腸内環境を整える発酵食品で健康&美肌に【2】「酒粕チーズのセロリ&りんごサラダ」
前回から発酵食品をテーマにしていますが、研究を進めるうちに「酒粕」の素晴らしさ、マルチさが分かってきました。数年前のひっそりとした「酒粕ブーム」を記憶されている方もいらっしゃるかもしれませんが、当時のブームは「甘酒」などのドリンクが中心で「食べる」ものではなかったようです。そこで、今回は酒粕を「飲む」ではなく「食べる」に特化してご紹介します。
「酒粕」とは?
お米と米麹、水を発酵させたものを「もろみ」といいます。その「もろみ」を圧搾する際、出る液体が「日本酒」です。日本酒を絞ったあとには白い固形物が残るのですが、これが「酒粕」と呼ばれるものです。現在、スーパーなどでは「板状」「ペースト状」「固形状(柔らかい)」と形状の異なる酒粕が販売されています。いずれもまったく同じ酒粕なので調理により使い勝手のいいものを選ぶようにしましょう。
前回の腸内環境を整える発酵食品で健康&美肌に【1】「酒粕ホワイトソースのきのこグラタン」でもお知らせしましたが、調理する場合は一度アルコールを飛ばすと、アルコールの苦手な方や子どもでも口にすることができるようになります。このアルコールを飛ばす方法は、一般的には水と合わせて煮立たせることですが、今回は食感も楽しめる「蒸す」という方法をご紹介します。
体にも美容にも最適な「酒粕チーズ」?
酒粕は蒸すと、不思議なことに、もちもちした食感になります。口にすれば、なんとチーズにそっくり。その味わいや食感は、例えるならば「モッツアレラチーズ」でしょうか。そこで、この蒸した酒粕をベースにアレンジを加えることで、日本酒はもちろん、ワインにも最適なおつまみをさまざまなバリエーションで作ることができます。体にも美容にも良い新感覚の、名付けて「酒粕チーズ」。この酒粕チーズには固形状の酒粕を使用します。まずはこちらのレシピから作ってみましょう。
酒粕チーズ<材料 作りやすい分量>
- 酒粕・・・300g
- 塩・・・小さじ1
<作り方>
酒粕チーズは匂いの強いもの、辛みのあるものと相性抜群です。チーズの代わりにサラダに入れるとボリュームも満点、食べ応えのあるサラダに!
酒粕チーズのセロリ&りんごサラダ<材料 2人分>
- 酒粕チーズ・・・30~50g(お好みで)
- セロリ・・・1本
- リンゴ・・・1/2個
- 干しブドウ・・・20g
- 塩、黒コショウ・・・少々
- 酢・・・小さじ2
- オリーブオイル・・・大さじ1
<作り方>