頭皮のエイジングケアで見た目年齢を巻き戻す
年齢とともに現れるたるみや深いしわ。顔のたるみや額のしわ・ほうれい線は、一気に老け顔にしてしまいます。何とか見た目年齢を巻き戻そうと、頑張って顔のお手入れをしても、なかなか効果が見られないと感じてはいませんか?もしくは、「この歳だからしょうがない……」とあきらめモードになってはいませんか?
そんな方は「頭皮のエイジングケア」をしてみてはいかがでしょうか。頭皮も顔の皮膚と同じように年齢とともに老化します。頭皮は顔の皮膚と一枚皮で繋がっているため、頭皮の老化によるたるみがフェイスラインのたるみや額の深いしわ、ほうれい線の原因にもなります。顔にエイジングケアが必要なように、頭皮のエイジングケアも気をつけたいものです。
また、頭皮の老化によって髪も衰えます。ツヤやコシがなくなり、髪が細くなって抜け毛や薄毛になったり、白髪になってしまったり……。どんなにスキンケアに気をつけていても、髪にツヤやコシがなくまとまりのないヘアや、薄毛や白髪が目立つと老けた印象になってしまいますよね。髪の毛を育てる土壌となる頭皮をお手入れすることで、見た目年齢を左右する髪の老化も防ぐことができます。
頭皮にも必要なエイジングケア
頭皮のエイジングケアは、アメリカでも年々注目が高まっています。国際的な美容コンベンション、「コスモプロフ」でも頭皮のエイジングケア製品が続々と登場していました。例えば、抗酸化成分やペプチドを配合したスカルプシャンプーやパック、成長因子様成分やα-リポ酸、ビタミンE配合などのエイジングケア成分を配合した頭皮の美容液など、顔のスキンケアと同じように頭皮の老化予防が注目を浴びています。また、炭酸効果を利用したスカルプクレンジングなど、頭皮の古い角質や毛穴につまった皮脂や汚れを取り除く製品も目立っていました。
頭皮のエイジングケアのポイント
1. 定期的に頭皮のクレンジングを行う
頭皮は顔の皮膚よりも皮脂の分泌が多い上に、スプレーやジェル、ワックスなどの整髪料で毛穴が詰まりやすくなっています。日頃から整髪料を使っている方は特に頭皮のクレンジングが必要です。
2. 衰えていく頭皮に必要な栄養を補給する
タンパク質を構成し、皮膚細胞をつくる素となるアミノ酸、抗酸化作用が高いα-リポ酸、皮膚に必要な栄養を運んで細胞分裂を促進するオメガ3系脂肪酸やオメガ9系脂肪酸などの不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)を配合したスカルプエッセンスなどを利用すると効果的です。
頭皮の栄養は、毎日の食事やサプリメントなどで体の中からも補給するとさらに効果的。タンパク質が豊富な肉・魚・タマゴ・大豆製品・乳製品、α-リポ酸が豊富なホウレン草・ブロッコリー・トマト・牛レバー、オメガ3系脂肪が豊富なサーモンや青魚、オメガ9系脂肪とビタミンEが豊富なアボカド・クルミ・フラックスシードオイルなどがおすすめです。
3. 頭皮マッサージをする
頭皮は顔のようにあまり動かないため、血液の循環が低下しやすいといいます。血行が悪くなると、髪に十分な栄養が届けられず、抜け毛や薄毛、白髪の原因になってしまうのだそうです。
スカルプマッサージは家でお手軽にできる頭皮のエイジングケア。頭皮の血行を促進してたるみやしわを予防し、育毛を促進します。また、顔のむくみやフェイスラインのたるみ、肩こり、頭痛、眼精疲労の改善にもいいといいます。5000年の歴史をもつインドの伝承医学、アーユルヴェーダではスカルプマッサージが体の健康維持に重要なセラピーの一つとなっています。
簡単にできる頭皮マッサージ法
自宅で簡単にできる頭皮マッサージ法を紹介します。
両手の指の腹で外側へ向かって小さな円を描くように髪の生え際から頭頂部へ向かってマッサージします。この時、頭皮全体を動かすように意識しながら、気持ちよく感じる圧力で揉んでください。マッサージは3分~5分間ほどでOKです。
トリートメントやヘアパックをした時に頭皮マッサージを行うと、髪への浸透が高まってトリートメント効果がアップします。また、シャンプー前にオイルを使って頭皮マッサージをするのもおすすめです。
大さじ1杯のココナッツオイルにセイジやローズマリー、ユーカリなどのエッセンシャルオイル数滴を混ぜたトリートメントオイルを作り、それを頭皮全体になじませます。3分間ほど頭皮マッサージをしたらシャンプーで洗い流し、コンディショナーやトリートメントなどでお手入れしてください。
ココナッツオイルは分子が小さいため、髪の毛根に浸透して乾燥やダメージから頭皮と髪を守ります。また、セイジ、ローズマリー、ユーカリは血行を促進して頭皮のpHバランスを整える作用があるので、頭皮のエイジングケアにおすすめの手作りオイルトリートメントです。
顔のスキンケアだけでなく、頭皮のエイジングケアも心がければ、見た目年齢を巻き戻すことができると思います。あきらめずに毎日のお手入れをがんばりましょう。
参考資料(英語)
【参考資料】(英語) http://www.elle.com/beauty/hair/how-to-get-better-healthier-hair