QuSomeナノオフ クレンジング開発者が解説:肌が鬱になる? 大気汚染物質に要注意!
「お気に入りだった化粧品がヒリヒリする」「最近お手入れを続けても効果を感じられない」そのような経験、一度はあるのではないでしょうか?こうした症状は俗に「肌の鬱状態」と呼ばれ、原因の一つに「排気ガス」「黄砂」「PM2.5」などの大気汚染物質が考えられます。これらの大気汚染物質は厄介なことに毛穴よりも小さく、知らず知らずのうちに肌に残ったまま、シミやしわ、たるみなどのエイジングを進行させます。喘息や気管支炎などの呼吸疾患だけではなく、肌老化の原因となる大気汚染物質の正体とその対策について紹介します。
大気汚染物質は、なぜ肌トラブルの原因に?
毛穴よりも小さい!大気汚染物質
そもそも大気汚染物質とは一般的に、工場や車から排出される窒素酸化物や石油や石炭などの化石燃料が燃える際に生じる硫黄酸化物など、大気中に存在する有害な物質の総称です。代表的な大気汚染物質には、排気ガス(1.0μm)や黄砂(0.1~1.0μm)、PM2.5(2.5μm以下)があり、こうした物質は毛穴(一般的に約100μm)よりも小さいといわれています。
大気汚染物質の中でもPM2.5は特に気をつけたい厄介な存在です。なぜなら、PM2.5は親油性(油に溶けやすい性質)の酸化物が付着した微粒子汚れだから。この酸化物は肌表面の皮脂と混ざり合うと溶け出し、さまざまな肌トラブルの元凶になってしまいます。
肌に付着した大気汚染物質を落とすためには?
前述のようにPM2.5をはじめとする大気汚染物質は毛穴よりも小さい汚れですから、一日の終わりのスキンケアには微粒子レベルの肌汚れまで落とせるクレンジング製品が必要です。しっかりと洗浄せず、そのまま肌に付着した状態で過ごすと、有害物質が肌の奥へ入り込んでしまいます。すると、体内で活性酸素が発生し、酸化ストレスによる炎症やバリア機能が低下。コラーゲンやエラスチンが破壊され、しわやたるみといった肌のエイジングを引き起こしてしまいます。そのほか皮脂の酸化によるニキビの炎症や、メラニンが生成しシミの原因にもつながります。このように肌状態が悪くなると、スキンケア製品の効果を実感しにくくなる「肌の鬱状態」に陥ってしまうのです。
大気汚染物質は、郊外でも存在する!
大気汚染物質は文字通り、大気が汚染されている都市にしか存在しない。そんなイメージがありますよね。けれども、前述の通り主な大気汚染物質は車や工場からの排気なので、風に乗って郊外へも届きます。
代表的なPM2.5は、中国大陸の内モンゴル自治区からモンゴルにかけて広がるコビ砂漠の砂に、中国国内の工業地帯から発生する汚染物質が付着し越境して、日本へやって来ます。日本に届いた時点で雨が降った場合、PM2.5は大気中から地上へ落下します。そのため中国大陸に近い九州や関西地域の方が大気汚染物質は多いと考えられます。雨で落ちなかった場合は、九州や関西地域の上陸を通過。さらにその後、太平洋ベルトと呼ばれる工業地帯の上空を通過して、東京や東北地域まで到達するのです。そのため、関東ではより汚染されたPM2.5に注意する必要があります。
以上のことから都市部でも郊外でも、大気汚染物質によるリスクはあると考えられているのです。
大気汚染物質による悪影響を回避する方法
もうどこにいても大気汚染物質の驚異からは逃れられませんね。本当に恐ろしいのですが、主に以下の5つの方法で肌や呼吸器への悪影響を防ぐことができます。
1. 微粒子レベルの肌汚れまで落とせるクレンジング製品を使う
大気汚染物質は肌に付着してしまっても、落とせばいいのです。大気汚染物質は親油性(より油っぽい成分)の物質が多いため、シャワー(水)で洗い流すことに加えて、クレンジング製品を使うことが有効な手段です。先に述べたように大気汚染物質は毛穴よりも小さいため、微粒子レベルの汚れまで落とせる製品を使うことが重要になってきます。ナノレベルの肌汚れまで落とせるビーグレンのクレンジング「QuSomeナノオフ クレンジング」などを使って、毛穴の奥の汚れまでしっかり洗浄することを心がけましょう。
QuSomeナノオフ クレンジングの実験結果
左から、①ビーグレンのクレンジング製品「QuSomeナノオフ クレンジング」
②一般的なマイルドクレンジングジェル製品A
③一般的なマイルドクレンジング製品B
肌に付着したPM2.5(2.5μm以下)とほぼ同じ大きさのカーボンブラックに、①②③をそれぞれ1分間、肌になじませて水で洗い流した実験画像。実験後の右図のように、微粒子レベルの汚れまで落とせるQuSomeナノオフ クレンジングを使うことで、PM2.5のような大気汚染物質汚れまで洗浄することができます。
株式会社ニコダームリサーチで実施(試験番号:NDR-0004929)
2. 高機能フィルター付きマスクを着用する
そもそも「大気汚染物質を顔周りには付着させない!」というのも、もちろん有効な手段。外出する際には、PM2.5対応の高機能フィルター付きマスクを着用するという予防策もあります。これはスキンケアのためだけでなく、呼吸疾患にならないためにも大切。
排気ガスやPM2.5の成分は、炭素成分、硝酸塩、硫酸塩、微量金属などで大きさも2.5μm以下なので、それらが肺の奥まで入り込むみ、喘息や気管支炎などの呼吸器疾患を引き起こしやすくなります。呼吸器官への影響は、タバコの喫煙や副流煙の影響と同程度。肺がんのリスクは高くなり、各種臓器に対するガン疾患や心筋梗塞・脳卒中になるリスクも高くなるといわれています。ほかにも角膜疾患やアレルギーなどの疾患を引き起こすという報告があります。
高機能フィルター付きマスクを着用することは、未来の大病を防ぐことにもつながるのです。
3. 日中はベースメイクアップ製品を使う
ベースメイクアップ製品(日焼け止め、化粧下地、ファンデーション)を活用して、大気汚染物質の影響を直接受けないようにすることも予防策としては有効です。肌に化粧膜ができることで、大気汚染物質が肌に直接つきにくくなります。そのため素肌の時よりもベースメイクをした際の方が肌へのダメージは抑えられます。
ただし、メイクをしたまま寝てしまっては、一日過ごすうちに汗や皮脂が混ざって酸化したメイク汚れのほか、肌に付着した大気汚染物質によりエイジングが進行してしまうので逆効果。微粒子レベルの大気汚染物質まで落とせるクレンジング製品を使って、きちんと洗浄することを忘れないようにしましょう。
4. 洗濯物を取り込む際は、しっかりはたく
室内に大気汚染物質が入ってしまっては、せっかくクレンジング製品で洗い流しても肌荒れを完全に防ぐことはできません。花粉が酷い時期は洗濯物を叩いてから室内に取り込む方も多いかと思います。それと同様に、大気汚染物質対策としても、洗濯物を取り込む際は叩いたり外出から帰った際は軽く屋外で振り落としたりすることも大切。ある程度の大気汚染物質の侵入を防げます。
5. 室内では空気清浄機を使用する
そうとはいえ室内を「大気汚染物資ゼロ」の状態にするのはなかなか難しいもの。空気洗浄機を使用すれば、室内に入ってしまった大気汚染物質の量を軽減することができます。
大気汚染物質で肌が荒れてしまった時の対処法
大気汚染物質によって活性酸素が発生し、すでに肌トラブルが起こってしまった……。そんな時は、抗酸化機能を有するスキンケアに加え、ビタミンCやビタミンEを含む食べ物を摂取することが大切です。
トマトとバジルのブルスケッタ
肌の外側からのスキンケアに加えて、肌を内側からもケアできる美肌レシピをご紹介します。紫外線から肌を守るために保水機能を向上させるトマトに加え、抗酸化機能があるビタミンC・ビタミンEをまとめて摂れるバジルを使ったブルスケッタです。
ブルスケッタ<材料 10個分>
- トマト・・・250〜300g
- バジル・・・5~6枚
- エシャロット・・・20g
- フランスパン
- 塩・・・適量
- バター(もしくはガーリックバター)・・・適量
- オリーブオイル・・・適量
- バルサミコ酢・・・適量
<作り方>
トマトの種をできるだけ取り1cm角に切る。
バジル、エシャロットをそれぞれみじん切りにする。
ボウルに①と②、塩を加え、スプーンで混ぜる。
フランスパンを好みの厚さに切り、バター(もしくはガーリックバター)を塗ってトーストする。
④に③を適量のせ、器に盛りつける。
※お好みでバルサミコ酢とオリーブオイルをかけると、より一層美味しく頂けます。
また近年では、大気汚染物質が肌に付着した際の炎症メカニズムを解明し、肌トラブルを緩和させる研究も行われています。今後はこれらの技術も対処法としての期待ができます。
「肌の鬱状態」は日々のケアで防げる!
肌トラブルの原因となってしまう大気汚染物質。肌が空気に触れない日はないため、100%予防することは不可能でも、大気汚染物質の悪影響を最小限にするべく洗濯物を叩いて取り込むなど、やはり大切なのは日常のちょっとした工夫です。
スキンケアにおいては、微粒子レベルの肌汚れまで洗浄できるクレンジングを選ぶことが重要。スキンケアの第1ステップとなるクレンジングでナノレベルの汚れまでしっかり除去すれば、肌状態が整います。毎日行うお手入れで、大気汚染物質の影響まで気を付けて行えば、その後に使う化粧水や美容液が逆に刺激になってしまうといった「肌の鬱状態」を防ぐことができるのです。
抗酸化作用の高い食事も取り入れて、常に身近にある外的刺激「大気汚染物質」からの防御に努めましょう。