夏のメイク崩れ対策は毛穴から! 崩れない夏メイクテクニック

暦の上の秋がまったく通用しない、近年の日本の夏。残暑はこれからが本番で、毛穴もまだまだ開きがちです。「メイクをしても、毛穴が隠せない!」「ファンデーションの毛穴落ちがひどい!」など、暑さがもたらす毛穴問題に悩まされている人も多いのではないでしょうか?そこで、涼しくなるまで続けたいのが、毛穴のメイク崩れ対策を意識したスキンケアとベースメイクの合わせワザ。顔汗対策やメイク直しのコツも併せてご紹介します。

 

夏のメイクはどうして毛穴が目立つ?

夏のメイク崩れ対策は毛穴から! 崩れない夏メイクテクニック

人の毛穴の数は生まれた時からほぼ同じ。増えたり減ったりすることは基本的にありません。それなのに、まるで増えたかのように、存在感を表すのが夏の毛穴です。どうして夏のメイクは毛穴が目立つのでしょうか?

夏の毛穴の悪目立ち。原因は過剰な皮脂と汗!

原因は気温と湿度がもたらす過剰な皮脂。皮脂の分泌が活発になることによって、毛穴は丸く開きっ放しのような状態になるため、目立ってしまうのです。皮脂は肌のうるおいを守るために必要ですが、脂腺性毛包という皮脂腺の発達した毛穴が多く存在しているのが顔の毛穴。これが「凶」と出て悪目立ちしてしまうのが、夏です。しかも追い討ちをかけるのが汗なのです。汗をかけばファンデーションは落ちやすくなります。カバーしても汗には対抗しづらいのが夏のメイクというわけです。

毛穴を開かせている犯人は角栓!

顔の汗は毛穴のアポクリン汗腺から出る汗ではありません。主に体温調節のために皮膚の表面から浅いエクリン汗腺から出る汗。汗が毛穴を開かせているのではありません。

また、夏は強い紫外線が降り注ぐため、角質層は肌を守ろうとして厚くなります。皮膚に溜まった角質と大量に分泌される皮脂が混ざって毛穴に入り込むと「角栓」が出来て、さらに毛穴を押し広げてしまいます。

毛穴崩れってどんな状態?

夏のメイク崩れ対策は毛穴から! 崩れない夏メイクテクニック

毛穴崩れとはどのような状態なのでしょうか?単純に「化粧崩れ」と片付けずに、この項で確認してみましょう。

「毛穴落ち」と「毛穴浮き」。2つのタイプがある毛穴崩れ

毛穴カバーの役目もあるファンデーション。心強い存在ですが、夏は毛穴崩れを起こしやすいのも事実です。過剰な皮脂と汗のせいで「毛穴落ち」もしくは「毛穴浮き」という形で毛穴崩れは起こります。

毛穴落ち

「毛穴落ち」は、毛穴の凹みにファンデーションが埋まってしまったような状態のこと。毛穴の開き方が大きいほど起こりやすい毛穴崩れです。ハリのなくなった肌が重力で引っ張られて起こる雫型のたるみ毛穴も“落ちやすい”毛穴です。

毛穴浮き

「毛穴浮き」は、皮脂や汗によって毛穴部分のファンデーションがはがれ、毛穴や角栓が浮き出て見えてしまう状態のこと。角栓が詰まった凸型の開き毛穴に起こりやすい崩れ方です。とりわけ夏は毛穴に落ちたファンデーションと皮脂や古い角質と混ざり合って、角栓がつくられやすい季節。そのまま放置していると、ブツブツとした黒ずみ毛穴が目立つようになります。

化粧崩れ・毛穴崩れ対策メイクテクニック

夏のメイク崩れ対策は毛穴から! 崩れない夏メイクテクニック

夏の化粧崩れ、毛穴崩れの原因と状態を分かったところで、さっそく、今すぐに役立つ、崩れないメイクテクニックについてご紹介して行きましょう。

毛穴崩れ対策は洗顔から考えるのが正解

夏のメイク崩れ対策は毛穴から! 崩れない夏メイクテクニック

クレンジングや洗顔は、毛穴ケアの基本です。肌に残ったメイクや汚れは、皮脂や古い角質と混ざり合って毛穴の中に蓄積していくからです。そうなると「毛穴落ち」では済まなくなり、より目立つようになるのが「毛穴浮き」。しかし、暑さで毛穴が開いている状態は汚れが落ちやすい状態ともいえます。優しく丁寧なオフを心がければ、その日の汚れはその日のうちに落としやすいのも夏なのです。それでも肌のザラつきが気になる時は、古い角質を穏やかに落とすクレイ洗顔の前にホットタオルをプラスしてみてください。

何はともあれ、クリーンな毛穴をキープすることが毛穴崩れ対策の第一歩です。そしてすすぎの仕上げに冷水を使う、冷たいタオルを顔に当てるなどのアイシングは毛穴を引き締めるのに効果大。顔の温度が下がるので、メイクもしやすくなります。

毛穴崩れを起こしにくいのは、何といっても「薄膜肌」

毛穴をしっかりカバーしたいからと、厚塗りは厳禁。たとえ汗や皮脂で流れてもムラっぽさが分かりづらいのは、薄くピタッと仕上げたベースメイクです。使用するのはリキッドファンデーションです。汗をかいてもメイクが崩れにくいのは、やはりパウダーよりリキッドになります。メイク崩れが嫌で夏は日焼け止めだけという方がいますが、うるおいをキープして紫外線やエアコンから守る意味でも、適量のファンデーション使いはおすすめです。


【必要なメイクアイテム】

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  • リキッドファンデーション
  • リキッドファンデーション専用スポンジ
  • フェイスパウダー
  • パウダーブラシ

 

ベースメイクの手順

STEP1

夏のメイク崩れ対策は毛穴から! 崩れない夏メイクテクニック

化粧下地(ヌーディーヴェール)をしっかりなじませた後、 リキッドファンデーションを適量(パール1粒程度)スポンジの半分より上側にのせ、手早く塗ります。このときパーツごとに量やスポンジの使い方を工夫すると、メイクの持ちに大きな違いが出ます。スポンジはリキッド専用のものを使いましょう。スポンジの中にファンデーションが吸い込まれにくい加工が施されているので、無駄にファンデーションを使うことなく、適量を肌にムラなくのばすことができます。普段、手でつけている人も、最後はスポンジできちんとなじませることをおすすめします。

【スポンジにはこんなメリットが!】
① 余分な油分を吸収してくれるのが、メイクが崩れにくくなる。
② リキッドファンデーションのカバー力はそのままに、厚塗り感のないナチュラルな仕上がりがかなう。
③ 顔の凹凸に合わせて、小鼻や目の周りなどの細かい部分もムラなく肌に密着させることができる。

【パーツ別塗り方のコツ】

夏のメイク崩れ対策は毛穴から! 崩れない夏メイクテクニック

1.両頬…しっかりカバーゾーン

両頬に、やや多めにリキッドファンデーションを置いていきます。そのリキッドファンデーションからスタンプを押すようなイメージで、肌に垂直になるようトントンとつけます。

2.Tゾーンと顎…適度塗りカバーゾーン

叩き込むようにトントンと、顔の内側から外側へ向かってつけます。

3.フェイスライン…薄塗りゾーン

スポンジに余ったリキッドファンデーションを、すべらせるようにつけます。

【毛穴落ちを防ぐリキッドファンデーション塗り方のポイント】

  • つけ過ぎない。
  • 叩き込み、しっかり肌に密着させる。

 

STEP2

フェイスブラシにフェイスパウダーをたっぷり含ませ、毛先を肌へ垂直に当て、ツンツンと毛穴を埋めるようにつけます。フェイスパウダーは毛穴を目立たなくして肌をキレイに見せるだけでなく、日中の皮脂や汗を吸着してメイク崩れを防ぐ役目もあります。足りないと十分に効果を発揮できないので、「つけ過ぎた?」と思うくらい乗せましょう。余分な粉はブラシで払えばいいからです。自然なつやも生まれます。

STEP3

毛穴レスなメイクのための強い味方が「仕上げ用ハイライト」です。パール感の少ないハイライトを鼻の横の頬中央につけると、光で凹凸が飛ぶので、気になる毛穴がより目立たなくなります。パールが効いているタイプのハイライトは、光が集まり過ぎて、毛穴や小じわがかえって目立ちますので注意が必要です。

ハイライトを効かせたい部分

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  • 額・おでこ中央
  • 鼻筋
  • 頬中央
  • 顎(あご)唇下の凹んで影になっている部分から顎先まで

ハイライトは光を味方にして立体感や透明感を出し、肌を美しくに見せてくれる万能アイテムです。毛穴を目立たなくするだけでなく、ほうれい線や目の下の影、気になる小じわも目立ちにくくなり、小顔効果もあります。

「顔汗」を止める方法

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汗には「体の熱を奪って体温を調整する」役割があります。しかし、大量の汗は蒸発するときに肌のうるおいも一緒に奪ってしまいます。うるおいを奪われた肌は、乾燥から肌を守ろうと皮脂の分泌を増やします。一見うるおっているようですが、肌の内部はカラカラ。これがいわゆるインナードライです。汗は不快なだけでなく、肌の乾燥ももたらすのです。また、長時間汗が留まると肌はアルカリ性に傾き、雑菌も増えやすくなります。何より化粧崩れ・毛穴崩れを引き起こす「顔汗」。極力止める方法をこの項目でお知らせしましょう。

方法1 首の後ろを冷やすのがベスト

顔汗を止める方法として最も効果的なのは、首の後ろの頸動脈を冷やすこと。頸動脈から皮膚の表面に熱が移動して、多量の熱が放散されているからです。冷たいおしぼり、保冷剤を巻いたタオル、ドライヤーの冷風、手段はなんであれ、一気に顔の汗が引いて涼しくなります。

方法2 胸を適度に圧迫

舞妓さんは幅の広い帯で胸を強く圧迫しているから、汗をかきづらいといわれているのはご存知ですか?これは半側発汗という体の反射作用。この知恵を生かしたベルトが商品化されていますが、ブラを少々きつく締めるのも一考です。ただし、顔の汗が抑えられる分下半身に多くの汗をかいてしまうので、適度に!

方法3 メイク前・後にテイッシュオフ

スキンケアの前に汗をティッシュで押さえることで、併せて余分な皮脂も抑えることができます。化粧下地をつけた後もティッシュで軽く押さえると日中のメイク崩れを極力防ぐことができます。

メイク崩れの直し方

夏のメイク崩れ対策は毛穴から! 崩れない夏メイクテクニック

汗や皮脂でどうしても崩れてしまいがちな夏のメーク。崩れてしまっても慌てることはありません。朝メイクをした時の状態に戻す方法があるのです。

崩れが軽い段階が、お直しのベストタイミング!

ランチの後、くずれが軽い段階でTゾーンのテカリやアイメークのにじみを直しておくと復活! パパっと1分の小直しで、大きく崩れるのを夜まで防ぐことができます。最近では、メイクの上から汗や皮脂を抑えられるシートも販売されています。便利なアイテムを活用するのも得策です。

メイク直しのやり方

①まずはミストローションを顔全体にスプレー

顔から20~30cm離して、少しずつ位置を変えながら顔全体にミストをたっぷり行き渡らせます。

②顔全体を軽くティッシュオフ

ティッシュを顔に乗せて、ミストローションで浮いたメークや皮脂、汗を吸い取ります。強く押さえずに、軽いタッチで。ミストは水なので、肌にフィットしているメークが落ちることはありません。

③皮脂がたくさん出ている部分は、再度しっかり押さえる

ファンデーションが取れてしまってもいいので、Tゾーンや鼻の周りは、さらに指先でしっかり押さえます。

④落ちた部分にパウダーファンデーションを!

パウダーファンデーションをスポンジに少量取り、メークが落ちた部分にポンポンと重ねていきます。ファンデーションを重ねるのは、基本的に顔の中央のみでOK。スポンジは滑らせないこと。重ねない部分との境目もポンポンとぼかしてなじませたほうが、筋ムラが防げます。必ずきれいなスポンジを使いましょう。

メイク崩れを抑えて、涼しい顔で夏を過ごそう

夏のメイク崩れ対策は毛穴から! 崩れない夏メイクテクニック

いかがでしたか?皮脂を生み出す大切な器官でありながら、目立つと顔全体の印象も変わってきてしまう毛穴。「皮脂と汗が相手では太刀打ちできない!」と諦めがちですが、ファンデーションが肌に密着していれば、大きなメイク崩れが防げるのも事実です。そのための保湿対策も忘れずに。角層の水分量を上げておくことは、重要な毛穴対策です。メイク崩れを抑えて、涼しい顔で夏を過ごしましょう

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