密かなブーム!高強度インターバルトレーニング (HIIT)とは?
日本では「高強度インターバルトレーニング」という呼び方で親しまれている「HIIT(High-intensity Interval training」。「高速で動く運動」と「ゆるい運動」を交互に行うことにより短時間で脂肪を燃焼させる効果的なトレーニングです。
ジムでワークアウトするとさまざまなマシーンが必要とされます。しかし、HIITはウェイトやロープ、踏み台などを使うことはあっても、基本的に道具を使用せずにトレーニングを行うことができます。そのため、場所を選ばず、自宅や職場、外出先でも気軽に始められるという利点があります。気軽にワークアウトが可能なHIITは、カリフォルニアをはじめ世界中で注目されているのです。
こんなセレブもHIITに夢中!
短時間で効率的に筋肉を鍛えることができ、しかも脂肪燃焼率が高いと評判のHIIT。デイヴィット・ベッカムは早くから自身のトレーニングに取り入れているセレブの一人として有名ですが、HIITに夢中なセレブはたくさんいるとのこと。さっそく見てみましょう。
ブリトニー・スピアーズ
ステージでの華麗なパフォーマンスは日々のトレーニングがあってこそ。かつてはジムのマシーンによるワークアウトを行っていたようですが、今ではHIITをベースにした独自のスタイルで美しい筋肉とシェイプをキープしています。
キム・カーダシアン
セレブリティートレーナーのドン・ブルックスの指導の元、ワークアウトに励んでいるキム。トレーナーのドンのインスタグラムに、キムのワークアウト中の写真が彼女のコメントとともに数枚アップされています。トレーナーのドンは、キムの夫でもあるカニエ・ウェスト、それにファーギー(元ブラック・アイド・ピーズの歌姫)のトレーナーでもあります。
クロエ・カーダシアン
キム・カーダシアン同様にHIITにハマっているのがキムの姉妹であるクロエ・カーダシアン。前述したセレブトレーナーのドン・ブルックスの指導により、ぽっちゃりしていたボディを美しく引き締め激変を遂げたことはアメリカでは有名な話。彼女の場合は、ロープやバランスボールも取り入れたストイックなトレーニングがお好みのよう。
スカーレット・ヨハンソン
彼女が発信するインスタグラムなどのSNSではトレーニング中の姿はありませんが、「タバタ(Tabata)式」という日本人イントラクターが考案した HIITを取り入れていると囁かれています。
短時間で脂肪が燃焼する筋トレとして話題のHIIT
セレブはもちろんのこと、アスリートやヘルスコンシャスな人たちの間でも多くの人が取り入れているHIITは、これまで述べたように「場所を選ばず気軽にトレーニングできる」「短時間で効率的なエクササイズができる」という利点だけではなく、さらに多くのメリットがあるようです。
LA(ロサンゼルス)で人気のHIIT専門のスタジオ「HIITハウスロサンゼルス(HIIT HOUSE LA)」の女性インストラクター、キンジーさんの語るHIITのメリットをご紹介します。
HIITのメリット
短時間で高カロリーの脂肪を燃焼
ジョギングなどの有酸素運動の約6倍の脂肪燃焼効果があるといわれています。
筋肉を減らさずに体脂肪だけを燃焼
有酸素運動だと筋肉がエネルギー源として消費されてしまうけれどHIITなら短時間で体脂肪を減らすことが可能です。
トレーニングの後も新陳代謝が上がる
たった2分間HIITトレーニングした後、30分間ジョギングしたよりも新陳代謝が上がると報告されています。
最大酸素消費量が上がる
週4日20分のHIITを2週間続けたところ、9%の酸素消費量が上がったという例もあります。
心拍数と血圧の減少
あるリサーチによると、ジムのマシーンを使ったエクササイズを毎日している人よりも10分間のHIITを週4日間続けている人たちの方が心拍数と血圧が減少、血糖値も同じく減少したそうです。
自宅で出来る簡単なHIITトレーニング
HIITをライフスタイルに取り入れているLA女子のリーサさん。本来はスタジオで行うHIITを、自宅でも出来る5分間の簡単なトレーニングとして教えていただきました。
1 ジャンピングジャックス(Jumping Jacks)
①ジャンプしながら両手両脚を開閉させる。この動作を20秒間。
②10秒間の休憩。
①②の1セットを2回繰り返す
2 スケーターズ(Skaters)
①スケートのフォームで前後に脚を出す。左右繰り返す動作を20秒間。
②10秒間の休憩。
①②の1セットを2回繰り返す。
3 スイサイドドリルズ(Suicide Drills)
①中腰になり脚は前後に開き、前に出している脚は膝を曲げる。手前に出している脚と同じ側の手は後ろに、反対の手は地面につける。反対側も同様に20秒間。
②10秒間の休憩。
①②の1セットを2回繰り返す。
4 ダブルハイニーズ(Double High Knees)
①片方の膝を上げて反対側の手を添える。左右繰り返す動作を20秒間。
②10秒間の休憩。
①②の1セットを2回繰り返す。
5 フラッターキックス(Flutter Kicks)
①脚を前後に開き、前に出した脚と同じ側の腕を前に出す。反対側も行う動作を20秒間。
②10秒間の休憩。
①②の1セットを2回繰り返す。
トレーニングはいつ行うのが最適?
HIITは、基本的に空腹時に行うことが推奨されています。最適なタイミングは、朝食を取る前。ただし、個人差があるので体力に自信のない方は、バナナやシリアルなどを軽く食べた後に運動してもいいでしょう。
またトレーニング自体は短時間でも動きが激しいので、始める前は必ず柔軟体操や軽くジョギングをしてウォーミングアップすることをおすすめします。
あまり体調が優れない日は無理して全てのトレーニングを行わずに、セット数を下げたり、2〜3種類のトレーニングだけを行ったり、また体調が回復するまで待つことも大切です。
筋肉女子が急増中のLA
肩から二の腕、バスト、ヒップから太ももなどには筋肉がしっかりつき、腹筋がしなやかに割れていて、手首&足首がキュッと締まっているアスリートのような体型が実際にLAでは流行っているように見受けられます。“柳腰”と表現される痩せ型の多い日本人にとっては、この体型をつくるのは難しいと思われがち。しかし、HIITのトレーニング法を行うことで、メリハリのある体型に近づくことも可能なのです。美しい筋肉のついた体に人気が集中している今のトレンドに乗り、気軽にHIITをトライしてみてもいいかもしれませんね。
参考
https://www.tabatatimer.com/index.php?lang=jp
http://hiithousela.com/