脱・肌悩みシリーズ(2)色素沈着「大いなる原因は間違ったスキンケア」
封筒

「シミと色素沈着は違うの?」。読者の方からこの質問を寄せられるまで、美子は、紫外線が原因で出来るのがシミで、ニキビ跡などは色素沈着と捉えていました。 でも改めて考えてみると、シミも色素沈着の一種のような……。本当のところはどうなのでしょうか。皆様からの肌悩みにお答えする『脱・肌悩みシリーズ』第2回目は「色素沈着」です。さっそく、美子はグレン先生に確認を取ってきましたので、ご一緒に理解を深めていきましょう。

シミと色素沈着は同じもの? 違うもの?

美子

色素沈着の原因は、大量につくられたメラニンの「居座り」です。 ということは「シミと同じ?」と思いますよね。 結論はそうなのですが、紫外線だけがメラニンをつくりだす要因ではないということ。摩擦や傷、虫刺されなどの物理的な刺激も実はもうひとつの大いなる要因です。イメージしやすいのは吹き出物やニキビ。 炎症による赤みが引いたのに、 茶色く跡になってしまうことがありますよね。手足に虫刺され跡がうっすら残っていることありませんか?

「もしや最近気になるVラインの黒ずみも摩擦が原因?」と頭に浮かんだ美子。答えはYes.ストレスや喫煙も色素沈着の原因になります。

メラニンをつくりだすメラノサイトはフル稼動

第1回目のシミでもお話しましたが、もともとメラニンは紫外線や活性酸素の害から肌や体を守るためにつくられる色素です。本来はターンオーバーによってメラニンも古い角質と共に排出され役目を終えます。ところがメラニンを蓄えたケラチノサイトはターンオーバーが遅れ気味。 そこに「紫外線だ!」「ニキビだ!」「肌荒れだ!」と次々に問題が押し寄せたらどうでしょうか。排出を待つ間もなく、メラニンはつくり続けられることになります。

グレン先生

「美子さん、ゴシゴシ顔をこすって洗顔したり、パタパタと音を立てて化粧水をつけていたりしているのではない?」とグレン先生に指摘されてドッキリ。スキンケアやメイクによる摩擦も、過剰にメラニンをつくり出す大いなる要因なのだそう。

何気なくやってしまっている無意識な行いをチェック

美子

グレン先生にスキンケアのやり方を指摘されてハッとした美子ですが、 皆様も心当たりありませんか?「強い圧力の美顔器もこすり上げるようなマッサージも刺激になる」とグレン先生が教えてくれました。肌によかれと思ってやっている行為が逆効果だなんて!

考えてみればスキンケアに限らず、メイクをする時も肌はこすられっ放しです。ファンデーションをスポンジでグイグイ伸ばしたり、アイシャドウチップでまぶたをこすったり。美子はコンタクトレンズを外したあと目をかく癖が。もちろん手で顔を触る癖も、積もれば色素沈着コースまっしぐら。使う化粧品の量が少な過ぎると、塗りのばす時の摩擦が強くなってしまうので、適量を守ることも大切なケアの一つです。

色素沈着ケアも兼ねる美白ケア

メラニンとターンオーバー

シミと同じように、 色素沈着もまたメラニン色素がターンオーバーにより排出されずに残ったもの。お手入れの基本は肌をしっかりとうるおして、すこやかなターンオーバーを促すことです。その上で残ってしまった色素沈着には、美白用化粧品でじっくりとケアしていきましょう。抗酸化力の高いビタミンCで色素沈着の原因となる活性酸素を除去しながら、メラニン生成を抑制する「ハイドロキノン」や「アルブチン」成分を配合するスキンケア製品を取り入れることをおすすめします。

肝斑もできるメカニズムはシミや色素沈着と同じ

美子

紫外線ストレスタバコなどによる活性酸素の発生によって悪化することや、女性ホルモンが何らかの形で作用しているといわれる肝斑お手入れはシミや色素沈着と同じでOKですが、肝斑は紫外線によってさらに濃くなるので、紫外線対策も忘れずに。内服薬でも軽快することが分かっているので、活用してみるのもいいですね。

それにしても、紫外線って本当に肌の大敵!年中無休でUVカットしなくては……。「打倒!紫外線」を合言葉に、紫外線対策を怠らないようにしましょうね。

美子/悩みが年々増えてきた36歳。鼻と頬の毛穴とシミ、ほうれい線が目下の悩み。念願が叶い、スキンケアスペシャリスト・グレン先生のアシスタントに。
次回予告

次回は美子にとっても大きな悩みの一つ「毛穴」。
それも気になる「毛穴の開きと黒ずみ」に迫ります!
またご一緒に肌悩みに取り組んでいきましょう。

美子と一緒に解決したい肌悩み、ご意見、ご質問、応援は下記のコメント欄からどうぞ!

 

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