生姜(ショウガ)で「冷え」解消!美容にも病気予防にも効く生姜の食べ方
女性に多い「冷え症」。そのままにしていると、むくみ、頭痛などさまざまな症状や病気、肌トラブルなども引き起こしかねません。体が冷える原因は、体質や体格、女性ホルモンの変動などが挙げられますが、生活習慣も大きな要因といえます。では、どうすれば冷え症を改善することができるのでしょうか。「温度調節のしやすい衣類を選ぶ」「適度な運動をする」など方法はいろいろありますが、まずは食生活からの改善がおすすめです。そこで、簡単に生活に取り入れることができる「生姜を食べる健康法」をご紹介します。
生姜のすごい効果効能
400種もの成分を含み、昔から「免疫力を高める万能薬」といわれている生姜。その生姜に含まれるさまざまな成分のなかで代表的な効果が「体を温める」ことです。血流をよくする強心作用に加え、内臓の働きを活発にして体を温め、発汗・利尿を促し、新陳代謝をアップするので、冷えを解消して免疫力も高めます。その反面、発熱時には解熱作用もあり、高血圧・低血圧にも効く効能が備わっています。まさに「万病に効く」といわれているのも決して大袈裟な表現ではないのです。実際に医療用漢方薬の約80%に使用されてもいます。また、代謝促進、デトックスなど、女性にとってうれしい成分も満載。もちろん、ダイエットにも大活躍してくれます。
生姜の主な成分とは?
シネオール
生姜の香り成分。コレステロールの排出、便秘解消、利尿効果など。解毒作用のほか、疲労回復にも効果的です。
ジンゲロン
生姜の辛み成分。抗酸化、末梢血管の血行促進、発汗、保温、肝臓機能促進など。免疫力アップにも効果的です。
ショウガオール
生姜の辛み成分。血行を促進して体を温め、頭痛、抗潰瘍にも効果あり。強力な殺菌力があります。
生姜の効果的な活用法
生姜は料理の用途に合わせて切り方を変えますが「皮ごと食べること」をおすすめします。先に説明したように、ジンケロールという成分は皮に多く含まれているので、剝かずに皮ごと口にすることで生姜の成分をしっかりと体内に取り入れることができるからです。また、生姜は空気に触れると酸化するので、調理をする直前に切ることを心がけましょう。ジンゲロールは加熱するとショウガオールに変化して体を温める効果を発揮しますが、100℃を超えると働きを失うため、低温で調理するようにしましょう。
切り方とおすすめの使用法
何気なく料理に使用している生姜ですが、切り方により適した使用法があるのです。ここでは生姜の切り方とおすすめの使用法についておさらいしてみましょう。
千切り
薬味や料理のアクセントとしてトッピングするとGOOD。
みじん切り
炒め物や和え物に最適。
輪切り
魚や肉を入れた煮物に匂い消しとして利用します。
おろし
薬味やドリンクに最適です。
おろし生姜「3分ルール」?
おろし生姜に「3分ルール(3分以内に食べ切るルール)」があるのをご存知ですか?先ほどお知らせした通り、生姜は空気に触れると酸化します。そのため、なるべくおろしたら3分以内に食べる、または調理中の食材に入れるようにしましょう。食卓で食事をしながら、生姜をおろしてその場で食べるのがおすすめです。
おすすめの保存方法は「乾燥」
生姜は乾燥させるとショウガオールが増えて、出来上がった料理に振りかけるという「ちょい足し」にも重宝します。ただ乾燥させるだけの「生姜チップ」を作ると、さまざまな活用ができてとても便利です。持ち歩きもできるので、外出先でも「少し寒いな」と感じたら、手軽に体を温めるオリジナルフードやドリンクを頂くことができますよ。
万能「生姜チップ」<材料 作りやすい分量>
- 生姜・・・2~3個
スライス生姜をオーブンの天板に広げて重ならない分量
<作り方>
オーブンがない場合、天日干しで1~2日、室内干しだと1週間ほどかけて干します。出来上がった生姜チップは、そのままでも、ミキサーなどでパウダーにしても重宝します。
いつでもどこでもポカポカ体になれる「生姜紅茶」のすすめ
冷え症改善にお役立ちの万能ドリンク「生姜紅茶」を作ってみましょう。ポットに入れておけば、いつでもすぐに飲めますし、保温容器に入れて持ち運んで飲むようにしてもいいですね。実は私も一年ほど前から飲み始めましたが、なんと平常体温が37度になりました!お陰様で風邪も引かず、冷え症も改善しました。これは以前より、ご一緒に仕事させていただいている医学博士で、イシハラクリニックの院長・石原結實先生が推奨しているレシピの生姜紅茶です。味も美味しいので、冷えが少しでも気になる方は、お試しくださいね!
生姜紅茶 <材料 ティーポット1杯分>
- 生姜・・・1/2個
- 紅茶・・・ティーパック1個
- 黒糖・・・お好みで少々
<作り方>
生姜は昔から活用されてきた身近にある野菜です。今では年中簡単に手に入ります。積極的に食生活に取り入れて冷え知らずの体になりましょう!
参考資料
『図解カラダを温める食べ物』石原結實 箸 / 日本文芸社
『体を温めると病気は必ず治る』石原結實 箸 / 三笠書房
イシハラクリニック
http://www.ishihara-yumi.com/