美肌に!残暑の熱中症対策に!簡単&美味しい「水出し緑茶」

まだまだ続く暑さの中で、夏の疲れが溜まってきてはいませんか?疲れていると、熱中症にかかりやすいともいわれます。また、気温がそれほど高くなくても、湿度の高さから、発症してしまうのが熱中症です。こまめな水分補給には水が最適ですが、近年人気が高まっているのが「水出し緑茶」。なんと美肌にまでなれてしまう肌や体へのうれしい効果から美味しい淹れ方までたっぷりご紹介します。

 

水出し緑茶とは

美肌に!残暑の熱中症対策に!簡単&美味しい「水出し緑茶」

「水出し緑茶」は、文字通り水で淹れる緑茶です。外出先などで購入してすぐに飲めるペットボトルは便利ですが、水出し緑茶も茶葉に水を加えるだけ。コストパフォーマンスが良く、残暑の今の時期はもちろん、季節を問わずに水分補給に適した飲み物としてもおすすめします。

自分自身で作る水出し緑茶、おすすめの理由はまず「美味しさ」です。水出し緑茶にはこの上ない旨みと甘みがあり、苦み・渋みはほとんどありません。

どうして苦味・渋みがないのでしょうか?それは、お茶の味を決める主たる3つの成分は、お湯の温度と抽出時間によって溶け出す量が異なるからです。苦み・渋み成分のカテキンは80℃以上の高い温度のお湯でじっくり時間をかけることで溶け出します。

一方、旨み・甘み成分のアミノ酸は温度にあまり関係なく、水にも溶けます。つまり、お茶は水出しにすると渋みや苦みの成分が減るので、より旨みや甘みを感じやすくなるというわけです。

カテキン 苦み・渋み成分 80℃以上のお湯で溶出
アミノ酸(テア二ン) 旨み・甘み成分 水にも溶けやすい
カフェイン 苦味成分 湯温が高いと容易に溶出

冷茶と水出し緑茶の違いとは?

「冷茶」と「水出し緑茶」同じものと思われがちですが、実は別物です。

冷茶はお湯で淹れたお茶を冷やしたもの、水出し緑茶は水で時間をかけて淹れたものになります。同じ茶葉を使っても、水とお湯で淹れるのでは味が全く違うので、ぜひ試してみてください。冷茶は冷えているだけなので、お湯で淹れたお茶と同じ味。苦みや渋みもそのまま味わうことができます。カテキンやカフェインがいかにお湯で溶け出す成分かもよくわかります。また、冷茶というと緑茶をイメージしがちですが、アイスティーやアイスハーブティーなども「冷茶」に該当します。

水出しでも免疫力UPが期待できるカテキン効果

美肌に!残暑の熱中症対策に!簡単&美味しい「水出し緑茶」

苦み・渋み成分の「カテキン」。カテキンはポリフェノールの一種で、茶葉には4種類のカテキンが含まれています。そのうち50%を占めるのが「エピガロカテキンガレート(以下EGCG)」といわれるもの。炎症やアレルギーを抑える作用を持つ緑茶だけが含むカテキンで、EGCGを溶出するにはやはり80℃以上のお湯を使うのが理想です。

しかし、理想ではありますが、水出しの場合は4種類のうちのもう1つ「エピガロカテキン(以下EGC)」の働きに期待できます。こちらは、ウィルスや細菌などから体を守る粘膜免疫系の働きをよくする効果が確認されているカテキンになります。水出しの場合でも1時間ほど茶葉を浸しておけば、お湯で淹れた場合とほぼ同じように抽出されます。EGCもまた苦み成分ではありますが、とても穏やかな苦みのため、水出し緑茶の旨みや甘みを消してしまうものではありません。むしろ良きスパイスとなるといえます。

カフェインによる利尿作用の心配は?

緑茶にはカフェインも含まれています。カフェインには利尿作用がありますから、「水出し緑茶で水分補給を補給しても、利尿作用で体内から出てしまうのでは?」と思う方もいるでしょう。

確かに、昔は「緑茶に含まれているカフェインの利尿作用で、水分の吸収が阻害され脱水症状を招く」という説がありました。最近の研究では、カフェインによる脱水症状を心配する必要はないとされています。特に水出しの場合のカフェインは、お湯で淹れた時の半分程度。カフェインは60℃以上でぐんと溶け出す成分だからです。よほど大量に飲まない限り、体への刺激も少なく、就寝前の水分補給にも問題なく飲むことができます。

水出しすることで、ビタミンCも摂取!

ビタミンCは水に溶けやすく、熱に弱い成分です。しかし、緑茶のビタミンCはカテキンが安定を保ってくれるため、お湯で淹れても比較的壊れにくいといわれています。水出しならなおさらです。熱にさらされないので、より多くのビタミンCを含んだ緑茶を作ることができます。

ビタミンCは、疲労回復作用があるので、残暑の疲れた体には欠かせません。緑茶の中でビタミンCを多く含有するのは、意外かもしれませんが「煎茶」です。なんとレモンの3~5倍のビタミンCが含まれるといわれています。

ちなみに、ペットボトルに表記されているビタミンCは、緑茶の変色を防ぐためのもの。ブドウ糖を人工的に還元した食品添加物で、天然のビタミンCではありませんが、国際的にも安全性が認められている添加物です。栄養強化のために添加される場合は表示を省略できますが、酸化防止剤として使う場合は「ビタミンC」または「V.C」の表記が必要となります。

緑茶の美肌効果とは?

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緑茶は肌にも良いはずと理解してはいるものの、緑茶の何がどう美肌につながるのか漠然としてはいませんか?上記でお伝えしている、緑茶に含まれる栄養素「カテキン」と「ビタミンC」にその答えがあります。

私たちが生きていく上で欠かさずに行なっている呼吸。呼吸をする度に体内に取り込まれた酸素の一部は活性酸素に変化します。活性酸素が増え過ぎると体内を酸化させ、老化を加速させてしまうのです。加齢に負けない肌を保つためには、酸化を極力抑えることが必要です。酸化を抑える力を持つのが、緑茶の「カテキン」です。

カテキン同様に、優れた抗酸化作用があるばかりではなく、コラーゲン生成に不可欠な栄養素が「ビタミンC」です。肌にハリとつやを与え、紫外線によるメラニンの発生を抑え、シミやくすみも防ぎます。また、肌の皮脂分泌をコントロールすることで、ニキビを防いだり、毛穴を目立たせなくしたりと、多角的に働きかけてくれます。美しくすこやかな肌にとって、必要不可欠な成分です。

さらに緑茶には、カテキン、ビタミンCの他にも、ビタミンB2、葉酸、ビタミンE、ミネラルなど多種多様な美肌成分が含まれています。

本格的な水出し緑茶の淹れ方

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すっきりと美味しく飲めて、美肌や健康効果が期待できる水出し緑茶。さっそく、淹れ方をご紹介します。とにかく簡単です!ぜひお試しください。「氷出し」「熱湯氷出し」も合わせてお伝えします。

用意するもの

【茶葉】

「水出し用」として販売されている茶葉は、水出しでも手早く抽出できるように茶葉を細かくしたもの。普通の茶葉でも水出しは十分可能です。美味しさにこだわるなら、旨み成分の多い一番茶で。甘みを強くしたい時はかぶせ茶や深蒸し茶を。免疫力UPのEGCは釜炒り茶、煎茶、番茶に多く含まれ、春に摘む一番茶よりも、6~7月の夏場の強い日差しを浴びた二番茶、三番茶の方が多くなります。太陽を浴びるとカテキンが増えるからです。

【水】

水道水・・・2~3分沸騰させて、カルキ臭を飛ばしたものを冷蔵庫で冷やして使用。カルキ臭の原因は塩素のため、沸騰することで揮発させます。

ミネラルウォーター・・・日本の軟水は理想的。硬水は旨みや香りが抽出されにくくなります。

浄水・・・浄水器を通した場合も、一旦沸騰させると美味しくなります。

【ガラスのポット、急須】

一度にたくさん作る場合は容量の大きい冷水ボトルが便利です。

淹れ方

【スタンダードな水出し】

冷水ポットでたっぷり作る場合/茶葉10〜15g(ティーバッグも可)・水1ℓ
茶葉を入れ、水を注いで冷蔵庫で2~6時間。寝る前に作っておけば、抽出時間も苦になりません。

ガラスのポット・急須/茶葉6gくらい・水300ml
茶葉を入れ、水を注いで冷蔵庫で1時間程度。

【氷出し】 

冷水ポットでたっぷり作る場合/茶葉10〜15gに対して氷300〜400g

ガラスのポット・急須/茶葉4gに対して氷約70g
冷水ポットや急須に茶葉を平たく入れ、上から氷を入れます。常温で氷が溶けるまで置いて(4時間ほど)、溶けたら容器を振って底に沈んでいるお茶のエキスを均等に混ぜます。氷出しはできあがったらすぐに飲むのがおすすめです。

【熱湯氷出し 】

耐熱ティーポット・急須/茶葉10g・熱湯100ml・氷約200g
ティーポットに氷を入れ、その上に茶葉を平たく乗せ、上から熱湯を注ぎます。先に熱湯を注ぐとお茶の香りが立ち、即座に急冷することで渋みや苦味が和らぎます。

効率良く栄養&水分補給!

いかがでしたか。後で茶葉を捨てやすいようにティーバッグに入れてもいいですし、ティーポットや急須の場合は、冷水の継ぎ足しで二煎目も楽しめます。「それでも面倒かも…」という方は、冷たい水にもサラサラ溶ける粉末タイプの茶葉もあります。糖分の多いスポーツドリンクや炭酸ドリンクなどを飲み過ぎないためにも、コストパーフォーマンスのためにも、また、水だけを飲むよりも効率良く栄養&水分補給がするためにも、水出し緑茶を飲まないテはありません。ぜひ作ってみてください。ただし、衛生上、作った水出し緑茶は、一日で飲み切ることを忘れずに!

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