美容皮膚科医が伝授、今よりもっと美を高めるための正しい知識【2】皮膚科医が実践する5つのスキンケア法

こんにちは、皮膚科医の佐藤都雅(さとうみやか)です。こちらのコラムでは、医師としての視点から、スキンケアに関する正しい情報と知識をお届けしております。さて、今回は私が実際に行っている美容習慣を5つ、ご紹介したいと思います。

①朝も必ず洗顔料を使って洗顔する

朝は、寝ている間の皮脂汚れをしっかりリセットしたいので、水洗顔ではなく、きちんと洗顔料を使います。朝の肌は、寝ているだけなので汚れていないように感じる方も多いかもしれませんが、夜お手入れしたスキンケア製品の油分や分泌された皮脂などにより、朝の肌は意外と汚れているものなのです。これは水洗いだけでは落ちません。また、放置することで毛穴の詰まりなど招き、さまざまな肌トラブルにつながることになります。ですので、朝、洗顔料を使うことは、スキンケアのとても大切なステップです。

美容皮膚科医が伝授、今よりもっと美を高めるための正しい知識【2】皮膚科医が実践する5つのスキンケア法

最近は、クレイ洗顔料がお気に入りです。洗顔で油分を取り過ぎて乾燥してしまうことも心配ですが、クレイ洗顔は良質な泥の力で余分な皮脂や汚れだけを取り除きますので、洗い上がりの肌はむしろしっとり、ふっくら。乾燥を心配することなく安心して洗顔ができるので、毎朝その柔らかい肌の感触を楽しんでいます。

②夜はしっかり保湿する

美容皮膚科医が伝授、今よりもっと美を高めるための正しい知識【2】皮膚科医が実践する5つのスキンケア法

特に私は、夜のお手入れに使う化粧水や美容液には、しっとりしたテクスチャーで、しっかりうるおいを感じるものを選んでいます。

もう皆様もよくご存知のことかもしれませんが、乾燥はシミ、しわ、毛穴やニキビなど、どんな悩みにも深く関係しています。肌がうるおい不足になることで、ハリや弾力も低下していきます。そのことから、朝晩を通して保湿はとても重要なことですが、夜しっかり保湿をすることで、日中もうるおいが逃げにくい、すこやかな肌環境をつくります。

③家の中でも必ず紫外線対策をする

在宅をされたり、外出を制限したりなど、以前よりご自宅で過ごす時間が増えたという方はとても多いのではないかと思います。家の中にいると直接日差しを浴びていないので、UVケアは必要ないのではと思ってしまいますが、窓から入る光(UVA)や、PCやスマホのブルーライトの影響を肌は受けています。特にUVAは波長が長いため真皮層まで届き、確実に肌にダメージを与えています。光のエネルギーが小さく、熱さやまぶしさをあまり感じないので油断しがちですが、注意が必要です。

私は、家の中で使用するUVクリームには、紫外線吸収剤不使用、ノンケミカル、ノンコメドジェニックのものを選んで、必ず毎日、紫外線対策をしています。

④レチノール配合美容液でターンオーバー促進

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私はニキビが出来やすい肌なので、20代の頃からレチノール配合美容液を使っています。レチノールには、ターンオーバーを促進しごわつきやキメを整え、若々しい印象に導く、肌にとってとても良いメリットがあります。私は、肌ツヤを褒められることがとても多いのですが、それはこのレチノールの効果が大きいと思います。

美容医療でも推奨されているこの「レチノール」という成分は、「しわを改善する」として海外セレブなどにも注目されたことから、エイジングケアに欠かせない成分としてその地位を確立しました。しわのケアに使うものと思われがちですが、私のようにニキビのお手入れにも有効ですし、毛穴を引き締めたり、美白成分「ハイドロキノン」と併用することで、シミに対してさらなる効果が期待できる万能成分なのです。

⑤超音波ピーリングで毛穴クレンジングをする

毛穴の角栓や黒ずみが気になるからといって、こすったり、無理に押し出すのは絶対にNGです。また、ピーリング剤などを頻繁に使用すると、肌に刺激や負担がかかり、返って肌荒れを起こす原因となります。

私は、家庭用の超音波ピーリングを使って汚れをやさしく浮かして除去する毛穴ケアを取り入れています。水と超音波の力で毛穴奥の汚れや古い角質を除去するのですが、まるでエステで受けるような本格的なスペシャルケアができます。

肌の美しさはホームケアから

私が取り入れているケアは、すでに実践されている方も多いかもしれません。まだされてない場合も、どなたでも簡単で、すぐに取り入れられるものかと思います。よろしければぜひ、日々のケアに取り入れてみてください。肌の違いが実感できると思います。


 

コラム連載予告(変更の可能性もございます)
●美白化粧品では解決できないシミの改善法
●自宅でできるたるみ改善法
●ニキビの予防とニキビ跡の改善
●美容クリニックの賢い利用法

 

これまでの『美容皮膚科医が伝授、今よりもっと美を高めるための正しい知識』

【1】 はじめまして。皮膚科医の佐藤都雅です
【2】 皮膚科医が実践する5つのスキンケア法

この記事を書いたライター

Dermatologist

クエスク スキンクリニック院長。女性の美しさに必要なのは、美容治療を受けることだけではなく、毎日少しずつでも時間をとり、ご自分の肌を大切にすることが、まずはなによりも重要だと考えています。理想の美肌づくりのために、医師の視点から、正しい情報を発信しています。

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