夏の疲れに効くのは「飲む野菜」!スロージュース生活のススメ
まだまだ暑い日も多い今、夏の疲れが出る時期でもあります。疲れの感じられる体に摂取したい食べ物はたくさんありますが、野菜やフルーツもその一つ。中でも、食生活に手軽に取り入れられるのがスムージーやフレッシュジュースなどのドリンク類です。自宅で簡単に作れることから、朝食にジュース習慣を継続している女性も多いですよね。今回は、「飲む野菜」として特に高評価を集めるスロージュースについて、その魅力と効果を探っていきましょう!
スロージュースって何?
ますます人気を集めるヘルシージュース。さまざまな種類のジュースを専門に販売する店も続々と登場しています。今回ご紹介するスロージュース、実はコールドプレスジュースの別名であり、「スロージューサー」という専用の家電製品を使って絞られたジュースを指します。スムージーなどを作る際に使用される一般的なミキサーとの大きな違いは、食材をそのまま「切り刻む」か、食材の果汁を「搾り取る」かにあります。
食材をそのまま「切り刻む」ミキサー
通常のミキサーの場合、金属製の刃物を高速回転させることで、食材を細かく切り刻んでいきます。その過程で材料に熱が加わり、空気に触れて酸化が進むため、果実から取れる栄養素が減少することがあるといわれています。特に熱に弱いとされる酵素・ビタミン・ミネラル類は、スロージューサーと比較すると減ってしまいますが、逆に野菜の皮の栄養や繊維質など野菜全体を摂取できるのは、ミキサーの大きなメリット。「バイタミックス」などのミキサーも高い支持を得ており、スロージューサーと使い分けしている女性も多いようです。
食材の果汁を「搾り取る」スロージューサー
一方スロージューサーの場合、ゆっくり回転するスクリューにより、食材に強い圧力をかけ、プレスしながら搾汁していきます。低速回転のため、熱の発生がなく(コールドのまま)、生きた酵素や栄養素をそのまま摂取できるとされています。この製法がコールドプレス法(低温低速圧搾法)であり、それによって絞られたジュースを「コールドプレスジュース」「スロージュース」「ロージュース」と呼んでいます。
※圧搾の仕方によりスロージュースとコールドプレスジュースを厳密に分ける場合もありますが、一般的には同じ種類としてカテゴリーされています。
スロージュースのメリット
ご存知の通り、野菜やフルーツをジュースとして摂取すること自体にも、さまざまな健康・美容効果がありますが、スロージュースであるメリットは具体的にどんなところにあるのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。
① 食材の栄養そのままに
先述した通り、スロージュースの最大の魅力は、食材が持つ生きた酵素や栄養素をほぼそのまま摂取できる点にあります。一杯でも野菜やフルーツのポテンシャルを十分に搾り取れるので、まさに「飲む野菜」そのままですね。推奨される一日の栄養摂取量を生の野菜やフルーツで取り入れようとすると大変なボリュームになりますが、ジュースとして飲む場合は朝食などで気軽に代替することができるのもポイントです。
アメリカでも人気の「ヒューロム」は、その高い機能に加えて、数々のデザイン賞を受賞するスタイリッシュなデザインに、おしゃれなカフェやジュースバーからの指名も多い。女性がもっとキレイになるためのビーグレンのイベント「b.glen CONNECETED」でも、ヒューロムのスロージュースが提供されました。イベント参加者からは「フレッシュ度が違う!」「肌にも良さそう」「“体が喜ぶ”ってこういうことだと分かりました!」などの絶賛の声が寄せられました。
② 消化が早く、吸収率が高い
二つ目の大きな特徴が、スロージュースは繊維部分を含まないため、消化・吸収がスムーズに行われること。ミキサーの場合は、食材を丸ごと切り刻み細かくしていくことでジュース状にしているため、繊維質が豊富に含まれます。これは食材のまま頂くのと同じようなもの。そのため、スムージーはとろみを含んだボリュームもあり、飲みごたえは十分です。反対に、スロージュースは、絞りカスと果汁が完全に分離され、サラッとしたテクスチャーのジュースが残ります。なんと、食材を生で食べるのとジュースにして飲むのとでは、吸収率に大きな差があるのです!
【食材そのままとジュースの栄養吸収率比較】
リコピン:ジュースの吸収率は、食材のまま摂取する場合の3.8倍!
βカロテン:ジュースの吸収率は、食材のまま摂取する場合の1.5倍!
ファスティング(短期断食)などで、スロージュースがよく飲まれるのは、栄養だけはしっかり摂りたいときに、胃腸にも優しいスロージュースが最適だから。栄養を素早く消化し、より多く吸収できるというわけです。
「パナソニック」の低速ジューサーも安定の人気ぶり。「さらさらフィルター」や「あらごしフィルター」など、テクスチャーの違いを選ベるのも嬉しいオプションです。
③美味しい!
スロージュースやコールドプレスジュースの魅力は、何といってもその美味しさ!食材のもつ旨みや甘みを、より深く感じることができるといわれています。空気のかくはんが抑えられ、食材の酸化防止にも有効なので、おいしさを損なうことなくフレッシュな状態で楽しめるのです。
④ 美肌づくりをサポート
野菜やフルーツに多く含まれるビタミン類は、エイジングケアや美肌づくりには欠かせません。中でもビタミンA・Cは抗酸化効果も高いので、積極的に取り入れたい栄養素ではありますが、「熱に弱い」という特徴があります。スロージュースの場合は、熱を加えることなく栄養素を搾汁できるため、ビタミン類の摂取にも大活躍してくれるわけです。またビタミンCやBなどの水溶性のビタミンは、一度に大量摂取しても、過剰分は尿として体外に排出されてしまいます。そのため本来であれば、ビタミン類は一日に数回に分けて取るのが理想。気軽に作れるジュースであれば、食事以外にもこまめにビタミンが補えて魅力的ですね。
細身のスッキリしたフォルムが印象的な「シャープ」のヘルシオジュースプレッソ。スロージューサーの中でも超低速回転で、食材のフレッシュな味わいをそのまま残します。
自宅で簡単スロージューサーレシピ
スロージュースやコールドプレスジュースは、専門のジュースバーやヘルシーカフェなどで飲むことが多いかもしれませんが、実は自宅でも簡単に作れます。ジュースと聞くと、「ドリンクとして飲む」ことだけを想像しがちですが、実は料理などへの使用にも、抜群のアレンジ力を誇ります。搾汁して出た搾りカスも料理にとって欠かせない材料になるのです。今回は、スロージュースレシピとともにアレンジレシピをご紹介していきます。
嫌いな野菜も克服!ニンジン、パプリカ、トマトのジュース
子どもの苦手な野菜に必ずランクインしてくるニンジンやトマトも、リンゴと一緒にスロージューサーで搾汁することで、野菜本来の新鮮な甘みを引き立て、飲みやすい仕上がりになります。
<材料>
- パプリカ・・・100g
- ニンジン・・・80g
- ミニトマト・・・230g
- リンゴ・・・50g
<作り方>
お持ちのスロージューサーのインストラクションに従い、下準備をする。
パプリカ、ミニトマト、リンゴ、ニンジンを交互に投入し、搾汁していく。
見た目も涼しいスイカバー
暑い季節の果物といえば、スイカ!目にも鮮やかなスイカとキウイのアイスも、ジュースを使うことで、簡単にホームメイドが可能。市販のアイスは糖分や添加物が気になる…というヘルシー派にも安心のスロージュースアイス、リピート確実です。
<材料>
- スイカ・・・1/4個
- キウイ・・・2個
- 練乳・・・100ml
<作り方>
お持ちのスロージューサーのインストラクションに従い、スイカとキウイをそれぞれ個別に搾汁する。キウイは皮ごと搾汁してもOK。
アイスキャンディーの型に、スイカジュースを8割くらい注ぎ、30分~1時間ほど凍らせる。その上から練乳を1割程度入れて再び30分~1時間ほど冷凍。最後にキウイジュースを入れて凍らせたら完成!
そら豆と海老のつくね
絞りカスを最大限に活用し、そら豆のまろやかな味わいを楽しめるつくねレシピ!まさかスロージューサーが使用されているとは想像できませんよね。
<材料:3人分>
- そら豆・・・300g
- 牛乳・・・250ml
- 青海苔、マヨネーズ・・・お好みで適量
- むき海老・・・200g
- はんぺん・・・1袋(65g)
- 塩・・・小さじ1/2
- マヨネーズ・・・大さじ1
- 生姜汁・・・小さじ1
- コショウ・・・ 少々
- 片栗粉・・・小さじ2
- 薄力粉・・・適量
つくねのタネ用
<作り方>
沸騰したお湯に塩を入れて、あらかじめ切り込みを入れたそら豆を2分茹でる。
茹でたそら豆の薄皮をむき、海老は包丁で叩いておく
スロージューサーを使い、そら豆と牛乳を交互に入れて搾汁する
ボウルにつくねのタネと③で出来たそら豆の絞りカス100gを入れてこねる。
12等分にして丸め、薄力粉を軽くまぶしておく。
フライパンを中火にかけ、油を敷いて⑤を焼く。
両面にしっかりと焼き目がついたら完成!お好みで青海苔を振りかけ、マヨネーズを添えます。
このレシピで出来た絞り汁は、鍋に入れて沸かしコンソメ、塩、コショウで味を調えれば、「そら豆のスープ」として頂けます。各調味料は味見しながら、少しづつ入れてくださいね!
ゆっくり、丁寧に暮らすこと
ここ数年、個人的な「欲しい家電リスト」のトップ3に必ずランクインしているスロージューサー。一定のリズムを刻みながらゆっくり搾汁していく様子を見ていると、思った以上の量の野菜やフルーツを使うことが分かり、それがまた何とも心地いい。これだけの野菜とフルーツが体の内側をうるおしてくれるのかと考えると、見ているだけでも健康になれそうです。今回の記事を書きながら、“スロージューサー欲しい熱”が再燃している今こそ、丁寧な暮らしをもう一度見直す時期なのかもしれませんね。
出典:
https://huromjapan.com/
https://sakidori.co/article/11874
https://ellecafe.jp/columns/