脱・肌悩みシリーズ(7)眉間のしわ「現代生活は眉間にしわが寄りやすい?」
美子がスキンケアスペシャリストのグレン先生とともに、皆様からの肌悩みへのご質問に回答するシリーズ『脱・肌悩み』。「私は気付いていなかったのですが、家族に眉間のしわを指摘されました。もう諦めるしかないの?」と読者の方から質問をいただきました。第7回目は老けて見えるだけでなく、不機嫌な印象を与えがちな「眉間のしわ」を取り上げます。しわはしわでも年齢を重ねた証と言い切れないのが「眉間のしわ」です。
眉間のしわ、最大の原因は表情癖
グレン先生 : 美子さん、ちょっと眉を寄せてしかめっ面をしてみてもらえますか。それで鏡を見てください。自撮りしてもいいですよ。
美子 : うわぁ、こんな人相の悪い顔、写真に撮りたくないです。しかも自分が思っている以上に、眉間にしわが出ています!
みんな鏡の前や写真を撮る時は、いい顔をしますよね。少なくとも眉間にしわなんて寄せないでしょう?でも、今美子さんが鏡で見ているその顔も表情としてつくっている顔だし、実際に人に見せている顔なのですよ。
まだ美子さんは、しわが刻まれているわけではありませんが…。
いきなり、ショックです!それに、よく見るとうっすらと縦じわが残っているような…。この縦じわが深くなっていくということでしょうか?
そうです。まだ悩むほどの段階ではないかもしれませんが、予備軍であることは確かです。ここで、眉間にしわがつくられてしまう原因からお話していきましょう。大きく分けると3つあります。一番は表情癖です。美子さん近視でしたよね?
目を細める癖も眉間のしわに!
はい。普段はコンタクトレンズを入れています。裸眼だと視力は右も左も0.2です。
その視力だと裸眼ではシャープには見えづらいのでは?目を細めて焦点を合わせるのが癖になってはいませんか?
コンタクトをしていないときはメガネをかけているので、裸眼で見ることはほとんどありません。あっ、でも朝起きてメガネを探すときやお風呂でシャンプーやコンディショナーを確認するときなど、無意識に目をすぼめているかも。
一つ一つの行為は一瞬でも、眉を寄せたり、目を細めたりすることは、しわを作るためのエクササイズをしているようなものです。長い間繰り返されると、いつしかしわとなって表れます。よく「その人がどんな生き方をしてきたか、顔を見ればわかる」なんていいますけれど、笑いじわと眉間のしわ、どちらが良き年輪かは言わずもがなですよね。眉間のしわは老けて見えるだけでなく、怒りっぽい、怖いなどのマイナスな印象を与えかねません。
確かに!同じしわでも、笑顔から生まれる目尻のカラスの足跡と、不機嫌な表情によって刻まれる眉間の縦じわでは大違いですね。
考えごとをしているときやパソコン、スマートフォンを操作しているときも、無意識のうちに眉間にしわが寄っている場合がありますから、気を付けてくださいね。
無意識というところがクセモノ!通勤時やオフィスではもちろん、誰も見ていない家の中でも意識しなくてはいけないのですね。
睡眠もしわに関係する⁉︎
ところで美子さんは、質のいい睡眠は取れていますか?
眠れている方だとは思います。睡眠が眉間のしわに関係あるのですか?
不安やストレスがあって、実は眉間にしわを寄せて怖い顔、困った顔で寝ている人が結構いるようです。眉間にしわを寄せているということは、顔に力が入っている証拠。横向きの寝姿勢も実は要注意なのですよ。
寝顔が怖いなんて、悲し過ぎます。「寝顔は天使のようだった」と母に言われていたのに…。
乾燥と真皮の老化も眉間のしわを育てる
眉間のしわができるには3つの原因があると教えていただきましたが、あと2つは何ですか。
「乾燥」と「真皮の老化」による肌の弾力の衰えです。
どんなに若い肌でも水分が不足すれば細かいしわが表れますよね。乾燥は肌の弾力を衰えさせ、深いしわへ進行させてしまうこともあります。Tゾーンは皮脂が多いと思われていますが、40代の分泌量は20代の半分ほど。肌に必要な細胞間脂質やNMFを取り過ぎる洗顔や、あぶらとり紙の使い過ぎも二次的な原因になります。
乾燥には気をつけていますが、眉間を意識してお手入れしているかと問われると…。
いいところに気がつきましたね!そう、眉間って洗うときも、化粧水やクリームをつけるときも、お手入れが適当になりやすい部位なのです。さらに、紫外線のダメージも、弾力で戻せた表情じわを戻せなくしてしまう要因の一つですよ。
うーん、眉間は盲点でした。私の眉間、全然構ってあげていないです。
大概の人がそうなのではないでしょうか。でもね、出来てしまったものを改善するより、出来ないように先回りする方が効果も出やすいのがリンクルケア。しかも部位としては小さいのにしわがあると目立つのが眉間なので、今日から構ってあげてくださいね。
表情癖を意識しながら、弾力を呼び覚ますお手入れを
はい。原因が分かると、どのようなお手入れをしたらいいのかが分かってきますね。
その通り!眉間のしわのお手入れは、まず保湿。角層をしっとり柔らかく保つことが基本です。美子さんのような乾燥じわ程度なら、保湿重視のスキンケアで改善ができるはずです。
すでに眉間のしわがくっきり出ている場合は、真皮に働くスキンケアで肌を育て直していきます。肌のハリを保つ代表的な成分としてあげられるのは「ビタミンC」と「レチノール」。「アルジルリン」や「シンエンク」などの表情筋を緩める成分もおすすめです。大切なのは諦めずに根気よくお手入れを続けること!真皮の機能低下を防ぐには紫外線対策も忘れずに。
成分の知識も役立ちますね。必要なところに必要なお手入れができます。これからは、眉間にも意識を向けて、日焼け止めも怠けず塗ります!
それから、美子さん、視力も定期的に検査して、コンタクトレンズやメガネも度数をきちんと合わせて使ってくださいね。
次回は「最近肌色が冴えない」「肌の透明感がなくなった」など、
読者の皆様からも数多く寄せられている「くすみ」のお悩みにフォーカス。
またご一緒に肌悩みに取り組んでいきましょう。
美子と一緒に解決したい肌悩み、ご意見、ご質問、応援は下記のコメント欄からどうぞ!
シリーズのバックナンバー【エイジングケア】
こんにちは。
私は表情しわで、笑うと眉間あたりに横じわが入ります。
ビタミンC」と「レチノール」。「アルジルリン」や「シンエンク」がいいとのこと。製品でいえば何に入っていますか
ご質問いただきありがとうございます。
ビタミンCを高濃度で配合した美容液Cセラムと2種類のビタミンAを配合した美容液レチノールAがおすすめです。
皮脂バランスを整え、キメの細かいすこやかな肌へ導きながら、額や眉間に刻まれてしまったラインにもじっくり働きかけてくれますよ。
美子とご一緒に、内側から弾力を感じる肌を目指していきましょうね!