きれいな素肌のためのたんぱく質の摂り方
食事の内容で美肌度が決まる
カロリーを気にして肉や魚を食べないようにする……なんてアンチエイジングのためには絶対にNG! 肉や魚は、美肌のための1番の栄養素「たんぱく質」の供給源です。 肌の細胞は、たんぱく質からできているため、その材料をしっかりと食事から摂取する必要があります。 そこで、今回は美肌のために、上手なたんぱく質の摂り方を紹介します。
美肌のためのたんぱく質の摂り方
一日3食を心がけることを基本に、一食につき、たんぱく質を多く含む肉・魚・卵・大豆製品・乳製品をバランスよく摂ることが理想的です。 美肌のために、一日にどのくらいたんぱく質を摂取する必要があるのかは、身長と体重(美容体重)から割り出すことができます。
一日に必要なたんぱく質量=美容体重(kg)× 0.9g
※ 美容体重=身長(m)× 身長(m)× 18.5 (美容BMI値)
例)身長160㎝女性
(( 美容体重 )) 1.6×1.6×18.5=47.36kg
(( 一日必要たんぱく質量 )) 47.36×0.9g=42.62g
たんぱく質の多い食品
食品名 | 一食あたりのたんぱく質量 |
肉類(100g) | 20g |
魚類(70~80g) | 15g |
卵1個分 | 7g |
豆腐(絹ごし)1/3丁 | 5g |
牛乳(150ml) | 4g |
豆乳(150ml) | 4g |
ヨーグルト(85g) | 3g |
玄米(150g) | 4.5g |
精白米(150g) | 3.7g |
美肌のカギはアミノ酸バランスにあり!
たんぱく質を構成するのは20種類のアミノ酸です。 これらのアミノ酸が複雑に結合し、組み合わせにより様々な形になります。 例えば、コラーゲンも、天然保湿因子(NMF)も、ほとんどがアミノ酸からできています。 そのために、これら20種類のアミノ酸のうち、どれか一つでも不足しては美肌を手に入れることはできないのです。
必須アミノ酸 | 非必須アミノ酸 |
イソロイシン | グリシン |
ロイシン | アラニン |
リジン | セリン |
メチオニン | アスパラギン酸 |
フェニルアラニン | グルタミン酸 |
スレオニン | グルタミン |
トリプトファン | アルギニン |
バリン | システイン |
ヒスチジン | チロシン |
システイン プロリン |
良質なたんぱく質の摂取が大切
大豆などの植物性たんぱく質は、カロリー摂取を控えられるために動物性たんぱく質より良いと聞くことがありますが、質のいいたんぱく質といわれるのは、実は動物性たんぱく質といわれています。質のいいたんぱく質の基準となるのは、必須アミノ酸がバランスよく含まれているということ。9種類の必須アミノ酸が必要量を満たしていないと、肌への利用率が低下してしまうからです。
食材のたんぱく質の“質”を決定するのが「アミノ酸スコア」というもの。数値が100に近いものほど必須アミノ酸がバランスよく含まれている栄養価の高いたんぱく質ということです。肉類・魚類・卵・乳製品などの動物性たんぱく質は、不足している必須アミノ酸がなく、きちんと肌の材料として使われます。ただし、脂質も多いため、植物性たんぱく質を上手に組み合わせて摂るようにしましょう。また、食事で摂りきれない場合はサプリメントなどを上手に利用しましょう。
アミノ酸スコア | |
食品名 | アミノ酸スコア |
肉類 | 100 |
魚類 | 100 |
卵 | 100 |
牛乳 | 100 |
ヨーグルト | 100 |
えび | 84 |
ほたて | 71 |
豆乳 | 86 |
豆腐 | 82 |
精白米 | 65 |
玄米 | 68 |
ジャガイモ | 68 |
カボチャ | 68 |
アスパラガス | 68 |
自分に必要な摂取量をきちんと把握して、質の良いたんぱく質を摂ることが美肌への近道です。
毎日の献立に上手にたんぱく質を含む食材を取り入れていきたいですね。
※たんぱく質は摂りすぎると肝臓や腎臓に負担がかかり、カルシウムの排出を促すため骨が弱くなります。摂りすぎに注意しましょう。