老化だけではない「しわ」の原因
「この額の横じわ、以前より目立ってきてない?」 「昨日までなかったのに、眉間に縦のラインが見える!」
ある日ふと鏡を見た時に、このように今までは気にならなかった「しわ」が急に現れて、ショックを受けたことはありませんか。突然出てきたように感じますが、しわは急に出来るものではありません。小さな積み重ねが徐々に表面化し、目立つようになったものです。
そこで今回は、しわの原因となる「積み重ね」についてお話したいと思います。
積み重なる表情癖
本来、健康な肌の真皮では、コラーゲンが集って束になり、その間を張り巡るエラスチンがバネのような役割をしています。また、ヒアルロン酸が水分を保持することでハリと弾力を与え、表情によって出来るラインも跳ね返す力があり、しわとなって残ることはありません。
ところが、肌は25歳くらいをピークにハリや弾力を失い、表情によって出来るラインがそのまましわとなって定着しやすくなってきます。無意識にしている表情や日常生活の行動が重なると、しわが肌に刻まれ、そのままの形状で元に戻らなくなってしまうのです。
知らず知らずにしわを寄せている癖
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考えごとをしている時、無意識にしかめっ面をしている
パソコンや携帯の画面を見る時、眉間にしわを寄せている
驚いたり、上目使いで目を大きく見開くと、額にしわが入る
視力が悪く、焦点を合わせようと眉間にしわを寄せてしまう
このような積み重なる癖を見直しつつ、気づいた時に額や眉間を指でほぐしたり、長時間同じことをせず休憩をとったりなどを心掛けてください。
また、外気や空調による乾燥も肌の老化を早めます。さらに、紫外線を浴びることで、健康な肌に欠かせないコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸に影響を及ぼします。
ふと気になったしわが深刻な「深いしわ」になってしまう前に、健やかな肌を育てるお手入れを行ってください。
健やかな肌を育む「お手入れステップ」
洗顔
しっとりなめらかに洗い上げましょう。汚れを落とすことばかりにフォーカスすると、必要以上の皮脂まで取り除き、乾燥を助長させてしまいます。
化粧水
乾いた肌に、たっぷりと水分を補給しましょう。両手に軽くなじませた後、顔全体を包み、やさしく押さえるようにつけます。
美容液
気になる部分や、顔全体に丁寧になじませ、細かい部分は押さえるように、また、顔全体は包み込むようにやさしくなじませます。
クリーム
保湿を強化するために、化粧水で与えた水分に蓋をして、しっかりと肌の内側にうるおいを閉じ込めましょう。
紫外線対策
紫外線は年間を通して降り注いでいます。紫外線を浴びてしまうと、せっかくのお手入れの効果もむなしく、肌老化のスパイラルにはまる結果となります。この時期も忘れずに紫外線対策をしましょう。
表情癖や日々のお手入れに気を遣うことの「積み重ね」で、肌老化の進行は遅らせることができるのです。ぜひ、意識的に行ってください。