アウトドア・ワークアウトで高めるナチュラルビューティー

美しい素肌を活かしたメイクアップで大切なのが、ベースメイクの際に肌の色をカラーコレクト(色調補正)すること。顔には、赤みや黄みがかった部分、青っぽく暗い部分やくすんだ部分など、よく見るとさまざまな色のトーンがあります。そんな肌の色を均一に整えるために、緑、黄色、オレンジなどのカラフルなコンシーラーを取り入れている方も多いのではないでしょうか。

でも、それを顔のパーツごとに“使い分ける”テクニックは、意外と知られていなかったかもしれません。そこで最近、LA(ロサンゼルス)で注目されているのが、コンシーラーのカラーパレットです。コスメショップやドラッグストアで見かけるようになったアイテムで、まるでアイシャドウのように何色ものコンシーラーがセットになっています。チューブタイプやペンシルタイプのものよりも、ピンポイントで少量ずつ使うのに便利とあって、人気が出ているようです。

今回は、それぞれの色がどんな肌色の補正をするかおさらいしながら、その上手な使い分けをご紹介します。参考にしたのは、メイクアップアーティストでロレアル・パリのアンバサダーを務めるサー・ジョンさんのテクニック。ビヨンセやトップモデルのカーリー・クロス、アドリアナ・リマなど多くのセレブリティを手掛ける彼がシェアしている、コンシーラーを駆使したツヤ肌メイクのポイントを実践してみました。

コンシーラーの選び方

特にLAでは多くの人種が混在するため、もとの肌の色も多様です。なので、コンシーラーの色味の幅もまたさまざま。多くのアジア人の肌色は、白過ぎず黒過ぎないミディアムトーンが多いといわれていて、その肌色に合うのが、ピンク、イエロー、グリーン、パープルなど明るい色調のパステルカラーです。コンシーラーそのものは多くの化粧品ブランドが出しているアイテムですが、パレット状のものは比較的新しく、扱っているブランドもまだ少ないのだとか。

コンシーラーも色調の幅がとにかく広い。ペールピンクやラベンダーなどの明るいトーンから、オレンジやブラウンなどの濃いトーンまでラインナップしています。

コンシーラーも色調の幅がとにかく広い!ペールピンクやラベンダーなどの明るいトーンから、オレンジやブラウンなどの濃いトーンまでラインナップしています。

コンシーラーの色別の働き

ミディアムトーンの日本人にも合うコンシーラーの色、それぞれの働きについておさらいしてみましょう。

ペールピンク:くまなどの肌の暗いトーンを抑える
ラベンダー:肌の黄みを抑える
グリーン:肌の赤みを抑える
イエロー:肌の青みや紫がかった暗いトーンを抑える

パステルカラーの色味が5色のコンシーラーパレット。こちらを使って実践します!

パステルカラーの色味が5色のコンシーラーパレット。こちらを使って実践します!

今回選んだのは、ミディアムトーンの肌に合うパステルカラーの色味が充実したコンシーラーパレット。こちらはクリームタイプですが、パウダータイプのものもあります。しっとり馴染ませるならばクリームタイプ、サッと軽い着け心地がベターであればパウダータイプを選んでください。

コンシーラーを使う前に

肌をしっかり保湿してメイクアップの下準備をした後は、コンシーラーを使う前に、まずリキッドファンデーションやBBクリームなどをオン。「顔全体の色味をあらかじめ、薄っすらと整えておくことで、コンシーラーを使い過ぎずに済みます。コンシーラーはあくまで、ふんわりカバーをかけるようなもの。なので、肌に塗るときも清潔な指で軽くパッティングするようにのせていきます。指を使うと、温かさでなじみもよくなりますよ」と、ジョンさん。

実践編

リキッドのBBクリームを塗った状態。均一に塗ってはいますが、トーンアップした部分とそうでない部分にややムラがあります。特に目元や口元のくすみ、鼻頭やほほの下の赤みなどが気になります。

リキッドのBBクリームを塗った状態です。

リキッドのBBクリームを塗った状態です。

コンシーラーを各パーツにのせます。

目の下:ピンクをドット状にのせて、くまを明るく色調補正。
ほほ、あご、鼻先、小鼻のまわり:グリーンをなじませて、肌の赤みを抑えます。
おでこの両脇、あごの輪郭:ラベンダーで、黄みがかった肌色をフラットに。
口の周り:イエローを軽くのせて、口元のくすみを明るくします。

カラフルでなんとなく楽しい気分に!

カラフルでなんとなく楽しい気分に!

細かいパーツは、ブラシを使って顔にドット状にのせてから、指でポンポンと押さえるようになじませていくとグッド。ピンポイントにしっかり塗りこむイメージで。

肌全体が明るいトーンに統一されました。

最初の状態から、うっすらヴェールをかぶったような状態に。

最初の状態から、うっすらヴェールをかぶったような状態に。

ここから、フィニッシングパウダーやチークカラーなどを使って仕上げます。

首と顔との色調を合わせたら完成です。

首と顔の色調を確認するために、この段階は手鏡よりも首から顔全体が見える鏡で見るのがおすすめ。

首と顔の色調を確認するために、この段階は手鏡よりも首から顔全体が見える鏡で見るのがおすすめ。

私の場合は、首から下は日焼けをしていて、顔との色にもともとかなりの差があるため、自然な日焼け肌や立体感を出すメイクアップアイテム「ブロンザー」を使用し、顔と首の色を調整しました。

使ってみた感想

複数の色を同時に使いこなすのは難しいのではと考えていましたが、意外と簡単!コンシーラーの色同士が混ざってしまっても色味が悪くなることはなく、スムーズに肌になじんでくれたので、かなり気軽に使うことができました。今回は顔全体に使用しましたが、もちろん気になるパーツにだけ使用してもOK。個人的には、普段はパパっと目元と口元だけで、しっかりメイクのときには今回のようにフル活用してみようと思いました。

誰しも、肌のトーンは均一ではありません。今回、パレットの色と自分の肌の色調を見比べることで、そのことを再確認することができました。少しのテクニックを使ったメイクアップで色調補正しながらも、それに近い素肌を目指して、スキンケアにも一層力を入れたいところ。コンシーラーを使うことで、自分にとって、肌のくすみや赤みなどが特に気になるパーツもはっきりするので、その部分を集中的にケアしてあげることもできますね。

美肌ライフを楽しむためにも、メイクアップとスキンケアのバランスは上手にとりたいものです。ときには肌悩みをうまくコンシール(隠す)しながら、肌への根本的な対策を取り入れていくことが大切なのかもしれません。

参考

http://www.cosmopolitan.com/style-beauty/beauty/how-to/a56511/how-to-color-correct/

この記事を書いたライター

Writer

東京・LAでの出版社勤務ののち、フリーランスのライターに。中米コスタリカの常夏ビーチリゾート地でのスペイン語学習+バケーション+時々仕事の生活を経て、再びLAにて活動中。屋外ワークアウトが最近のお気に入り。ハイキングや公園&ビーチヨガをリフレッシュと体型維持のために続けています。

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