白目がキレイだと若々しさもUP! 始めよう「白目ケア」

目の老化=老眼のイメージがありますが、年齢とともに白目にもエイジングのサインが現れます。顕著なのは“黄ばみ”や“濁り”。インターネットの発達で過去に例がないほど目を酷使している現代人の白目は老化のスピードが早まっているといわれています。あなたの白目は大丈夫ですか?白目の老化原因とともに、白さの際立つ若々しい美しさを保つ方法をご紹介します。

 

まずは白目の老化チェックから!

まず、はじめに、白目の老化チェックから始めましょう。当てはまるものが多いほど白目の老化が進んでいる可能性があります。いくつ当てはまるでしょうか?

・紫外線をけっこう浴びてきた
・スマホやパソコンを長時間使っている
・ドライアイぎみ
・コンタクトレンズを装着している
・まばたきの回数が少ない
・眼精疲労をよく感じる
・目をこするクセがある
・おやつも含めて︎糖質の多い食生活
・よく飲み、よく吸う(喫煙・飲酒)

かなり当てはまってしまったという方もご安心を。これから白目についておさらいして、老化の原因からケア方法を一緒に学んでいきましょう。

白目の正体とは?白目とは強膜のこと

【眼球の仕組み】

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さて、本題に入る前に、白目の正体の話から。普段、私たちが「黒目」と呼んでいる部分は「角膜」です。白目はその角膜とつながっている「強膜」のこと。眼球の外壁となっている膜で、乳白色をしています。そして白目の表面を覆っているのが「結膜」。結膜には血管が多数存在しています。

赤ちゃんの白目が青いワケ

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人種を問わず、白目とはいえ赤ちゃんの目は青みがかっています。その理由は赤ちゃんの強膜はまだ成長段階にあって薄いからです。下層の膜の青みが透けている状態。成長とともに強膜は厚さを増していくため、青みが消え、白くなっていくというわけです。

加齢×ダメージで失われる“白さ”

白目のエイジングは早い人は30代から始まるといわれています。だんだんと白目に濁りが出て、「白」とは表現し難くなっていくのです。改善されない充血や疲れ、乾燥、ゴロゴロ感、ショボショボ感もピンチを知らせるサインです。シミができることもあれば、たるみが起こることもあります。「目元は年齢が出やすい」といわれますが、それは目元の肌だけの問題ではありません。さらに老化を早めているのが、現代のライフスタイルです。原因を深掘りしていきましょう。

先に白目ケアや白目をきれいに見せるメイク法を知りたい方は、
今日から実行! セルフでできる白目ケア
白目がキレイに見えるメイク方法

さまざまな刺激が白目の老化を加速させる

1. 紫外線

紫外線は肌だけでなく、白目にも色素沈着を起こします。それは、結膜にもメラノサイトが存在するからです。悪性ではありませんが「瞼裂斑(けんれつはん)」といって、白目の一部(黒目の脇の部位)に黄色い斑点ができることもあります。

2. ブルーライト

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現代人はブルーライトを浴び過ぎています。なかでもスマホ、パソコン、ゲーム機、タブレットのブルーライト放出量は、液晶テレビの2倍ともいわれるほどパワフル。長時間見ることで目に負担がかかっていることはいわずもがなです。症状としてはドライアイ、目のかすみ、焦点が合いづらい、充血、眼精疲労など。網膜を痛めてしまうこともあります。また、ブルーライトは脳を興奮・緊張させる交感神経を刺激して睡眠の質を低下させることも広く知られています。睡眠の質は目のコンディションに直結していますから、悪循環を招く結果となっているのです。

3. コンタクトレンズ

コンタクトレンズが「接触」するのは、黒目(角膜)の部分です。一見、白目には関係なさそうですが、長時間の装着は、黒目に十分な酸素が行き渡らなくなって充血が起こります。

4. 乾燥

目の表面は涙に覆われています。涙に光が反射するから瞳は輝くのです。ドライアイからキラキラは生まれません。ドライアイは、涙の量の減少や質の低下で、目の表面をうるおす力が弱まっている状態を指します。モニターを長時間見つめることによるまばたきの減少や室内の乾燥も原因とされ、若い世代にもドライアイの人はいますが、50代以降の涙の量は20代の4割減ともいわれています。

5. 汚れ

目の汚れも原因の一つになります。ここで、目を保護する役割を持つ「涙」について確認してみましょう。

【目を保護する涙三層】

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涙は油層、液層、ムチン層から成り立つ3層構造になります。油層は肌で言うと皮脂膜のような存在で、まつ毛の根元の奥にある「マイボーム腺」から分泌される脂によってつくられます。加齢によって分泌が減っていくのは皮脂と同じですが、アイメイクや汚れが腺を詰まらせてしまうこともあるのです。目の際の内側にアイラインを入れている人は要注意です。

【涙液層の役割】
油層…水分の蒸発を防いでいます。
水層…角膜や結膜に栄養分を送る役割。
ムチン層…目の表面を保護し、涙液の安静性を保っています。

 

マイボーム腺は、上まつ毛、下まつ毛の生え際に並ぶ小さな穴。この穴が詰まるとドライアイや充血の原因になります。

6. 眼精疲労

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眼精疲労とは休んでも取れない疲れのことを示します。原因としては長時間の近見作業(読書・事務作業・パソコン・スマホなど)の他に、外眼筋の使い過ぎが考えられます。外眼筋は目を動かすときに使う筋肉です。疲労回復に酸素や栄養が必要なのは目も同じです。酸素や栄養をたくさん運ぼうとして、目の血流量が増えて血管が膨らみます。充血は目の血管が膨らんだ状態なのです。

7. 糖化・酸化

糖化とは体内のたんぱく質と過剰に摂取された糖が結びついて、細胞などを劣化させる現象のこと。白目のタンパク質も糖が結合すれば「黄ばみ」となって表れます。また、ストレスなどによる活性酸素の増加も悪影響を及ぼします。酸化を抑えるために発生した酵素(たんぱく質)が糖と結びついてしまうことがあるからです。

8.喫煙・飲酒

タバコを吸ったりお酒を飲んだりすると肝臓に負担がかかります。肝機能の低下は白目にも影響が出ます。ビリルビンという色素が血中に増えて、肌のみならず白目も黄色くしてしまうからです。

9. エラスチン線維の乱れ

ハリや弾力感を司るエラスチン線維。肌の真皮層の存在はよく知られていますが、実は白目の表面を覆う結膜にもあります。加齢による結膜のエラスチン繊維の減少や変性は当然結膜でも起こります。結果、黒目の下など目の際にぶにょぶにょとした半透明の膜が溜まりやすくなります。白目のたるみといわれる症状です。

今日から実行! セルフでできる白目ケア

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白く戻すことが難しいからこそ、リスクファクターをカットしていくことが大切な白目ケア。できることから一つ一つを習慣に。

1. 温める

白目ケアの基本となるのが“温め”です。蒸しタオルやホットアイマスクで目元を温めましょう。目を温めることは下記でまとめた通り、良いことづくめなのです。

【目を温めるメリット】
①眼球の奥のピント調節機能のコリや疲れがほぐれて血流が良くなる。
②酸素や栄養分が行き渡りやすくなる。
③疲労物質が排出されやすくなる。
④ドライアイの緩和につながる。

 

2. マイボーム腺を詰まらせない

涙の油層を作るマイボーム腺。詰まらせないために、メイクオフ後ぬるま湯で濡らした綿棒で目のキワの汚れを丁寧にぬぐいましょう。マイボーム腺の汚れを取って目元を清潔に保つことを「リッドハイジーン」といいますが、「オキュソフト(OCuSOFT)」※は眼科でも使われているリッドハイジーン専用の洗浄コットンです。マイボーム腺の脂やタンパク質汚れを分解し、続けて使用することで涙の質がアップ。目の乾きの改善にもつながります。
※日本では「オキュソフト」としてアマゾンや楽天などネットにて購入可能です。

3. サングラスで紫外線をカット!

すぐにできる紫外線対策はサングラスを使うことです。理想は紫外線透過率1.0%以下、紫外線カット率99%以上。レンズは大ぶりがおすすめです。2021年は70年代スタイルのサングラスが再注目されているので新たに揃えるのも良いですね。

UVカット効果があれば色は濃くても薄くても大丈夫ですが、UVカット効果のない濃い色のサングラスは、瞳孔が広がって紫外線を取り込んでしまいます。人工メラニンレンズなど、透明でも紫外線をしっかりカットできるものもあります。コンタクトレンズにもUV加工のものはありますが、黒目だけを守っても白目の紫外線対策にはならないことも覚えておきたいですね。

4. ブルーライトをカット

PCやスマホは光の量を抑える設定にするほか、ブルーライトをカットする眼鏡やスマホフィルムも普及しています。スマホを見る時の距離(20〜30cm)を考えた、スマホ用レンズを使った眼鏡もあります。そして就寝前2〜3時間はPCやスマホの使用を控えてブルーライトをシャットアウト!ブルーライトは質の良い睡眠に必要なメラトニンの分泌を妨げます。

5. 長時間のコンタクトレンズは避ける

酸素透過率の高いコンタクトレンズでも、装着時間は長くしないのが理想です。ドライアイや眼精疲労が慢性化している場合はなおさらです。またモノが見えにくいと一生懸命見ようとして目を開いている時間が長くなり、目が乾燥してしまいます。老眼の対処も早めに行い、見えにくい状態をつくらないようにしたいものです。

6. 目薬をさす

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点眼で白目を白くすることはできませんが、目薬は濁りの要因となる目の乾きや疲れ、充血、炎症などのケアに効果的です。どれを選んだらいいのかわからない場合は、ドライアイ対策の目薬を選びましょう。塩化ナトリウムや塩化カリウムなどの成分が目の乾いた状態を改善させることにより、炎症や充血なども解消に向かうからです。

近年はエラスチン線維の形成をサポートする成分として「L-アスパラギン酸カリウム」を配合したものなど、白目のたるみの予防が期待できるものも発売されています。開封した目薬は雑菌が繁殖していくので、1ヶ月以内に使い切れない場合は買い替えを。

7. 目に効くツボを押す

日常の隙間時間に目周りのツボを押すと、血流が良くなって疲れも軽減します。眼球を傷つけないように、優しく押すことを忘れずに。

【目に効くツボの位置】

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【目に効くツボの効果】

ツボ 位置 効果
①瞳子膠(どうしりょう) 目尻から約1cm外側 疲れ目、充血、瞼の痙攣、頭痛
②攅竹(さんちく) 眉頭の横のくぼみ部分 疲れ目、ドライアイ
③承泣(しょうきゅう) 目の下の骨の中央 眼精疲労
④太陽(たいよう) こめかみのくぼみ辺り 疲れ目、頭痛
⑤睛明(せいめい) 目頭のすぐ内側 眼精疲労

8. 一時間に5分、目を休める

スマホやパソコンなど長時間連続の使用にならないよう、こまめに休憩をとることを意識しましょう。一時間に1回、5分まぶたを閉じて休むのが理想です。まばたきを意識することも習慣に。

9. 抗酸化・抗糖化を意識した食生活

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栄養のバランスを考えるのは基本ですが、その上で糖質の多い食べ物や揚げものをなるべく控え、青魚や食物繊維をしっかり取りましょう。ビタミンC、E、βカロテン、ポリフェノールを含む食品を意識して抗酸化を促します。

「ルテイン」と「アントシアニン」は、目に良いとされている成分です。食事で取り切れなければサプリメントをサポートとして活用するのもおすすめ。「メグスリノキのお茶」も名前の通り効果が期待できます。食べ物は消化器官を通して代謝されるので、そのまま目の成分になるわけではありませんが、エラスチンはスジ肉や手羽先などに多く含まれています。

ルテインを多く含む食材 アントシアニンを多く含む食材
ほうれん草、ブロッコリー、いんげん、レタス、ケール、グリンピース ビルベリー、ブルーベリー、黒豆、カシス、ナス、ぶどう

白目がキレイに見えるメイク方法

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白目が濁っていると一気に疲れて老けた印象に…。そんな残念な目元にならないよう、白目をきれいに見せるメイクのコツもご紹介しておきます。ポイントは「ネイビーブルー」を上手に取り入れること!

白目をキレイに見せるテク1

目の下にハイライトでレフ板を仕込みます。目に光を集めることができるので、目のフレームをはっきりさせることができます。眉間と鼻の付け根にも入れるとよりクリアな印象に。

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白目をキレイに見せるテク2

アイラインはブラックやダークブラウンではなく、「ネイビーブルー」がおすすめです。がっつり引かずに、目尻から1/3に細く入れましょう。白目のフレームがはっきりします。

白目をキレイに見せるテク3

「ネイビーブルー」のマスカラを塗ります。ビューラーでまつ毛を上げてから、根元から毛先に向けてシュッと抜いて重ねます。下まつ毛にも。白目にネイビーブルーが映り込み、透明感が演出できます。

白目をキレイに見せるテク4

肌なじみの良いライトベージュのアイカラーを、涙袋全体に入れることで、白目もトーンアップ。パール感のあるものなら、肌の透明感も高まります。

白目がキレイだと若々しさもUP! 始めよう「白目ケア」

レフ板効果が活かされ、黒目も白目もくっきりとした澄んだ瞳に。

目を労わることで際立つ白目を叶えよう!

いかがでしたか?年齢を重ねるとともに目元は肌だけではなく、白目にもエイジングのサインが現れてきます。そのまま放置してしまっては、澄んだ瞳を印象付ける、透き通るような白目を維持することはできません。より白さが際立つ白目であるために、白目の老化の原因から、白目に特化したケアについて、たっぷりご紹介しました。ただし、躍起になってお手入れをすればストレトになってしまうので、メイクの力も借りながら、まずはドライアイの改善を行なっていきましょう。気持ちよく目を温めて、酷使せずに労わることを心がけてください。肌同様、目にもうるおいを保つことができれば、白目のツヤとキラメキを取り戻すことも叶うのですから。

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