。
2021年の年末に流行っていたのが、こちらの「チーズキムチ炒飯」。グツグツ煮えたぎったチーズにキムチ炒飯と目玉焼きをぐちゃぐちゃに混ぜていただきます。キムチの辛さとチーズの塩味が絡み、崩した卵黄がマイルドに仕上げてくれます。
今や、さまざまな韓国料理にたっぷりチーズを入れてしまうのが主流に!とろりチーズにみんなうっとりです。
2021年の新大久保コリアンタウンで人気急上昇したのがこの「チーズキンパ」。キンパとはごま油と塩で味付けされた海苔でごはんと具材を巻いた韓国風海苔巻きのこと。ごはんはコチュジャンで味付けされていて、本来なら野菜と卵焼き、油揚げが巻かれているところにたっぷりのチーズが入っています。持ち上げると、トロ~リ伸びるのが楽しい!でもチーズは冷めるとすぐに硬くなってしまうので要注意!伸びないどころが、ゴムみたいになってしまう場合も…。
こちらが普通のキンパ。塩味なので、醤油などはつけずに、そのまま食べます。本場韓国では、もっと細く巻いたものが一般的で、楊枝に刺して食べ歩きします。新大久保のスーパーマーケット「ソウル市場」では、目の前で巻き上げたキンパをパックに入れて販売しています。
韓国料理ではチーズもレインボーに!
数年前から話題のレインボーチーズは、新大久保のコリアンタウンが出身地。レインボーフードといえば、アメリカのサンフランシスコやブルックリンも有名ですが、ここまで食べ物をエンターテイメントにした韓国フードは見事の一言に尽きます。伸びるカラフルなチーズは、わざと伸ばして食べるように工夫され、それを人に見せるように演出しているのです。
勢いが止まらないチーズ韓国フードの集大成
インスタ映えから拡大した韓国チーズフード人気は止まることを知りません。最近話題の「エビロールサムギョプサル・チーズフォンデュ」はその名の通り、豚肉で巻いたエビをトロトロのチーズに絡ませていただく料理。「サムギョプサル」とはスライスした豚のばら肉を焼いて、サンチュやゴマの葉で巻いて食べる鉄板焼き。そこにエビとチーズが加わった進化系がこちらです。
「UFOチキン」とは?
でも、人気ナンバーワンを長く保持しているのは、この「UFOチキン」です。何がUFOかというと、見ての通り独特の鍋もしくは鉄板がオリジナルなスタイルでまるでUFO見えるため。中央にとろけるチーズ、その周りにはフライドチキンやチーズボウルが並べられ、ポータブルガスコンロの上に置かれます。
店舗によってチキンの味付けもさまざまですが、人気なのは「プレーンフライドチキン」と「ヤンニョムチキン」。ヤンニョムチキンは甘辛いソースにあげたチキンを絡めたもの。これで2人分ですよ、すごいボリュームです。若者はペロッと食べちゃいますけどね、私たち中高年女子は2人で半分がやっと。でも心配は無用、お持ち帰りもできます。
食べ方は、フライドチキンをチーズにフォンデュしていただきます。全体がアツアツだから食べるのが大変。火を止めるとチーズが固まっちゃうから無心に食べないといけません。我に返って考えると、から揚げにチーズとは、カロリーはどれだけあるのでしょう?いや、新大久保のコリアンタウンでは、そんなこと考えちゃいけません。美味しいものは美味しく、ガッツリいただくのが正解です!
お気に入りのお店は「プングムTAK」
数あるUFOチキンで、私のお気に入りのお店がこちらのプングムTAK。店内はオシャレなカフェ風で、スタッフもイケメン揃いです。チーズキムチ炒飯もあるので、お近くに行かれたらぜひ、チャレンジしてみてください。
さて、次回は新大久保最終回、アラブ系のスーパーがあるイスラム横丁から韓国のインスタントラーメンが豊富なソウル市場まで、異国情緒な東京の街をご紹介します。お楽しみに!
プングムTAK
〒169-0073 東京都新宿区大久保1-16-14 山水林ビル 2F
03-6205-6868
https://www.pungumu.com/