正しい毛穴ケアで黒ずみや開きにサヨナラ!NGケアを繰り返していませんか?
スキンケアの悩みの中でも多い「毛穴のトラブル」。どんどん目立ってくるので、「毛穴の数が増えている」と思っている方もいますが、そんなことはありません。黒ずんだり、開いたりしてしまうから目立つのであって、毛穴の数というのは、赤ちゃんの時も大人になった今も変わりません。要はお手入れ次第ということ。メイクで表面的に目立たせなくすることもできますが、すっぴんでも毛穴の気にならない肌を手に入れたいものです。そのためにも、まずは以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
【毛穴ケアで大切な4つのポイント】
1. 自分の毛穴のタイプと、毛穴が開いてしまう原因を正しく知る
2. 洗顔・保湿・そして自分のタイプに合った毛穴ケアを根気よく続ける
3. 自己流の誤った毛穴ケアを見直す
4. スキンケアはもちろん、ライフスタイルにも気をつける
もくじ
・毛穴の開きと黒ずみの正体は?過剰な皮脂と酸化した角栓!
・毛穴ケアの効果を出すためにも要CHECK! あなたの毛穴の状態は何タイプ?
1. 角栓つまりタイプ
2. パックリ毛穴タイプ
3. たるみ毛穴タイプ
4. クレータータイプのニキビ跡
・4つのタイプに共通する「クレンジング」「洗顔」「保湿」
・タイプ別ケアで自分の毛穴に合ったメソッドが完成
・多くの人が勘違いしている開いた毛穴のケア方法
・日常生活の改善も、対決な毛穴ケア
・困った時はスキンケアのプロに相談
毛穴の開きと黒ずみの正体は?過剰な皮脂と酸化した角栓!
肌が内側に持つ水分の蒸発を防ぎながら、外界の刺激から肌を守ってくれている皮脂。役割を理解すれば、「天然のクリーム」ともいわれるのも納得です。ただ、この天然のクリームも過剰となれば、分泌口となる毛穴を広げてしまいます。そして、それらの皮脂と毛穴の周りの角質が混ざり合って毛穴の中で作られていくのが、ザラつきや黒ずみの原因となる「角栓」です。ただし初期の角栓はまだ白~薄黄色をしているので、さほど目立ちません。黒ずみは外の空気にさらされた成れの果て。酸化した角栓です。単なる汚れではないというわけです。
毛穴ケアの効果を出すためにも要CHECK! あなたの毛穴の状態は何タイプ?
毛穴ケアのための製品や毛穴を閉じるためのスキンケア方法は、世の中に溢れています。それにもかかわらず、毛穴の悩みからなかなか抜け出せない理由の一つが、お手入れが毛穴の状態に合っていないこと。まずは、自分の毛穴のタイプを4つの中から知ることが大前提です。
1. 角栓つまりタイプ
皮脂腺から分泌された皮脂と毛穴の周りの角質が混ざり合った「角栓」が毛穴の中に詰まったタイプです。イメージとしてはホースの口にピンポン玉が詰まったような状態で、一度つくられてしまった角栓は毛穴の中で小さくなることはありません。むしろ皮脂と角質がさらに混じり合うことで大きくなり、毛穴はますます広がると捉えるべきです。
2. パックリ毛穴タイプ
1の「角栓つまりタイプ」までいかずとも、明らかに開いているのが分かるのが「パックリ毛穴タイプ」です。とくに鼻はパックリゾーン。毛穴の周辺が陥没していたり、指で触ると表面がザラザラしていたりする場合もあります。原因は「角栓つまりタイプ」と同じ皮脂です。
3.たるみ毛穴タイプ
頬や額の毛穴によく見られるのが「たるみ毛穴タイプ」です。本来は丸い形をしている毛穴が、重力で引っ張られて雫のような形に引き伸ばされているものです。一見「パックリ毛穴」のようですが、原因は皮脂でありません。エイジングや紫外線のダメージで肌内部のエラスチンやコラーゲンが減少し、肌の土台がゆるんでしまうことにあります。
4.クレータータイプのニキビ跡
「パックリ毛穴」のように見えて、実は「ニキビ跡」であるのがこのタイプです。ニキビの炎症が治まった後、凸凹(でこぼこ)としたクレーターのような傷跡が肌に残ってしまっている状態です。頬に残る場合が多く、茶色や赤色などの色が留まることもあれば、特に色味はなく凹凸(おうとつ)だけという場合もあります。
4つのタイプに共通する「クレンジング」「洗顔」「保湿」
余分な皮脂や汚れを取り除いて、化粧水で十分なうるおいを与えることはスキンケアの基本です。それは毛穴ケアとて同じなのですが、とくに「角栓つまりタイプ」や「パックリ毛穴タイプ」の人は、角栓を詰まらせないこと、皮脂を取り除くことにやっきになりがち。その結果、毛穴の周りの肌のターンオーバーが早まり、毛穴のザラつきを慢性化させてしまうことがあります。大切なことは、3つのベーシックケアを丁寧に行うことで、毛穴を含めた肌そのものをきれいしていくことです。セルフケアではやり過ぎないことも重要です。
1.クレンジングはメイクを毛穴に残さないためにもマスト
皮脂や汚れを落とすことは毛穴ケアの基本です。毛穴に詰まった皮脂や角栓やメイク汚れは、空気に触れれば酸化し、肌に刺激を与えてターンオーバーを乱す原因にもなるからです。そうとはいえ、必要以上に取り除かないことも同じように重要です。内部のうるおいを守るバリア機能が弱まり、肌の状態は乾燥へと傾いてしまうからです。うるおいが失われた毛穴部分はダメージを受けやすく、ダメージを修復しようとターンオーバーが早まり、角化(細胞が不完全のまま肌の表面まで押し上げられること)が起こります。「すり鉢上毛穴」と呼ばれるしぼんだ毛穴、くぼんだ毛穴はまさに角化の表れです。
また、しっかりメイクしているとき以外は、洗浄力の高い界面活性剤を使用したクレンジング料は避け、低刺激性の製品を選ぶことをおすすめします。メイクとなじませる時も、ソフトタッチが基本です。ゴシゴシこすれば、肌や毛穴の刺激になります。そしてなじんだらすぐに洗い流しましょう。時間のかけ過ぎも、肌には負担です。
2. 洗顔も「肌に負担をかけない」が鉄則
毛穴が目立つところはゴシゴシと力を入れて洗いたくなりますが、そっとなでるように洗うことを意識しましょう。使用する洗顔料は、洗浄力の強過ぎないものを。物理的に毛穴の汚れを除去する洗顔料はおすすめしません。泥の吸着力を使って自然に汚れを取ることができるクレイ洗顔は、肌にやさしく、それでいて不要な汚れはしっかりオフできる理にかなった洗顔法です。
そうとはいえ、どんなに優しい洗顔料もすすぎ残しは肌トラブルの元。額の生え際やフェイスラインまで十分に洗い流しましょう。お湯を使う場合は人肌よりぬるい温度で。お風呂ついでに熱いシャワーで流していませんか?また、タオルは吸水力の高いものを選び、やさしく押し当てるようにして使います。決してゴシゴシ擦らないこと。毛穴に刺激を与え、余計に毛穴が開かせてしまいかねないからです。
3.化粧水ケアには毛穴を閉じる役割も
タオルオフの後は、“すぐに”うるおいを与えます。化粧水を手のひらにのせ体温を移し、手で肌を包み込むようにしてつけましょう。このハンドプレスのひと手間が、化粧水の肌なじみをぐっと高めます。毛穴の開きや乾燥が気になる箇所には、特に丁寧に。肌がうるおいで満たされハリが生まれてくると、自然と毛穴の開きは目立たなくなるはずです。
タイプ別ケアで自分の毛穴に合ったメソッドが完成
すでに毛穴の状態には4つのタイプがあることを紹介しましたが、正しい毛穴ケアは、「クレンジング」「洗顔」「保湿」のケアをベースに、それぞれの毛穴のタイプに合わせたお手入れを加えて初めて完成します。毛穴の状態を毎日観察し、お手入れにどう反応しているのかを見ていくことも大切です。
「角栓つまりタイプ」にはホットタオル
タオルを濡らして電子レンジで温め、蒸しタオルを作ります。顔の上に乗せること20~30秒。熱が加わることで古い角質が柔らかくなり、毛穴も開くため、角栓の出やすくなります。
「パックリ毛穴タイプ」にはビタミンC
余分な皮脂の分泌を抑え、肌を引き締める2つの働きがあるビタミンCは、パックリ毛穴にとって心強い成分です。化粧水→ビタミンC美容液のお手入れが効果的です。
「たるみ毛穴タイプ」にはマッサージ
化粧水の後に、ゆるんだ肌を引き上げるためのマッサージを取り入れましょう。夜のお手入れの印象が強いマッサージですが、朝、メイクアップの前に行うのもおすすめです。
「クレータータイプのニキビ跡」にはクリーム
スキンケアの最後に、肌にふっくらとしたハリをもたらしてくれるクリームを積極的に取り入れてみてください。クリームには、ダメージを受けた肌に欠かせない美容成分が濃厚に入っています。継続は力なりのお手入れです。
多くの人が勘違いしている開いた毛穴のケア方法
肌への負担やエイジングケアとの両立などをトータルで考え、ビーグレンでは以下のような毛穴ケアには慎重になるべきだと考えています。
NG毛穴ケア1 毛穴パックで毛穴の汚れをごっそり取る!
粘着式シートタイプの「毛穴パック」は、目に見えて「効いた気がする」ために、癖になりがちです。しかし、剥がす時に肌にかかる物理的な負担はなかなかのもの。無理やり角栓を引き剥がされた毛穴は、前よりも広がってしまう危険性があります。さらに、皮脂や角質を強制的に除去された肌は、肌内側の水分蒸発を防ぐ働きをするバリア機能も低下。乾燥によってしなやかさを失った毛穴周辺の肌はなかなか元に戻りづらく、そればかりか陥没した箇所に皮脂が詰まりやすくなってしまいます。
NG毛穴ケア2 爪や押し出し棒で角栓を大掃除!
物理的な力で毛穴の周りを押して、中に溜まっている汚れを押し出して取り除く方法も、目に見えるインパクトが大きいため人気があります。しかし、これもまた肌が受ける負荷は計り知れません。押し出しが肌を痛めることにつながったり、毛穴をより広げたりする危険性があります。
NG毛穴ケア3 とにかく洗顔&化粧水で引き締め!
「洗浄力の強い洗顔料を使い、さっぱりする収れん化粧水で肌を引き締める」というケア方法。一見、効果的なようですが、20代以降の大人の毛穴には洗浄力の強過ぎる洗顔料は避ける方が安心です。そして毛穴の「引き締め」も確かに大切ですが、引き締めだけを意識するよりも、十分に保湿し肌にうるおいを与えることが最も大切です。収れん化粧水は、スースーするような感覚が気持ちよく、肌が引き締まるので毛穴も目立たなくなりますが、爽快感を重視している傾向があります。必要なのは爽快感より、十分なうるおいです。
日常生活の改善も、大切な毛穴ケア
スキンケア製品を使うだけが肌のケアではありません。普段の生活の中にも毛穴ケアに繋がることがたくさんあります。5年後、10年後の肌のためにも、詳しく見ていきましょう。
外出する時は必ず季節を問わず日焼け止めを
紫外線にはUV-A波とUV-B波の2種類があります。紫外線=サンバーンのイメージがありますが、それはUV-B波の方で、真皮にまで届くUV-A波は肌の弾力を損ない、たるみの原因にもなるため毛穴も目立ちやすくなります。しかも紫外線が少なくなると考えられる冬でも、年間を通じて一定数降り注いでいるのがUV-A波。日常生活で日焼け止めを選ぶ目安としては、SPF30前後、PA++++が安心です。数時間おきに塗り直すのが理想ですが、日傘やつばの広い帽子を上手に活用しましょう。
脂肪も必要です。栄養バランスの良い食事
美しくすこやかな肌のためには、適切な栄養が欠かせません。とくに毛穴の開きをケアするためには、肌の土台を作るたんぱく質やアミノ酸、肌のバランスを整えてくれるビタミン類、そして良質な脂肪分が必要です。無理なダイエットや偏食が毛穴に影響を及ぼすことを忘れずに、美肌を応援するレシピもぜひ活用してください。
本気で毛穴の開きを改善したいなら、喫煙をやめる!
「タバコ肌」といういわれ方もあるほど、タバコが肌に与える影響は多大です。その最たるものが、有害物質のニコチンです。ニコチンには血管を収縮させてしまう作用があります。そのため栄養分が行き渡らず、細胞の生まれ変わりに影響を与えます。ターンオーバーのサイクルが乱れると肌老化を招くことになります。また、タバコの煙も大気汚染の一種。毛穴の汚れにも繋がります。
質のよい睡眠は、一番の美容液のような存在
美しい肌ために睡眠が重要と言われる理由。それは就寝中に成長ホルモンが分泌されることで、肌が生まれ変わるターンオーバーが行われるためです。睡眠不足や質の良くない睡眠は、肌のくすみやしぼみに影響を与えます。夜10時~深夜2時が「肌のゴールデンタイム」と一般的にはいわれていますが、何時であっても、深く質の良い睡眠を取れるように心がけることが先決です。
困った時はスキンケアのプロに相談
いかがでしたか。シミやしわのように“増えない毛穴”は、ご紹介した4つのポイントを意識しながらケアしていくことで、黒ずみや開きは気にならなくなっていくはずです。思ったように結果が出ない場合は、スキンケアのプロに相談してみるのも一つの方法です。見落としている点に気付くことも、お手入れには大切だからです。